●有馬記念(第54回グランプリ)(G1)● 12月27日中山10R 芝2500m、国際、定量、指定 12月26日更新 変更点 なし
【 過去8年経歴 】
【 考察 】 ジャパンCを制したウオッカが鼻出血で出走停止処分中のため、昨年に次いでファン投票1位馬が不在。 「ファン投票1位馬不在=牝馬優勝年」と考えることも出来るが、昨年のダイワスカーレットは天皇賞秋2着と古馬G1での実績を持っていた。 おそらく1番人気になるであろうブエナビスタを見る必要はあるが、秋華賞は降着、女王杯で3着と連を外したことが気になるが「53K」で出走できる。 3歳と表記されるようになった01年以降で、そういった馬が出てきた年をまとめてみた。 3歳牝馬が出走した年の有馬記念(01年以降)
秋にG1勝ち歴のある3歳馬とそうでない古馬との組み合わせ。 ただし、古馬側には全て当年の重賞勝ち歴がある。 古馬側は数頭いるが、3歳組はスリーロールスしか残らない。 ちなみに、もう1頭の牝馬テイエムプリキュア。 こちらは出走予定馬では唯一の本年秋古馬G1連対歴保有馬(女王杯2着)。 ここでそのキャリアをどう生かすかは注目したい。 そして、出走予定馬の顔ぶれを見ると、どうやら4歳馬が出走しない有馬記念となりそうです。 本年秋の古馬G1競走
「世代抜け」があったレースはともにカンパニーが制した天皇賞とマイルCSだが、「2枠&前年4着馬」で決まっている。 昨年の有馬記念の4着馬はドリームジャーニー。 4歳馬不在で出馬が確定し、2枠なんぞに入ったら狙うという手もあるだろう。 そのドリームジャーニーはここと同じファン投票を併せ持つ「宝塚記念1着馬」で出走する。 そこで、カク地ステップ戦のない芝G1の宝塚記念、ジャパンCと揃えてみた。 宝塚、JCと有馬記念(有馬記念が定量化された01年以降)
副題が付与された01年以来となる「宝塚記念勝ち馬出走、JC勝ち馬不出走」となったが、この年は春のクラシックに縁がなかった菊花賞馬マンハッタンカフェが制した。 同じように春に縁のなかった菊花賞馬スリーロールスが出てくるここ。 先ほども名前が出てきた。 ポッと出で菊を制したようにも見えるこの馬の出番なのだろうか? (ここまで12月22日更新) ここで、レースの根本設計に目を移すと気になることが1つ。 来年からクラシックが国際化され、格付けは全てG1となるため、今年は同一年に「G1、Jpn1」と2種類の格付けが導入される最後の年となる。 そのような制度上の変化が翌年にあった年はどのような形だったか見ておきたい。
いずれも「秋G1格勝ち馬」が1着枠にいる。 となると浮かぶのはまたもスリーロールスとなる。 この馬がマンハッタンカフェのように荒れる有馬の主役となるのだろうか? (ここまで12月23日更新) その「Jpn」最終年となる今年だが、これまでに直前1年内で「Jpn1」勝ち歴を持つ馬が「G1」に出走したケースをまとめてみた。 JRAでの「Jpn1」勝ち歴を直前1年以内に持つ馬のG1成績(07年秋以降)
該当馬が全滅したのは「10R」化という新時代への突入となった宝塚記念のみ。 そして前走勝ち馬で消えたのが08年JCのオウケンブルースリだが、前走「非混合戦」の菊花賞というのが響いたのだろうか? しかし、古馬G1初出走の3歳馬は現物連対を果たしていないことは見ておきたい。 そろそろ結論を。 書いてきたように、今年の顔ぶれが「ファン投票1位馬不在」「4歳馬不在」「古馬秋G1勝ち馬不在」という「ないものだらけ」となったが、上に書いたことをもう少し拡大解釈して、ジャパンC勝ち馬不在の年で見ると「3歳馬VS古馬」で決まっている。 ジャパンC勝ち馬不在の有馬記念
