● 東京優駿(第76回 日本ダービー)(Jpn1) ● 5月31日東京10R 芝2400m、3歳、牡牝、定量、指定 5月30日更新 変更点 なし(翌年国際化)
【 過去7年経歴 】
【 考察 】 今年もダービーの時期となりました。 ダービーだから、特別にという考えはありませんが、やっぱり大きいレースをキッチリと取りたいのは誰でも同じですよね。 そんなわけで、今回はかなり長くなるかと思いますが、考察を。 さて、来年から国際化されるため、今年までを1つのまとめとして考えることができるだろう。 その筆頭が「賞金1位馬の扱い」。 3連単馬券が発売されてからは、優先権の有無を問わず賞金額1位の馬が勝っている。 今年の1位馬は皐月賞馬のアンライバルド(8900)。 一方で2位の馬は全く出番なし。 05年以降の2位馬というと、順にマイネルレコルト、アドマイヤムーン、ヴィクトリー、マイネルチャールズ。 ヴィクトリーが2着同枠馬の地位を得ただけで、直接連対はゼロというのは気になる。 今年はNHKマイルC馬ジョーカプチーノ(7500)。 そしておまけに1番人気が強いレース。 現行の「4日目10R」となってからは1番人気で連を外したのは07年のフサイチホウオー(7着)のみだが、この年は牝馬ウオッカが出走していた。 裏返せば、出走全馬が牡馬の年は1番人気は全部連対していることになる。 おそらく1番人気となるであろうアンライバルドにはプラスのお話かも。 そして、今年の3歳路線を見ると気になることが1つ。
オークスのときにも書いたが、「1着枠は前走トライアル1着、2着枠はトライアル2着」馬の入った枠がキッチリと連対している。 となると、 1着枠候補はアンライバルド(皐月賞)、アプレザンレーヴ(青葉賞)、ケイアイライジン(プリンシパルS)であり、 2着枠候補はトライアンフマーチ(皐月賞)、マッハヴェロシティ(青葉賞)、アントニオバローズ(プリンシパルS)となる。 この6頭の枠配置はしっかりと見ておきたいが、同距離トライアルがないオークス以外は同距離TR2着馬を重視しているので、後者はマッハヴェロシティを最有力とせざるを得ないだろう。 さらに、今年から国際化されたNHKマイルC以外の3レースでは500万下に出走歴がないままオープンに出走して連対したが、そういった馬は今年の出走順上位18頭では12頭もいるので、これだけでは判断はつかない。 (ここまで5/25更新) 今年のダービーだが、優先権を獲得した9頭全てが出走の見込み。 そこで、優先権獲得馬が全て出走したときのダービーを考えたい。
これだけを見ると、勝ち馬は皐月賞(桜花賞)TRを勝って臨み、次なるクラシックへの優先権を獲得している。 となると、弥生賞勝ちのロジユニヴァースは皐月賞惨敗、若葉S勝ちのベストメンバーは故障リタイアで、残るはスプリングSから皐月賞を連勝したアンライバルドのみ。 さらには、今年の出走馬を見ると、青葉賞、プリンシパルSに出走して優先権を獲得できなかった馬の出走はおらず、そういった年は皐月賞が10R施行になった02年以降では06年から08年の3年間があるが、ワンパターンの決着となっている。
皐月賞以降で1着歴を持つ馬の枠しか来ていない。 皐月賞後にレースに出て負けたのは07年2着のアサクサキングスだけだが、同枠に皐月賞馬がいた。 (ちなみに昨年は皐月賞馬不在) となると、トライアル1着馬の3頭とNHKマイルC勝ちのジョーカプチーノ、兵庫Ch勝ちのゴールデンチケットしか該当する馬はいないので、この5頭と、前述したトライアル2着馬が絡みあう枠の競馬となるのだろうか。 (ここまで5/26更新) 一方の青葉賞組について。 10R化してからは02年のシンボリクリスエス、03年のゼンノロブロイ、06年のアドマイヤメインがいずれも2着に入ったまでで勝ってはいない。 その3年は全て翌年に変更されるか、当日の変更のどちらかがあった年。 旧G1表記時代の最終年だった06年に来ていることもあり、Jpn1最終年の今年も狙い目と受け取ることは可能だろう。 その勝ち馬アプレザンレーヴだが、今年は単に出てくるだけではない。 青葉賞を1番人気で勝った事実は重い。 というのは、2着に来た年はすべて「青葉賞1番人気勝ち、2歳重賞未経験」。 これを満たす上に、例年は2場開催日だが今年は3場開催となった1/10に未勝利戦(京都)を勝ち上がっていることも見ておきたい。 (ここまで5/27更新) 最終の考察に入る前に見ておきたいことがある。 10R化してからの東京優駿連対馬
