●第49回 宝塚記念(G1)● 
    6月29日阪神10R 芝2200m、国際、定量、指定

    6月28日更新
    変更点 11R→10R
04 アルナスライン 58 和田 12 カンパニー 58 横山典
08 ロックドゥカンブ 57 岩田 02 メイショウサムソン 58 武豊
× 09 エイシンデピュティ 58 内田 × 14 エアシェイディ 58 後藤

【 過去6年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
43回 02年 3阪4芝22、国、定、指 夏季番組移行   ダンツフレーム
44回 03年 3阪4芝22、国、定、指 馬単・3連複発売 枠連ゾロ目万馬券 ヒシミラクル
45回 04年 3阪4芝22、国、定、指 50周年記念   タップダンスシチー
46回 05年 3阪4芝22、国、定、指 3連単発売   スイープトウショウ
47回 06年 4京4芝22、国、定、指 代替京都   ディープインパクト
48回 07年 3阪4芝22、国、定、指     アドマイヤムーン
49回 08年 3阪4芝22、国、定、指 11R→10R    

【 考察 】
 「梅雨のグランプリ」となった宝塚記念。
 10R化初年のサンプルにしようとしたマーメイドSが単勝&枠連万馬券決着と空洞化した形となった。
 このレースも枠連ゾロ目を含めてこうなるかもしれない、という見方だけは残しておきたい。

 さて、ファン投票1位のウオッカが登録すらしなかった宝塚記念。
 コスモバルク、カワカミプリンセスが回避したことで、地方馬、牝馬もいない顔ぶれとなった。

 そんな中ですが、考察を。
 
 まずは、「資格賞金1位」で出走するメイショウサムソン。
 喜び勇んで、といきたいところだが、残念ながら過去の結果は悲惨そのもの。

 資格賞金1位馬の宝塚記念(夏季番組移行後)
 02年 エアシャカール 着外
 03年 アグネスデジタル 着外
 04年 タップダンスシチー 1着  →→→ 「JRA創立50周年記念」副題付
 05年 タップダンスシチー 着外
 06年 ディープインパクト 1着 →→→「京都施行」
 07年 ダイワメジャー 着外

 副題付か京都施行という1回限りの宝塚記念でしか出番がない。
 こうなると、サムソンは茨の道を歩むことも考えられる。

 事前に当日の施行順を入れ替えていたり、前日の段階で取消でもあれば話は別だが、こういうときの必殺技、発走除外、枠連ゾロ目、枠連万馬券決着の御三家を食らったら、おとなしく諦めます。

 そして、カワカミプリンセスの回避で牝馬不在の構成となった。
 夏季番組移行後で牝馬不在の年は02年、03年、06年の3回。

 牝馬不在となった年の宝塚記念(02年以降)
  1着馬名 前走 2着馬名 前走
02年 夏季移行 ダンツフレーム(天皇賞馬不出走) 安田記念2着 ツルマルボーイ 金鯱賞1着
03年 44回、枠ゾ万 ヒシミラクル 天皇賞春1着 ツルマルボーイ 金鯱賞2着
06年 代替京都 ディープインパクト 天皇賞春1着 ナリタンセンチュリー(金鯱賞馬不出走) 天皇賞春12着

 勝ち馬は前走G1連対、2着馬は金鯱賞連対か過去1年全敗のどっちか。
 前走G1連対となると、メイショウサムソン(天皇賞春2着)しか該当馬がいない。
 これで最初の話と内容が矛盾してしまう。

 ただ、金鯱賞勝ち馬のエイシンデピュティが出走してくるので、構成としては02年みたいな形になるのだろうか?

 さらに、登録段階から3歳馬がいないので、こちらも見ることにする。

 3歳馬不在の宝塚記念(夏季番組移行後)  
  1着馬名 前走 2着馬名 前走
04年 50周年記念 タップダンスシチー 金鯱賞1着 シルクフェイマス 天皇賞春3着
05年   スイープトウショウ 安田記念2着 ハーツクライ 天皇賞春5着
06年 代替京都 ディープインパクト 天皇賞春1着 ナリタンセンチュリー 天皇賞春12着

 やはり、勝ち馬は負担重量での連対歴を持っている。

 さて、そういったことを考えてきたが、肝心要なこととして見ておきたいのが「10R」変更初年。
 枠連万馬券決着となったが、10R化した初年となった先週のマーメイドSも勝ったトーホウシャインは重賞未勝利馬。

 その出走馬を見ると、最も新装年を走るにふさわしい経歴を持っているのがアルナスライン。

 同枠馬フォルテベリーニとともに重賞未勝利馬どうしで枠を組んだことも気になるうえに、目黒記念2着で58Kをクリアしたことも評価してこの馬を◎。

 馬券はこの馬の単複だが、一応の相手馬を。

 58KでGTを連対した唯一の馬となるメイショウサムソンだが、前走の天皇賞春は祝日戦、勝った昨秋の天皇賞秋は唯一の「9日目施行」ということで、再現性がないレースを制したこともあり狙いづらいので押さえまで。

 同様に、「7日目」菊花賞という、これまた再現性のなさそうなレースを勝ったアサクサキングスは消したい。

 筆頭には58KでマイラーズCを制したカンパニー。その後は、「祝日取消戦」有馬記念連対枠入りが気になるロックドゥカンブ、44回金鯱賞勝ちは気になるがエイシンデピュティ、8日目に戻ったAJCCを勝ったエアシェイディを押さえたい。

 印が回らなかったので無印としたが、JRAプレミアムとなった中山金杯を勝ったアドマイヤフジ。
 同枠にロックドゥカンブがいることもあり、ここだけは枠連も押さえたい。
 
【 買い目 】 単複4、枠連 3-5、馬連 4-2.8.9.12.14 計8点


【 結果 】
1着 × 09 エイシンデピュティ
2着 △ 02 メイショウサムソン
3着 -- 01 インティライミ
-----
8着 ○ 12 カンパニー
10着 ◎ 04 アルナスライン
12着 ▲ 08 ロックドゥカンブ

【 再考 】
 今年から「10R」化した宝塚記念。
 「今年からのリニューアル」という観点から見れば、すんなりと終わったのかもしれない。
 関西のグランプリ宝塚記念に持ち込む関西の「JRAプレミアム」京都金杯1着馬エイシンデピュティで。

 夏季番組移行初年となった02年の2着馬ツルマルボーイも金鯱賞57K1着馬。

 その点を見ておくべきでした。

 2着のメイショウサムソン。
 出走馬中では唯一の「58KGT連対歴」保有馬ということで注意はしてましたが、いかんせん「9日目」天皇賞秋、祝日施行となった今春の天皇賞2着という経歴が引っかかったことと、本文中でも書いたように、「資格賞金1位馬」としての扱いが気になったので評価をさげたことは失敗でした。
 ファン投票レースですから、そこは重視する必要はない、ということだったのでしょう。

 
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