●第43回 スプリンターズステークス(G1)● ( グローバルスプリントチャレンジ第6戦 ) 10月4日中山11R 芝1200m、国際、定量、指定 10月3日更新 変更点 なし(2場開催週)
【 過去7年経歴 】
【 考察 】 豪州からG1馬シーニックブラストが来日し、3年ぶりに外国馬が出走するスプリンターズSとなった。 その外国馬の可能性から考えたい。 現行日程となった00年以降で連対した外国産馬は05年1着のサイレントウィットネス、06年1着のテイクオーバーターゲットと2頭いるが、ともに以前に日本での出走歴を持っていた。 その点から考えると、本邦初出走となるシーニックブラストには厳しいかとも思えるが、この馬の前走はジュライC(英国G1)10着。 この「前走G1負け」という点が気になる。 それに加え、今年は裏開催のない2場開催週で施行される。 前回、外国馬が連対した06年はステップ戦の1つセントウルSが代替中京開催。 今年はステップ戦の1つキーンランドCが代替札幌開催。 そのような変則開催の年に前走でコケた外国馬を連対枠入りさせるということも十分に考えられるだろう。 参考 現行日程でスプリンターズSに出走した外国馬
(ここまで9月29日更新) その2場開催週というと、開幕の東西金杯、ダービー、安田記念、ジャパンC開催週などがあてはまるが、それらのレースと今年のスプリンターズSが同じ結末となることはないだろう。 というのは、スプリンターズS当日の2場開催日施行が函館改装工事に伴う例年の第2回札幌開催の消滅(中京、新潟移設)で誕生した1回限りのものだから。 ならば、同じように1回限りで生まれたレースを狙う手があるが、筆頭として考えたいのが昨年のセントウルS。 カレンダーの都合というのもあるが、例年は2週目(ローズS、セントライト記念)で行う土日祝3日間開催を昨年だけは1週目(セントウルS、京成杯AH)の週で行った。 その2場開催日のセントウルSを制したカノヤザクラや、函館改装のアオリを受けて6日目に移設した高松宮記念を制したローレルゲレイロといった馬が今回のキーホースとなると考えたい。 (ここまで10月1日更新) さて、「丸指定」戦で昨年はマイルCSも2場開催日に変更されていた日のレースだったことを忘れていた。 現地で観戦していたのに忘れていたわけだから、ある意味でお見事。 それはどうでもいい話だが、そのマイルCSを勝ったのは前走で府中牝馬Sを勝ったブルーメンブラッド。 こちらも前走勝ちの牝馬。 ならば、該当する取消戦セントウルS勝ちのアルティマトゥーレを消すことはできなくなる。 最後に、アイビスSDからキーンランドCに指定ステップ戦が変更された過去3年間となるが、トライアルレースと本番との兼ね合いをまとめたい。
スプリンターズSに何らかの変更があった年はセントウルS連対馬を片側に起用している一方、キーンランドC連対馬にはこれまで出番が来ていないことがわかる。 前置きが長くなってしまったが、そろそろ結論を。 2場開催日に変更された指定戦ということでサンプルとした昨年のセントウルS、マイルCS。 この両レースはともに開催日程が変更されていたが、勝ち馬は前走勝ちの牝馬。 そのため、取消戦上がりとなるセントウルS勝ちのアルティマトゥーレを◎とする。 相手筆頭に本邦初出走が気になるが外国馬シーニックブラスト。 そして、2場開催変更日の指定戦勝ち歴を持つ牝馬カノヤザクラ。 前年のスプリンターズSの1着同枠馬で再現不能なキーンランドCを降着戦つきの枠連ゾロ目で抜けたビービーガルダン。 今回を考えると絶好の狙い目とも思えるが、春にステップ戦勝ちで挑んだ高松宮記念をしくじっていることもあり、それなら代替開催となった函館SSを制したグランプリエンゼルを入れ、この4頭ボックスを本線としたい。 過去の傾向を見る限り今年の高松宮記念出走組は不要に思えるが、押さえとしては、前述した2レースの2着が8枠、そして前年の連対馬が片側にいるという点から起用していることから昨年の2着馬キンシャサノキセキと8枠から高松宮記念1着同枠のアーバニティの両高松宮記念出走馬をあげたい。 【 買い目 】 馬連 2.6.7.12 ボックスと2-4.15、枠連2-8 計9点 【 結果 】 1着 -- 13 ローレルゲレイロ 2着 -- 09 ビービーガルダン 3着 ▲ 12 カノヤザクラ ----- 5着 ◎ 02 アルティマトゥーレ 16着 ○ 07 シーニックブラスト 【 再考 】 途中に正解に近いものを書いていたが、答えにたどり着くことはできなかった。 今週が一時的な(というか1回限りの)2場開催に移ったことで、再現不能な2場開催日を最終的にサンプルとしたが、そのサンプル戦(08年セントウルS、08年マイルCS)はいずれも3日間変則開催で奇数開催日に移行したものだった。 「8日目」という開催ポジションからは動かなかったこのレースとの違いがあるからこそ、前述2レースを制した「前走勝ちの牝馬」に出番がなく、1回限りとなることが考えられる6日目施行となった今春の高松宮記念勝ちのローレルゲレイロに同じ馬番(13)を背負わせて出番を与えたのだろう。 一方、2着のビービーガルダン。 春に阪急杯→高松宮を失敗したときと同じ指定ステップ戦勝ちに加えて、前走のキーンランドC勝ちが枠連ゾロ目降着戦ということを嫌ったが、このキーンランドCは高松宮記念と実体は同じに近い。 昨年と施行時期は同じだが、例年の「1回6日目」ではなく、代替競馬と12日間開催に伴って「2回10日目」という施行日。 この日取りを評価すべきだったか。 前走が取消戦となったセントウルSを勝ったことで狙った◎アルティマトゥーレ。 古馬初勝利が今年1月の代替中京開催だったこともあり、1回限りのここにはうってつけと思っていたが、このレースに出番がない牝馬同居枠に組み込まれたことがマイナスだったのだろう。 人気となったが、馬場を躓きながら1週しただけに終わった○シーニックブラスト。 グローバルスプリントチャレンジのポイントリーダーだったが、やはり本邦初出走はマイナスでした。 |