●第38回 高松宮記念(G1)● 3月30日中京11R 芝1200m、国際、定量、指定 3月26日週中考察更新 変更点 8日→10日
【 過去6年経歴 】
【 考察 】 今年から日程が変更され、前代未聞の10日目開催となる。 この日程変更がどう出るかが難しいが、1着賞金を増額し、ステップレース2戦を変更した昨年、一昨年の高松宮記念には共通点がある。
ある意味で見事。 連対馬には揃って1200出走歴がなく、1着馬にはマイル戦で、2着馬には2000m戦での賞金加算歴が直前加算となっている。 今年の出走予定馬で1200出走歴のない馬はスーパーホーネットとマイネルシーガルの2頭。 しかし、悲しいかな両方とも直前加算はマイル戦で、前走もスーパーホーネットはG1。 スーパーホーネット 前走 マイルCS2着 (直前加算も同じ(枠連ゾロ目)) マイネルシーガル 前走 阪神C6着 (直前加算 富士S1着(冠名入り、10回) 安直に行くのなら、この1点で終わるのだが、そうは問屋がおろさないと見てます。 一方、今年は「10日目」に変更された。 この日程は競馬法の改正に伴って8日間開催以外の日数を組めることから生じたものだが、8日間以外の日程を組んだ開催で行われ、なおかつ日程が変更された「指定」の重賞は9つ。(古馬混成戦に出走できない2歳、3歳春季を除く)
G1(Jpn1)で絞り込むと昨秋の秋華賞、菊花賞、天皇賞秋の3レースとなるが、この3レースの勝ち馬にはいずれも過去1年以内の重賞勝ち歴とG1(Jpn1)連対歴があった。
今年の出走予定馬で該当するのは、スズカフェニックス、スーパーホーネット、ローレルゲレイロの3頭と、1年以上前だがG1連対歴を持つファイングレインの計4頭。 3歳Jpn1での連対歴を求めるのならばファイン、ローレルで、直前に出走したG1での連対を求めるのならスーパーということになる。
この4頭にはサンプルレースとして提示した3頭と同じ「前走重賞連対」がある。 評価を下げるならば「指定」戦ではないファイングレインだろう。 そして今年は「阪急杯2着馬」が出走してきた。 出走する年、しない年があるが、国際化されてからは「阪急杯2着→高松宮記念出走」となると、全て連対枠入りしている。 01年 ブラックホーク 2着 03年 サニングデール 2着 04年 シーイズトウショウ 2着同枠 05年 カルストンライトオ 2着同枠 そろそろ結論に入りたい。 この「10日目施行」をどう扱うかがカギとなるが、表記こそ変われど中身は何も変わっていない。 そして、昨年秋の秋華賞〜天皇賞の3戦は1回限りだったが、この10日目開催は恐らく来期も続くだろう。 そうなると、昨年までの高松宮記念とは一味違う結末を見せることも考えられるので、同じ形になるスーパーホーネット、マイネルシーガルの組み合わせは押さえとして、別の組み合わせを考えたい。 阪急杯が1400に変更されてからは初めての出走馬となる「阪急杯2着」。 この立場でスズカフェニックスが出走してくること、同じステップ戦オーシャンS勝ちのプレミアムボックスが同枠にいることが気になるので、スズカフェニックスを◎とする。 相手には、ステップ戦勝ちのローレルゲレイロ、プレミアムボックス。 この開催が8日→10日と開催日数が変更されることもあるのだが、同じように7日→8日と開催日数を変更した1月開催で賞金を加算したファイングレイン、マルカフェニックスをあげるが、降着明けのマルカよりかはファインを上としたい。 馬券は非常に消極的な考えかもしれないが、スズカは2着までと見て、枠連と馬単2着付けをベースとしたい。 【 買い目 】 枠連 1-1.2.4.7.8、馬単 2.4.7.13.16→1、馬連 7-13 計11点 【 結果 】 1着 × 04 ファイングレイン 2着 -- 10 キンシャサノキセキ 3着 ◎ 01 スズカフェニックス ----- 4着 ○ 16 ローレルゲレイロ 5着 ▲ 07 スーパーホーネット 【 再考 】 予想に書いた「10日目開催」の扱い。 この開催日数の変更をはっきりと示した結果となった。 今回の高松宮記念出走馬で、開催日数が前年から変更されている開催で賞金を加算した馬は以下の8頭。 04 ファイングレイン 淀短距離S1着(1回京都5日目) 05 マルカフェニックス 新春S準1着(1回京都2日目) 07 スーパーホーネット スワンS1着(4回京都8日目) 09 フサイチリシャール スワンS2着(4回京都8日目) 10 キンシャサノキセキ キャピタルS1着(5回東京9日目) 11 ペールギュント 京阪杯2着(5回京都9日目) 13 マイネルシーガル 富士S1着(4回東京6日目) 15 トーセンザオー 尾張S1着(3回中京8日目) 一見してわかることは「5枠が変更日加算馬のみで枠を組んでいること」。 ここから切るなら、前走が降着処分を受けたマルカフェニックス、開催日数の変更はあったものの自身が日程据置の尾張Sを勝ったトーセンザオー。 残る6頭で見ると、今年の8日間開催に戻した1回京都開催で淀短距離Sを勝ったファイングレインが異様に映る。 というのは、今年になってからの日程変更を受けたレースを制した唯一の馬となるから。 そして他の馬では唯一のOP特別勝ちで賞金加算に成功したキンシャサノキセキ。 これで終わる。 しかし、そこまで読みきれなかったし、そんなに安直に取り扱うこともできなかった。 いずれにしても、去年勝った2レース(谷川岳S、キャピタルS)がともに「祝日」だったキンシャサは狙えずじまい。 阪急杯2着という立場で参戦したスズカフェニックスの扱いを考えていたので、こうなったのだが、やはり10日目と変更されるとそういったものが「鉄の戒律」ではなくなるんですね……。 改めて奥の深さ、難しさを実感したレースでした。 |