●第69回 皐月賞(Jpn1)● 4月19日中山11R 芝2000m、3歳、牡牝、定量、指定 4月18日更新 変更点 なし(翌年、国際化)
【 過去7年経歴 】
【 考察 】 スプリングS2着のレッドスパーダが登録だけで出走を回避したことで、8枚ある優先権(弥生賞、スプリングS…各3、若葉S…2)の1つが使われなくなった。 そういった「行使されない優先権」がある皐月賞という点から見たい。 現行馬齢表記となった01年以降で、優先権を持ちながら回避した馬がいた皐月賞は以下のとおり。
こうしてみると、トライアル1着枠の馬が強い。 枠としてはアンライバルド(スプリングS)、ベストメンバー(若葉S)、ロジユニヴァース(弥生賞)の各トライアル勝ち馬が揃って1着枠から消えるレースというのは考えづらそうだ。 そして、2着馬を見るとトライアル1着馬がいない。 こうなると、人気となりそうなロジユニヴァースとアンライバルドでの決着というのも考えづらくなる。 ただ、来年から揃って国際化されることが既に決まっており、非「国際」最終年となる今年はトライアル1着馬どうしでまとめてしまうことも考えられるので、この選択肢は残しておきたい。 さて、過去の出馬表を眺めていて気になることがロジユニヴァースにはある。 この馬は「資格賞金1位馬」なのだが、皐月賞では「3着まで」という結果が残っている。 資格賞金1位馬と皐月賞(02年以降)
これだけならロジユニヴァースが1人気なら皐月賞で「3着」というシナリオが考えられるが、2000m戦を連勝してきたことがプラスの材料として残っている。 皐月賞で連対した弥生賞馬
ラジオNIKKEI杯、弥生賞と2000m戦を連勝してきたことはロジにとってはプラスだろう。 とはいえ、昨年のマイネルチャールズのようにオープンクラスを3勝して臨んだ馬が負けている前科もあることは付記しておきたい。 さて、そろそろ結論に入りたい。 前述したようにスプリングS2着馬レッドスパーダが回避したことで「1枚だけ」使われなくなった優先権。 こういったレースは05年・06年とあったが、優先権保持馬が全て出走してきたレースの1着馬が制している。 ならば、回避馬のいるレースの勝ち馬アンライバルドより全馬出走してきた弥生賞の勝ち馬ロジユニヴァースを上位と見ざるを得ないだろう。 資格賞金1位馬、ならびに昨年のマイネルチャールズと同じオープン3勝という不安要素はあるが、今年が最後となる「JpnT」。 同じく最後となる「JRA非3連単馬券発売戦」勝ち組で、2歳重賞勝ちがあるものの、セイウンワンダーやフィフスペトルとは違い朝日杯に向かわなかったこの馬に出番が来ると受け取りたい。 相手筆頭は唯一優先権組で組まれた3枠から若葉S勝ちのベストメンバー。 同枠に弥生賞2着のミッキーペトラが入ったのもプラスだろう。 その後は買いづらい要素が多いが、「Jpn」3年間の皐月賞を全てスプリングS1着馬のいる枠でまとめることも考えられるので、勝ち馬アンライバルドを3番手。 トライアル不出走組は本来は買えないが、内国産限定の最終年だった01年は2着にアーリントンCを勝ったダンツフレームが入ったこともあり、不出走組からリーチザクラウン。 「初勝利が非JRA」という2頭で組まれた5枠からトライアル後に加算歴のあるゴールデンチケットを拾う。 こうやって書いてきたが、気になる点も数多く難解なレース。 というのは前述した05年、06年は回避優先権が発生したレースに出走した馬は連対枠に全くいなかった。 となると、今年はスプリングS組のいる枠を排除する結果となる。 スプリングS組のいない枠は2.3.7。2枠には抽選出走組のサトノロマネが入り狙いづらいので、残る3枠と7枠。 3枠はベストメンバーをあげているので、残る7枠からは優先権のあるモエレエキスパートを最後の押さえとしたい。 馬券はとりあえず上位3頭のボックスと1流しとするが、お遊び程度に枠連3-7(馬連6-13)を買ってみたい。 【 買い目 】馬連 1.6.16ボックス、1-10.13.18、6-13 計7点 【 結果 】 1着 ▲ 16 アンライバルド 2着 -- 04 トライアンフマーチ 3着 -- 15 セイウンワンダー ----- 5着 ○ 06 ベストメンバー 14着 ◎ 01 ロジユニヴァース 【 再考 】 (というよりもネット上で言い訳を) 正解半分、間違い半分の予想。 「回避優先権の発生でトライアル1着枠が来る」、「JpnTとしての3年間の皐月賞を全てスプリングS1着馬のいる枠でまとめることも考えられる」と書いた通り、スプリングS1着のアンライバルドが制した。 ここまでは正解だったが、たどり着けず。 というのは、ロジユニヴァースが弥生賞勝ちの資格賞金1位馬であり、しかも1番人気と消える匂いがプンプンしていたにもかかわらず◎としたのだが、これは回避馬がスプリングS経由だったことで、この組を排除し、弥生賞組を使ってくるのではないか?と考えてしまったため。 05年、06年と「1頭回避」年の皐月賞をサンプルとしたのだが、「消える弥生賞」のほうが上だったということなのだろう。 しかも連勝馬というのはよかったが、弥生賞はともかくラジオNIKKEI杯でも当日変更等がなかったにもかかわらず狙ってしまったのは失敗。 一方、2着は若葉S2着で優先権を拾ったトライアンフマーチ。 終わってみれば優先権獲得馬どうしで決まったのだが、この枠(2枠)だけが「3歳国際戦出走歴なし」の馬で組まれた枠。 桜花賞1着枠もこういった枠だったが(この枠だけではなかったが)、最後の「非国際」皐月賞だからこそ、こういった枠を使ってくる必要があったのだろう。 オークス、ダービーでもこういった枠が組まれてきたら注意しておきたい。 |