秋のG1格を制した3歳馬の出番。 ならば、単純だが唯一の秋G1格勝ち馬として出てくる菊花賞馬スリーロールスを狙ってみる。 相手は、ゾロ目となるが世代抜けとなったことでお呼びがかかりそうな「前年4着馬」ドリームジャーニーが筆頭。 その後は、変則開催化した北海道開催での加算歴を持つことが引っかかるブエナビスタ。 そして、下の一覧であげたが、馬券対象となった馬を何度も使ってくる傾向があるので、2年前の勝ち馬マツリダゴッホ。 アメリカンボス 01年2着→02年2着同枠 シンボリクリスエス 02年1着→03年1着 タップダンスシチー 02年2着→(03年着外)→04年2着→05年1着同枠 リンカーン 03年2着→05年3着 ゼンノロブロイ 03年3着→04年1着 ディープインパクト 05年2着→06年1着 ダイワメジャー 06年3着→07年3着 ダイワスカーレット 07年2着→08年1着 マツリダゴッホ 07年1着 エアシェイディ 08年3着 (赤字、12/28追記) あとは、2枠からG1初出走となるミヤビランベリと唯一の今年秋古馬G1連対歴を持つテイエムプリキュアを押さえたい。 馬券は5枠からの枠連も考えたが、配当がつかないので馬連2本軸で。 【 買い目 】 複勝10、馬連 9.10-2.3.7.9.12 計10点 【 結果 】 1着 ○ 09 ドリームジャーニー 2着 ▲ 03 ブエナビスタ 3着 -- 06 エアシェイディ ----- 競走中止 ◎ 10 スリーロールス ( 馬連 740円 )(参考 馬単 1510円) 【 再考 】 大きく5つのことを考察で取り上げた。 そのほとんどはあっており、馬券を取るには取ったが、1つ大きな見落としをして取れる馬券を落とした、というのが率直な感想。 では、まとめるために順番は少し変わりますが再考を。 「3歳牝馬の出走」「JC馬不在」 「秋にG1勝ち歴のある3歳馬とそうでない古馬との組み合わせ。ただし、古馬側には全て当年の重賞勝ち歴がある」と書いたが、秋と絞り込む必要はなかったのかもしれない。 (菊花賞馬スリーロールスが1着同枠、1着ドリームジャーニー(宝塚記念)、2着ブエナビスタ(優駿牝馬、桜花賞)) 3歳馬に出番が来る、というのはあってましたね。 「世代抜けの出馬構成」 「2枠&前年4着馬で決まっている」と書いた。 頭数が違う以上、出目は厳しかったかな? とはいえ、昨年の有馬記念の4着馬ドリームジャーニーが走ったのは強烈。出番があるから出てきたのでしょう。 「来年、格付表記統一(Jpn最終年)」 「秋G1格勝ち馬が1着枠」と書いたが、これも正解。 非混合戦の菊花賞勝ちではやはり現物連対は厳しかったか。 そして、古馬初対戦となる皐月賞馬アンライバルドがブエナビスタの同枠にいたことは見ておく材料。 当初、無印を考えていたブエナビスタは一転して「買わざるを得ない馬」に変わった。 ジャパンCでレッドディザイア、リーチザクラウンがいたポジション(それぞれ1着、2着の同枠馬)がそれを明確にしていたかと。 「過去の有馬記念馬券対象馬の出走」 これで2年前の勝ち馬マツリダゴッホを取り上げたが、前年3着馬エアシェイディを痛恨の見落とし。 以上のことから5枠、1枠が消せない。 菊花賞勝ちからスリーロールスを穴目狙いで出したが、素直にドリームジャーニーから行くべきだった。 穴馬でミヤビランベリ、テイエムプリキュアを出したが、これは無謀。 見落としたエアシェイディを入れて、スリーロールスの評価を▲まで下げ、5頭に印を入れる形にすれば3連複(3連単)も取れてましたね。 |