勝ち馬は3歳になってからの別定戦で賞金を加算している。 優先権組該当馬(2頭)……10アントニオバローズ、18アンライバルド。 非優先権組該当馬(7頭)……07ナカヤマフェスタ、08ブレイクランアウト、09ジョーカプチーノ、12リーチザクラウン、14ゴールデンチケット、15アーリーロブスト、17アイアンルック。 で、見ていて気になることが。 アンライバルド以外の8頭は全て「国際」戦での加算歴を持っている。 「Jpn1」最終年に国際戦加算歴を持つ馬が果たして必要なのだろうか。 不要となれば、もう出す答えは1つしかない。 (以上、5/29更新) さて、とんでもなく長くなったが結論を。 本文中で書いたように、「資格賞金1位」「出走馬の顔ぶれ」「3歳別定戦加算歴」……ダービー馬となる要素を全てといっていいほど兼ね備えたアンライバルドの2冠ありとみて、この馬から入りたい。 来年から皐月賞とともに国際化されるが、最後のJpn1を揃ってこの馬に任せることもありだろう。 相手筆頭は青葉賞1番人気勝ちを買ってアプレザンレーヴ。 この1点が主だが、同距離トライアル(青葉賞)2着歴を持つ上にプリンシパルS勝ち馬と同枠を組んだマッハヴェロシティ、皐月賞のコピーとなるトライアンフマーチといったトライアル2着歴を持つ馬を拾う。 あとは、皐月賞後の加算歴を持つ5.7枠からは7枠が買いづらい顔ぶれとなったので5枠のみとし、プリンシパルSで優先権を獲得し、NHKマイルC勝ちのジョーカプチーノと同枠を組んだアントニオバローズ。 最後に国際歴が引っかかるが、同枠に皐月賞3着馬を配したことでJpn時代をきさらぎ賞と関連させる可能性も捨てきれないため、リーチザクラウンを押さえたい。 【 買い目 】 馬連 18-2.5.10.12.16 計5点 【 結果 】 1着 -- 01 ロジユニヴァース 2着 × 12 リーチザクラウン 3着 × 10 アントニオバローズ ----- 5着 ○ 02 アプレザンレーヴ(1着同枠) 8着 ▲ 05 マッハヴェロシティ 12着 ◎ 18 アンライバルド 【 再考 】 年頭にブログで書いたダービー馬予想が当たり、実予想は撃沈。 アンライバルドが負けるなら取消戦プリンシパルSで優先権を獲得したケイアイライジンが勝つと思っていた。 まず、アンライバルドを◎としたが、さすがに「牡牝2冠馬の誕生はない」ということだったのだろう。 資格賞金1位、皐月賞優先権獲得、「国際」戦出走歴なし、変則1月開催加算歴あり……この馬以外が勝つことは考えられなかった、というか、ロジユニヴァースかアンライバルドが皐月賞を勝ったらその時点でダービーも◎にする、と決めていたうえに、国際加算歴のあるアイアンルックが同枠にいたので、問答無用、ここからと思っていた。 そのシナリオがあっさりと崩壊したが、これは仕方ない。 救いといえば、○アプレザンレーヴの枠が1着枠になったこと。 そして、皐月賞で1着同枠馬だったリーチザクラウンが2着に入り、皐月賞1着枠−青葉賞1着枠の馬で決まったこと。 さらには、Jpn時代の3年間をまとめるかのごとく、きさらぎ賞連対馬が2着枠を守ったこと。 こういったことが考えられるが、さすがにここまでは読めずじまい。 1着枠に「馬齢Jpn2ステップ戦勝ち」馬が同居し、2着に「Jpn歴のみの2歳王者+3歳国際戦加算歴あり」の馬が入ったことを見ておくということなのだろう。 ちなみに、3着の×アントニオバローズだが、この馬は意味のある3着。 というのは、オークス路線にいなかった「皐月賞出走&皐月賞後TRで優先権獲得」に加えて、3歳最初の国際戦となるシンザン記念勝ち、さらには同枠が「3歳国際G1勝ち馬」という唯一無二の個性。 それだけではなく、オークス3着のジェルミナルが「牝馬、国際」初戦のフェアリーS勝ち+優先権をオークス3着席に持ち込んだことと同じ芸当を見せたことはチェックしておく必要があるだろう。 とはいえ、いずれにしてもこの結末は予想できませんでした。 |