●第137回 天皇賞(春)(G1)● 5月4日京都11R 芝3200m、国際、定量、指定 4月30日週中考察更新 変更点 祝日施行、セン馬出走可、当日3R⇔5R
【 過去6年経歴 】
【 考察 】 今年から天皇賞は「セン馬への開放」が行われ、新しい時代への幕開けとなる。 ちなみに、JRAからは「国際交流競走としての天皇賞(春)・(秋)の改善について」として以下のリリースが発表されています。
そうなると、回避予定となってますが、セン馬として天皇賞に登録しているドリームパートナーが天皇賞に出るかでないかも判断のカギとなることでしょう。 そして、もう1つ気になることは「国際交流競走」というフレーズ。 単純に考えるならば、外国馬がいない以上、外国での加算歴を持つ馬を考えることにつながるのではないだろうか。 その海外加算歴を持つ馬はアイポッパー(05コーフィールドC(豪GT)2着)、ポップロック(06メルボルンC(豪GT)2着)の2頭。 メルボルンCを強調している所からはポップロック……と疑いたくもなるが、その点は最終結論にて。 さて、まずは連覇を目指すメイショウサムソンから考えたい。 過去には優勝馬の出走不可という規定(いわゆる勝ち抜け制)があり、連覇を目指すこと自体できなかった時代もあったのだが、現行日程となってからの「前年天皇賞連対馬」が出走した場合の成績を振り返ることにする。 前年天皇賞連対馬の出走(現行日程となる3回4日目に変更後)
これを見る限り「前年天皇賞春1着」で出走した馬は全て連対。 おまけに2年連続で何かを変えてきた天皇賞となると、テイエムオペラオーが連覇した00年、01年と被る。 昨年からパートT国に昇格し、今年からセン馬に開放された天皇賞。 この時代をメイショウサムソンでまかなおうという意思なのかもしれない。 前述したサクラローレル、メジロブライト、テイエムオペラオーの3頭とメイショウサムソンとは類似点もあり、違っている点もある。 類似点ははじめての古馬G1連対が前年の天皇賞春1着、前年の天皇賞制覇後に他のG1でも連対歴ありということ、相違点は3頭は前年の有馬記念で連対しているがサムソンが負けているということ。 しかし、この3頭の連対した有馬記念は現在とは違う「馬齢戦」時代だった。
一方で、「パートT国に昇格した」裏で起きたのが「Jpn」導入となるが、その「Jpn」格のグレード競走を制した経験のある馬は出走を予定している馬では5頭。 アサクサキングス(07菊花賞、きさらぎ賞)、アドマイヤジュピタ(07AR共和国杯)、アドマイヤモナーク(ダイヤモンドS)、トウカイトリック(07ダイヤモンドS)、ポップロック(07目黒記念) この5頭で異様な馬が菊花賞馬アサクサキングス。 他の4頭にはない「非ハンデ戦」での勝ちを持っているクラシックホース。 1回限りとなった「7日目菊花賞勝ち」を持っていることも気にかかる。 前年菊花賞1着馬の天皇賞(99年以降)
そのアサクサキングスには買える材料がもう1つある。それが、クラシック連対枠入り歴のある4歳馬ということ。 02年1着 マンハッタンカフェ:菊花賞 2着 ジャングルポケット:ダービー 03年1着 ヒシミラクル:菊花賞 04年2着 ゼンノロブロイ:青葉賞1着→ダービー2着 05年1着 スズカマンボ:若葉S2着→皐月賞2着同枠 06年1着 ディープインパクト:3冠馬 07年1着 メイショウサムソン:皐月賞、ダービー ダービー2着、菊花賞勝ちのキングスにも買える材料は揃った。 一方で、4頭だしとなるアドマイヤ軍団。 期待できるのは、阪神大賞典勝ちのアドマイヤジュピタだけかもしれません。 というのは、今年はステップ戦(阪神大賞典、大阪杯、日経賞)の勝ち馬が揃い踏みしていない。 そういった年にステップ戦を58Kで勝った馬がいる年は、その馬が連対している、という歴史がある。 該当が99年〜01年、06年とあるが、ステップ戦を58Kで制した馬が連対している。
今年は日経賞、大阪杯の1着馬が不在でもあり、そうなると阪神大賞典を58Kで制したアドマイヤジュピタには絶好の舞台に見える。 でも、ひとつ気になる点がある。それは前述5頭はステップ戦を「1人気か2人気」で勝っていた。 ジュピタが阪神大賞典を勝ったときは4人気。 この人気でいいのだろうか、ダメなのだろうか? ---------- さて、こんなことを書いてきたが、結論を考えたい。 今年の天皇賞(春)の大きな変更点といえば「セン馬への開放」。 解釈1つで変わってしまうが、今までは出たくても出れなかったセン馬が出られるようになったわけであり、これを「出走資格の拡大」ととらえたい。 3連単馬券発売後にそういった出走資格が拡大されたレースといえば、昨年から国際化され、外国馬も出走可能となったフェブラリーS、有馬記念が考えられるが、勝ち馬には気になる共通点がある。 07年フェブラリーSを制したサンライズバッカスは前走が唯一の7日目施行となった平安S2着。有馬記念を制したマツリダゴッホはサンライズバッカスが2着と力走した同日のAJCCを勝ち、直前加算となったレースは同じ祝日施行のオールカマー1着。 今年から開催が8日目に戻されて「7日目施行」としては1回限りのレースとなった平安S、AJCCでの連対歴を持っていた。 1回限りとなった重賞での連対となると、昨秋の9日間開催で変更された菊花賞、天皇賞秋となる。 さらには、サンライズバッカスは5歳馬、マツリダゴッホは4歳馬。これは「下から2番目の世代」であり、天皇賞春でいうならば5歳馬。これは昨年の天皇賞秋を制したメイショウサムソン(5歳)にピッタリと当てはまる。 それもあり、今回はこの馬から入る。 相手には菊花賞馬アサクサキングスが筆頭で、本文にも書いた唯一のステップ戦を勝った出走馬となるアドマイヤジュピタが3番手。 そのほかの押さえには、冒頭で触れたメルボルンC連対歴のあるポップロック。 人気だが、この4頭で終わりたい。 馬券はオッズ次第だが、馬連ボックスからアドマイヤジュピタ−ポップロックの組み合わせを抜いた5点としたい。 【 買い目 】 馬連 8-10.13.14、13-10.14 計5点 【 結果 】 1着 ▲ 14 アドマイヤジュピタ 2着 ◎ 08 メイショウサムソン 3着 ○ 13 アサクサキングス ( 馬連 2000円 )( 参考:馬単 4430円、3連複 1880円、3連単 13500円 ) 【 再考 】 馬連5点で2000円の配当なら十分。 今回は、天皇賞連対ということで3つのデータをあげ、該当するサムソン、アサクサ、ジュピタを狙った。 連対という枠には2つの椅子しかないので3つのデータを使うとどれか1つが外れるのだが、「同枠馬」という言葉を使って8枠にアサクサとジュピタをまとめてきたことで、全てが生きたまま残ることになった。 あと、ポップロックに印を入れたのは余分。 海外戦が1年以上前だったことを考えたら、馬連8-13.14の2点で終わらせることもできただろう。 オペラオーのように「5歳馬で2回」天皇賞春を勝つという絶対にあり得ない年以外は2着だったことを考えると、サムソンは2番手までと考えるのが妥当だったのかもしれませんが、本文で書いたようにきっちりと読めたことは評価します。 |