●第138回 天皇賞(秋)(G1)●
     11月2日東京11R 芝2000m、国際、定量、指定

     11月1日更新
     変更点 9日→8日、セン馬開放
02 ディープスカイ 56 四位 01 アサクサキングス 58 藤岡佑
07 ダイワスカーレット 56 安藤勝 14 ウオッカ 56 武豊
× 08 ポップロック 58 内田 × -- --

【 過去6年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
126回 02年 4中8芝20、牡牝、定、指 代替中山、馬単・3連複発売   シンボリクリスエス
128回 03年 3東8芝20、牡牝、定、指 代替戻り   シンボリクリスエス
130回 04年 4東8芝20、牡牝、定、指 50周年記念、3連単発売   ゼンノロブロイ
132回 05年 4東8芝20、牡牝、国、定、指 国際化、エンペラーズカップ100周年記念 11R→10R ヘヴンリーロマンス
134回 06年 4東8芝20、牡牝、国、定、指 10R→11R、慶祝競走 除外、外枠発走 ダイワメジャー
136回 07年 4東9芝20、牡牝、国、定、指 8日→9日 降着あり メイショウサムソン
138回 08年 4東8芝20、国、定、指 9日→8日、セン馬開放    

【 考察 】
 今年のダービー馬ディープスカイが菊花賞ではなくて、こちらに矛先を向けてきた。
 当然、ここから考える必要があるだろう。

 そこで、現行馬齢表記となった01年以降で「3歳馬が出てきた天皇賞秋」をまとめてみた。
年、出走3歳馬、成績 天皇賞備考 前走 JpnT連対歴
02年 シンボリクリスエス 1着 代替中山 神戸新聞杯1着 東京優駿2着
04年 ダンスインザムード 2着
    ダイワメジャー 着外
    シェルゲーム 着外
50周年記念 秋華賞4着
オールカマー9着
毎日王冠6着
桜花賞
皐月賞
 
05年 キングストレイル 着外 国際化、エンペラーズカップ100周年記念 セントライト記念1着  
06年 サクラメガワンダー 着外
    アドマイヤムーン 着外
10R→11R、慶祝競走 毎日王冠9着
札幌記念1着
 
08年 ディープスカイ ? 9日→8日、セン馬開放 神戸新聞杯1着 東京優駿、NHK

 単純に考えたら、「古馬対戦歴なし」「JpnT連対歴」を満たす馬が連対しているので、ディープスカイは買える馬ということになる。

 しかし、02年、04年とも再現不能な1回限りの競走。
 今年はセン馬にも出走資格を開放し、8日目に戻ったことで正規の施行形態とも受け取れる。

 これをどう取るかがかぎになるだろう。

 なお、このときの相手馬はナリタトップロード(02年2着)にゼンノロブロイ(04年1着)。

 両馬の経歴を振り返りたい。

馬名 前走 クラシック(TR) 天皇賞春 本年G1
ナリタトップロード 京都大賞典1着59K 弥生賞1着→皐月賞3着→
ダービー2着
京都新聞杯2着→菊花賞1着
阪神大賞典1着→天皇賞3着 天皇賞3着
ゼンノロブロイ 京都大賞典2着57K 青葉賞1着→ダービー2着
神戸新聞杯1着→菊花賞4着
日経賞1着→天皇賞春2着 天皇賞2着、宝塚4着
 
 両馬で共通するのが「ダービー2着」、「クラシックは優先権でのみ出走」、「今春の天皇賞出走」、「前走、京都大賞典連対」、「古馬G1未勝利」、「本年G2勝ちあり」の5項目。
 
 これを全て満たす馬は残念ながらいない。
 近い所ならば、ダービー2着と今春天皇賞出走歴を持つ古馬G1未勝利馬アサクサキングス、京都大賞典2着のアドマイヤモナーク、古馬G1で2着までのポップロックといったところか。

 アサクサキングスがクラシック連対歴を持つ古馬としては唯一の古馬G1未勝利馬としての立場が気になります。

 そして、天皇賞といえば負担重量が58K(3歳馬2K減、牝馬2K減)。
 年間を通してこの重量でレースを行うのは春秋の天皇賞、安田記念、宝塚記念とエリザベス女王杯の5レース。
 秋のGTではこのレースとエリザベス女王杯がこの重量で行われる。

