● 優駿牝馬(第70回 オークス)(Jpn1) ● 5月24日東京11R 芝2400m、3歳、牝、定量、指定 5月23日更新 変更点 なし(来年から国際化、G1表記)
【 過去7年経歴 】
【 考察 】 来年から国際化されることが決まっているため、最後の「Jpn1」としての優駿牝馬となる。 まずはこの点から見てみたい。 翌年から変更されるオークス。
06年以外は別定重賞勝ち歴を持ち、桜花賞を負けた馬がオークス馬となった。 ちなみに、06年はフラワーC2着馬のフサイチパンドラが2着に入ったが、この年は桜花賞馬にフラワーC勝ちのキストゥヘヴンがなったことによる影響もゼロではないだろう。 ならば、今年はクイーンC勝ちのディアジーナやフラワーC勝ちのヴィーヴァヴォドカ、さらには今年から1月に移行したフェアリーS勝ちのジェルミナルでOK!といいたいところだが、この3レースは既に「G3」の冠を持っている。 そういったレースの勝ち馬が今後2度と行われない「Jpn1」の優駿牝馬を勝てるか?と考えると、「難しい」と答えざるを得ないだろう。 一方、今年のレースを考えるにあたって避けて通れないのが桜花賞との関係。 今年の桜花賞は優駿牝馬同様に来年から国際化されるため、「10R施行、Jpn1」としては1回限りだったコトに対して、このレースは前年から据え置かれて施行される。 1回限りの桜花賞を受けての優駿牝馬。そして来年から消えてしまう「Jpn格付」。そして、3歳戦国際化への移行時期。 となると、サンプルは「馬単発売初年、内国産限定最終年」という1回限りの桜花賞を受けた「外国産開放初年」の03年オークスとなるだろう。 その03年の桜花賞はメイプルロードが出走を取り消したが、勝ったのはチューリップ賞2着馬スティルインラブ。 そして同じようにアイシースズカが取り消した優駿牝馬もスティルインラブは勝った。 となると、優先権を持って参戦した桜花賞を勝ったブエナビスタ。 ともに取り消しが発生し17頭立の桜花賞、優駿牝馬をスティルインラブが連勝したのなら、ブエナビスタの2冠達成ということも十分に考えられるだろう。 (以上、5/19更新) さて、逆転の目があるかどうかだが、筆頭は桜花賞2着のレッドディザイアとなるだろう。 というのは、この馬のデビュー戦が「1月4日」の新馬戦。 一般的に中央競馬は1/5が金杯だが、今年はそれを覆す開催日程を組んでいる。 桜花賞の1着同枠馬コウエイハートも1回京都開催の紅梅S勝ち、皐月賞馬アンライバルドも若駒Sを制した実績があった。 NHKマイルCでジュニアC勝ちのアドバンスヘイローが失速したが、このレースは8頭立で非枠連併売戦ということを考えれば、この1月変則開催で賞金を加算した実績を持つ馬の枠が来ることを視野に入れたい。 ちなみに、レッドディザイア以外での該当馬は以下のとおり(回避予定馬除く)。 ジェルミナル フェアリーS ディアジーナ 菜の花賞 フミノイマージン 京都未勝利 ブロードストリート 京都500万 この4頭からは「G3」戦加算歴2頭を除いたフミノイマージン、ブロードストリートを特に注目したい。 (以上、5/20更新) 発表された枠順を見て気になることがある。 4枠と7枠が優先権組でまとめられたが、4枠2頭はともに「トライアル1着」。 そういった馬でまとめられた枠がある年を見てみたい。
3歳とかかれるようになった01年以降で今回が5回目と思ったよりも多いが、今回と同じ桜花賞馬が絡んだのは01年。 とはいえ、このケースで連対したのはゼロで最高でも3着。 最終年だからこそ起用する可能性はあるが、この点の扱いは迷いますね。 (以上、5/21更新) さて、今年の3歳路線を見てて気になることが1つ。
3レースとも勝ち馬はトライアル1着馬のいる枠、そしてトライアル2着馬のいる枠が2着枠。 そして、11Rの皐月賞、NZTで気になることが。 Jpn冠の皐月賞では「国際」きさらぎ賞勝ち馬が、国際冠のNHKでは「Jpn2」スプリングS2着馬が連対枠に入っている。 となると、1着枠候補はトライアル1着馬の入った4枠、7枠。2着枠には同じくトライアル2着馬が入った2枠、8枠となるが、「国際」加算歴を持つ馬が入ったとなると人気の2枠と4枠での決着となるのだろうか? さて、こういったことを書いてきたが結論を。 01年に(現)阪神JF、桜花賞を制したがオークスでこけたテイエムオーシャンという前例があることが引っかかる。 しかし、途中でも書いたが、今年は「10R、Jpn1」という1回限りの桜花賞を受けた優駿牝馬。 1頭に時代をまとめさせることが考えられる。 ならば、人気だがブエナビスタから入りたい。 今年の傾向を受けるならトライアル1着馬が同居したのもプラスだろう。 同枠に国際戦フラワーC勝ちのヴィーヴァヴォドカが入ったことを評価して桜花賞2着馬レッドディザイアを相手筆頭。 その後はブエナビスタとのゾロ目となるディアジーナ、1月の変則開催で賞金加算歴を持つブロードストリート、フミノイマージンを押さえる。 最後に優先権2着馬の同居した8枠から新馬勝ちのあるワイドサファイアを。 【 買い目 】 馬連 7-3.6.8.13.16 計5点 【 結果 】 1着 ◎ 07 ブエナビスタ 2着 ○ 03 レッドディザイア 3着 -- 14 ジェルミナル ----- 5着 ▲ 08 ディアジーナ ( × 16 ワイドサファイア 除外 ) ( 馬連 320円 )( 参考 馬単 440円 ) 【 再考 】 終わってみれば1着から3着までが桜花賞と全く同じ「オークスという名のついた桜花賞」を見ただけ。 ワイドサファイアがレース前に勝手にウイニングランをして発走禁止に追い込まれたが、これがもたらしたのはゼロではないだろう。 Jpn1最終年として1頭の馬に時代をまとめさせること、国際戦加算歴を持つ馬の入った枠、優先権獲得枠を起用する……すべてがキッチリと読めたので、これを収穫とします。 これで、勝ったブエナビスタは海外遠征で秋華賞はパス。よくできてます。 国際化される秋華賞に向かったとしても出番はないでしょうから。 |