●第3回 ヴィクトリアマイル(Jpn1)●
     5月18日東京11R 芝1600m、牝、国際、定量、指定

     5月17日更新
     変更点 なし
09 ウオッカ 55 武豊 13 ニシノマナムスメ 55 吉田隼
03 ローブデコルテ 55 福永 04 ジョリーダンス 55 安藤勝
× 17 ベッラレイア 55 秋山 × 18 レインダンス 55 武幸

【 過去2年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
1回 06年 1東8芝16、牝、国、定、指 新設   ダンスインザムード
2回 07年 1東8芝16、牝、国、定、指 表記G1→Jpn1   コイウタ
3回 08年 1東8芝16、牝、国、定、指      

【 考察 】
 スタート違えば全て違う……という結末も考えられる今年のヴィクトリアマイル。
 というのも、今年考えていることは「今年で終わり」ということ。

 何が終わるか?というと、「JpnT」としてのヴィクトリアマイル。
 創設から3年間は国際グレードとして認められないので「Jpn」格付だったが、来年は4年目となり「G」表記が認められるはずで、そうなると、晴れて「GT」を名乗ることができる。

 「JpnT」と「GT」とでは表記が違う以上、晴れてGT化した初年となるであろう来年に変化を見せる。
 その最たる例が阪神牝馬S、福島牝馬Sのステップレース1着馬の起用と考えているため、エイジアンウインズ、マイネカンナの両ステップレース1着馬は今年は無印としたい。

 そういった視点から見ると、「JpnT時代として一括りにされた今年は、昨年、一昨年と同じ結末を見せる」と考えたくもなる。

 そこで、過去2年間の連対馬のキャリアをまとめてみた。
  3歳限定JpnT(GT) 過去1年マイル重賞 海外渡航歴 前走
06年1着 ダンスインザムード 桜花賞、優駿牝馬4着、秋華賞4着 マイラーズC2着 アメリカンオークス マイラーズ2着
06年2着 エアメサイア 桜花賞4着、優駿牝馬2着、秋華賞     阪神牝馬2着
07年1着 コイウタ 桜花賞3着、優駿牝馬中止、秋華賞17着 ダービー卿2着   ダー卿2着
07年2着 アサヒライジング 桜花賞4着、優駿牝馬3着(1着同枠)、秋華賞2着   アメリカンオークス 阪神牝馬8着

 勝ち馬に共通しているのが、前走マイル重賞2着歴だが、これを持つのがニシノマナムスメ(マイラーズC2着)。

 もう1つが、3歳牝馬限定JpnT全戦出走歴。
 こちらは、ピンクカメオ、レインダンス、ローブデコルテの3頭いる。

 オークスとダービーを変えたのならウオッカも加わる。

 それと過去1年以内に牡馬相手の重賞で賞金を加算した馬という視点でも見れるだろう。
 そうなると、アルコセニョーラ(福島記念)とウオッカ(東京優駿)となる。

 しかし、今年はウオッカを消せない。
 というのは、前述したように「最後のJpnT」となるだろうから。

 ウオッカが勝った昨年の東京優駿は当初はG1表記だったが、JpnTにいきなり書き換えを食らった年。
 その前に2着となった桜花賞もしかり。さらに前に戻ると記念競走化した阪神JF勝ちを持っている。

 1回限りのレースを走り続けるウオッカがここを制してもおかしくはない。

 一方の2着馬。
 上表で見ると「3歳時JpnT連対歴あり」を満たしているが、該当する馬は4頭いる。
 
  3歳限定JpnT(GT) 過去1年マイル重賞 海外渡航歴 前走
ウオッカ 桜花賞2着、東京優駿1着、秋華賞3着(2着同枠)   ドバイDF ドバイDF4着
ピンクカメオ 桜花賞14着、NHK1着、優駿牝馬5着(2着同枠)、秋華賞14着     阪神牝馬14着
レインダンス 桜花賞6着、優駿牝馬7着、秋華賞2着     豪州T11着
ローブデコルテ 桜花賞4着、優駿牝馬1着、秋華賞10着(2着同枠)   アメリカンオークス 阪神牝馬6着

 4歳馬という共通点があるが、一目見て気になるのはローブデコルテ。
 桜花賞4着から身を起こし、優駿牝馬と秋華賞で連対枠入りというのがエア、アサヒと嫌なくらい共通するうえに、1頭だけ女王杯に出走したことも。

 そして海外渡航歴もあり、連対枠に絡んでくる1頭になるのではないかとも考えられる。

 ただ1つ違うのが、エアメサイアもアサヒライジングも桜花賞へは優先権を持って出走した。
 (エアメサイアはフィリーズ3着、アサヒライジングはアネモネS1着)

 ローブデコルテはチューリップ賞5着でこれからは外れる。
 ちなみに、前述5頭で該当するのはチューリップ賞1着のウオッカ、3着のレインダンス。

 こうなるとウオッカは消せないのか……?


 そういったことを週中考察として書いたが、結論に入りたい。

 3歳牝馬3冠戦全戦に出走し、古馬相手に賞金を加算した馬というのは今年の出走馬ではいない。

 そこで、過去2年の勝ち馬に共通している「対牡馬重賞加算歴あり、クラシック出走歴」を持つウオッカから入る。
 上にも書いたように最後の「JpnT」としてのヴィクトリアマイルをまとめる資質は持っているだろう。

 相手は、前走で牡馬相手に賞金を積み重ねたニシノマナムスメ、優駿牝馬勝ちに海外出走歴を持つローブデコルテ、2着加算までしか持たないジョリーダンスにベッラレイア、さらには過去2年の2着馬に共通する秋華賞連対歴を持つレインダンスとしたい。

 筆頭は唯一、前走で賞金を加算したニシノマナムスメを。  

【 買い目 】 馬連 9-3.4.13.17.18、3-13 計6点


【 結果 】
1着 -- 06 エイジアンウインズ
2着 ◎ 09 ウオッカ
3着 -- 02 ブルーメンブラット
-----
5着 ○ 13 ニシノマナムスメ
14着 ▲ 03 ローブデコルテ

【 再考 】
 5枠にウオッカ、アルコセニョーラと「過去1年以内の牡馬混成重賞勝ち」をもつ馬が同居した時点で、この枠が鉄板級の軸ということは読めた。

 そして、その中からウオッカは2着に突っ込んできたのだが、勝ち馬は阪神牝馬S勝ち馬のエイジアンウインズ。
 この馬を起用するのはヴィクトリアマイルがG1と表記を変える来年以降と見ていたので、今年はこの馬と福島牝馬Sを制したマイネカンナを真っ先に切った。

 それで、この結果。完全な読み違いでもあり、今回はすんなりと諦めがつく。

 ただ、見ておきたいことが1つある。
 それがエイジアンウインズの同枠にいたピンクカメオの存在。この馬は1年以上前になるが、昨年のNHKマイルC優勝馬。
 ウオッカとあわせてみると、「牡馬相手にG1を制した馬のいる枠」ともなる。

 気にはなっていたが、ここまで手を広げることは出来なかった。ウオッカの複勝だけ、なんておとなしいことをしてもよかったのですが、そんなのできませんしね……。
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