●第138回 天皇賞(秋)(G1)● 11月2日東京11R 芝2000m、国際、定量、指定 11月1日更新 変更点 9日→8日、セン馬開放
【 過去6年経歴 】
【 考察 】 今年のダービー馬ディープスカイが菊花賞ではなくて、こちらに矛先を向けてきた。 当然、ここから考える必要があるだろう。 そこで、現行馬齢表記となった01年以降で「3歳馬が出てきた天皇賞秋」をまとめてみた。
単純に考えたら、「古馬対戦歴なし」「JpnT連対歴」を満たす馬が連対しているので、ディープスカイは買える馬ということになる。 しかし、02年、04年とも再現不能な1回限りの競走。 今年はセン馬にも出走資格を開放し、8日目に戻ったことで正規の施行形態とも受け取れる。 これをどう取るかがかぎになるだろう。 なお、このときの相手馬はナリタトップロード(02年2着)にゼンノロブロイ(04年1着)。 両馬の経歴を振り返りたい。
両馬で共通するのが「ダービー2着」、「クラシックは優先権でのみ出走」、「今春の天皇賞出走」、「前走、京都大賞典連対」、「古馬G1未勝利」、「本年G2勝ちあり」の5項目。 これを全て満たす馬は残念ながらいない。 近い所ならば、ダービー2着と今春天皇賞出走歴を持つ古馬G1未勝利馬アサクサキングス、京都大賞典2着のアドマイヤモナーク、古馬G1で2着までのポップロックといったところか。 アサクサキングスがクラシック連対歴を持つ古馬としては唯一の古馬G1未勝利馬としての立場が気になります。 そして、天皇賞といえば負担重量が58K(3歳馬2K減、牝馬2K減)。 年間を通してこの重量でレースを行うのは春秋の天皇賞、安田記念、宝塚記念とエリザベス女王杯の5レース。 秋のGTではこのレースとエリザベス女王杯がこの重量で行われる。 つまり、牡馬が58Kで出走する秋のGTはこのレースだけ。 馬齢重量よりも重い重量でレースをするということは、それなりのものを求めているということの裏返しにあたるのではないだろうか。 そこで、過去の勝ち馬と、同じレース名の天皇賞春を振り返ってみたい。
前年「3歳1着馬」として出走した03年のシンボリクリスエス以外はすべて負担重量での賞金加算歴を持っている。 今年の登録馬では02ディープスカイ(神戸新聞杯、毎日杯)、04アドマイヤモナーク(京都大賞典2着)、06ダイワスカーレット(大阪杯)、14ウオッカ(安田記念)、16カンパニー(マイラーズC)の5頭。 この中から勝ち馬が出てくるのではないか?と考えたいが、天皇賞1着馬以外はGT馬が勝っておらず、GTでの2着加算かGU以下での勝ちを持ってきている。 さて、そろそろ結論を。 今年は何よりも「3歳クラシックホースの出走」が鍵となるだろう。 そのディープスカイが菊花賞ではなく、こちらに矛先を向けたという事実、古馬対戦歴のない3歳クラシックホースという立場。 その2点から、02年、04年についでの3歳馬連対がおきる下地は整ったと見て、◎にはディープスカイ。 相手には3歳クラシックホースが出走した年をサンプルにして、同枠に入ったダービー2着馬アサクサキングス。 その後は、負担重量での加算がある馬から56Kでは2着までしか勝ちクラのないダイワスカーレットに、狙いづらいが56Kで安田記念を勝ちきったウオッカに加え、古馬のG1では2着までのポップロックを押さえたい。 【 買い目 】 馬連流し 計4点 【 結果 】 1着 △ 14 ウオッカ 2着 ▲ 07 ダイワスカーレット 3着 ◎ 02 ディープスカイ ----- 8着 ○ 01 アサクサキングス ( 参考 3連複 710円、3連単 3250円 ) 【 再考 】 タテ目を引かなかったこともあり、完敗。 この結果をみて考えられることはいくつかある。 まず、最初は「ディープスカイの敗戦」。 予想では「クラシック連対歴」「古馬未対戦」を評価したが、ディープスカイと他の2頭には決定的な違いがあった。 シンボリクリスエスはダービー2着、ダンスインザムードは桜花賞馬ということで、「世代性別間最高額レース」となるダービー、オークスで勝っていないこと。 ダービー馬のキングカメハメハが以前出走を試みるも断念したこと。 同枠のアサクサキングスも対古馬未勝利という枠組みも魅力的だったが、これもディープスカイにとっては鬼門だったか。 そして、レースは1着同着とも思わせた写真判定になったが、前に出ていたのは牝馬ながら昨年のダービー馬となったウオッカ。 昨年、1回限りとなった9日目天皇賞だからこそ、前年のダービー馬が勝ったとも考えていたが、2年連続の前年ダービー馬の制覇。 古馬GT勝ち歴のある前年ダービー馬という点で見れば買えたけど、安田記念で負担重量の56Kをクリアして勝っていたことが負担重量面ではクリアしていたが、据置戦だったことを考えると逆に不安で最も取捨選択に迷う馬だった。 同枠に2年前の1着同枠馬オースミグラスワンが同じ13ゲートで入っていたこともプラスだったかもしれないが、昨年、今年と前年ダービー馬が突っ込んできたのは「京都大賞典1着馬不在」が効いていたのかな? しかし、それならば、古馬GTで2着連対はあれど勝っていない唯一の馬ポップロックと同居し、ステップGUの大阪杯で負担重量連対歴をクリアしていたダイワスカーレットのほうが上かな?とも思っていたが……。 |