 つまり、牡馬が58Kで出走する秋のGTはこのレースだけ。
 馬齢重量よりも重い重量でレースをするということは、それなりのものを求めているということの裏返しにあたるのではないだろうか。

 そこで、過去の勝ち馬と、同じレース名の天皇賞春を振り返ってみたい。
年、1着馬名 負担重量連対歴 天皇賞春馬、秋成績
01年 アグネスデジタル 日本テレビ盃 テイエムオペラオー 2着
02年 シンボリクリスエス 神戸新聞杯、青葉賞 不出走
03年 シンボリクリスエス (前年56K1着馬) 不出走
04年 ゼンノロブロイ 天皇賞春2着 不出走
05年 ヘヴンリーロマンス GホイップT準 スズカマンボ 1着同枠
06年 ダイワメジャー 毎日王冠、マイラーズC 不出走
07年 メイショウサムソン 天皇賞春、宝塚記念2着 メイショウサムソン 1着

 前年「3歳1着馬」として出走した03年のシンボリクリスエス以外はすべて負担重量での賞金加算歴を持っている。
 今年の登録馬では02ディープスカイ(神戸新聞杯、毎日杯)、04アドマイヤモナーク(京都大賞典2着)、06ダイワスカーレット(大阪杯)、14ウオッカ(安田記念)、16カンパニー(マイラーズC)の5頭。

 この中から勝ち馬が出てくるのではないか?と考えたいが、天皇賞1着馬以外はGT馬が勝っておらず、GTでの2着加算かGU以下での勝ちを持ってきている。

 さて、そろそろ結論を。

 今年は何よりも「3歳クラシックホースの出走」が鍵となるだろう。
 そのディープスカイが菊花賞ではなく、こちらに矛先を向けたという事実、古馬対戦歴のない3歳クラシックホースという立場。

 その2点から、02年、04年についでの3歳馬連対がおきる下地は整ったと見て、◎にはディープスカイ。

 相手には3歳クラシックホースが出走した年をサンプルにして、同枠に入ったダービー2着馬アサクサキングス。

 その後は、負担重量での加算がある馬から56Kでは2着までしか勝ちクラのないダイワスカーレットに、狙いづらいが56Kで安田記念を勝ちきったウオッカに加え、古馬のG1では2着までのポップロックを押さえたい。

【 買い目 】 馬連流し 計4点


【 結果 】
1着 △ 14 ウオッカ
2着 ▲ 07 ダイワスカーレット
3着 ◎ 02 ディープスカイ
-----
8着 ○ 01 アサクサキングス
( 参考 3連複 710円、3連単 3250円 )

【 再考 】
 タテ目を引かなかったこともあり、完敗。
 この結果をみて考えられることはいくつかある。

 まず、最初は「ディープスカイの敗戦」。

 予想では「クラシック連対歴」「古馬未対戦」を評価したが、ディープスカイと他の2頭には決定的な違いがあった。

 シンボリクリスエスはダービー2着、ダンスインザムードは桜花賞馬ということで、「世代性別間最高額レース」となるダービー、オークスで勝っていないこと。
 ダービー馬のキングカメハメハが以前出走を試みるも断念したこと。
 同枠のアサクサキングスも対古馬未勝利という枠組みも魅力的だったが、これもディープスカイにとっては鬼門だったか。

 そして、レースは1着同着とも思わせた写真判定になったが、前に出ていたのは牝馬ながら昨年のダービー馬となったウオッカ。

 昨年、1回限りとなった9日目天皇賞だからこそ、前年のダービー馬が勝ったとも考えていたが、2年連続の前年ダービー馬の制覇。

 古馬GT勝ち歴のある前年ダービー馬という点で見れば買えたけど、安田記念で負担重量の56Kをクリアして勝っていたことが負担重量面ではクリアしていたが、据置戦だったことを考えると逆に不安で最も取捨選択に迷う馬だった。

 同枠に2年前の1着同枠馬オースミグラスワンが同じ13ゲートで入っていたこともプラスだったかもしれないが、昨年、今年と前年ダービー馬が突っ込んできたのは「京都大賞典1着馬不在」が効いていたのかな?

 しかし、それならば、古馬GTで2着連対はあれど勝っていない唯一の馬ポップロックと同居し、ステップGUの大阪杯で負担重量連対歴をクリアしていたダイワスカーレットのほうが上かな?とも思っていたが……。

 
 
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