●第13回 秋華賞(Jpn1)● 10月19日京都11R 芝2000m、3歳、牝、混合、馬齢、指定 10月18日更新 変更点 5日→4日
【 過去6年経歴 】
【 考察 】 昨年の「5日目」という一過性の開催から再度4日目に戻った。 まずはここから考えたい。 で、出走予定馬を見て気になる馬がいる。 前走で1000万下牝馬限定混合戦夕月特別を勝ったブライティアパルス。 こういった形で古馬混成の牝馬限定混合戦を勝った馬が秋華賞に出走したのは、4日目に移行した00年以降では過去に 00年1着 ティコティコタック 大倉山特別 01年着外 シルキードルチェ 西海賞(ローズS7着) 03年1着同枠 ベストアルバム 西海賞(ローズS3着) 07年1着同枠 タガノプルミエール 西海賞 と4頭いるが、ローズSで優先権を取れなかったシルキードルチェ以外は連対枠入り。 そうなら「ブライティアパルスの枠から」と思うだろうが、少し待って欲しい。 00年は「4歳、4日目」としては1回限り 01年は「非馬単」最終年 03年は「非3連単」最終年 07年は「5日目」としては1回限り という、それぞれ「最終年」を意味したレースでの連対枠入りというのが気になる。 今年は「4日目」に戻ったので、消える年として考えられるし、逆に現在の3歳馬は「3連単発売」のないデビュー戦を迎えた馬たちとしては最終年。 現2歳馬はデビュー戦から3連単馬券を知った馬たちの集いとなっているところから見れば最終年の扱いもできるだろう。 出走取消や施行順変更があればブライティアパルスが勝った夕月特別は取消戦でもあり、素直にこの馬の枠から入ってみたいのだが……。 さて、今年の秋華賞は昨年の5日目から4日目に戻されたのだが、それと同時にTRローズSもこれまでの3日目11Rのポジションから4日目10Rに変更された。 ローズSの変更は「敬老の日3日間変則開催」がカレンダーの都合で1週前になったために変更された一過性のものであり、来年はおそらく元に戻る。 そうなると、ローズS、秋華賞をともに奇数開催日で揃えた昨年がローズS1着馬ダイワスカーレットが勝ったように、今年もローズS組の出番となるのだろうか? ローズSと秋華賞(01年以降)
01年から現行の馬齢表記となったのだが、それ以降ではローズSの勝ち馬が不出走の年以外はローズS、秋華賞の開催日数が「奇数日」「偶数日」で揃ったときにローズSの勝ち馬が秋華賞で連対している。(例外05年だが、理由は後述) あとは、05年のような秋華賞当日の番組変更、02年のように当日のレースに何らかの変更がある日にローズS勝ち馬が秋華賞も制している。 そうなると、偶数日で開催が揃った今年はローズS勝ち馬マイネレーツェルとなるのだが、気になるのはローズSが4日目に移行したと同時に10R化していることと、マイネレーツェルに桜花賞、オークスに出走したにもかかわらず馬券対象になったキャリアがないこと。 よくある「トライアルホース」で終わる可能性も否めない。 一方、「ローズS1着馬が勝てなかった」年の秋華賞馬には春のクラシック連対馬がなっている。
該当はエフティマイア、トールポピー、レジネッタの3頭いるが、サンプルの4頭が全て最初の3歳G1(当時)に出走するときにはトライアルで連対して優先権獲得→クラシック出走」、「オークス馬券対象歴」を持っている。 となると、ステップ戦に出走せずに桜花賞に挑んだエフティマイア、フィリーズS3着から桜花賞馬に上り詰めたレジネッタは狙いづらく、チューリップ賞2着から桜花賞に向かったトールポピーとなるだろう。 この馬にとってはローズS負けも好都合になるが、着順だけを見ると「負けすぎ」という印象も受ける。 さらに、枠を見て、気になることが1つ。 またか……ということになるが、トールポピーとカレイジャスミンが阪神JF、優駿牝馬についでの同枠配置。 ただ、これまでの7枠と違って今回は6枠。 そして、トールポピーは優先権を持たずに出走したJpnTで勝っている。 阪神JF 1着 ……TR不出走 桜花賞 8着 ……チューリップ賞2着 優駿牝馬 1着 ……桜花賞8着 秋華賞 ? ……ローズS6着 2日目としては最終回となった昨年の阪神JFを制し、取消戦桜花賞は歩き、優駿牝馬で再度カレイジャスミンと同枠配置されて勝つ。 今回もこの流れは続くのだろうか? ただし、公営在籍馬が優駿牝馬を勝ってしまった場合はTRの結果不問で秋華賞に優先権を持って出走できるので、トールポピーは隠れ優先権保持馬としても考えられる点は押さえておきたい。 ---------- さて、そろそろ結論を。 桜花賞、優駿牝馬の勝ち馬がともに出走したが、TR紫苑S1着馬モエレカトリーナがともに故障で回避した。 時代の流れが違うので1つにまとめてしまうのは野暮かもしれないが、「桜花賞、優駿牝馬1着馬が出走し、TR1着優先権獲得馬が1頭でも不在」。 4日目になってからは2回あるこのケースだが、ともに現在の阪神JF1着馬が連対している。 また、現行の馬齢表記となった01年以降では桜花賞、優駿牝馬の両レース1着馬が出走した01.03.06.07年はどちらかが連対していることもあり、勝ち馬はクラシックの流れをここに持ち込むものとして考えたい。 それと、優先権を獲得して出走したレースでは負けているが、優先権なしで出走した阪神JF、優駿牝馬を制したトールポピー。 ブログにも書いたが、カレイジャスミンとのJpnTでは3度目の同枠配置。 これが何らかの影響を与えるだろうとみて、◎はトールポピー。 相手は優先権を重視するレースになるとみて、ローズSで優先権を獲得した3頭にする。 本来なら1着馬不要とも受け取れるが、最初に書いたブライティアパルスがよりによってローズS勝ち馬マイネレーツェルと枠を組んだのでこれも拾う。 馬券としては、馬連だが、古馬混成重賞クイーンSの賞金加算歴と優先権保持をあわせもつレジネッタからも流したい。 【 買い目 】 馬連 11-1.9.17、17-1.9 計5点 【 結果 】 1着 -- 04 ブラックエンブレム 2着 △ 01 ムードインディゴ 3着 -- 15 プロヴィナージュ ----- 8着 ▲ 17 レジネッタ 10着 ◎ 11 トールポピー 15着 ○ 09 マイネレーツェル 【 再考 】 ここまで見当違いの結果となると単なる「読み不足、読み違い」で終わり、すんなりと諦めもつく。 まず、人気となったクラシック連対馬3頭が沈没したわけだが、沈めようと思えば沈めれた。 というのはサンプルであげた01.03.04.06年の4頭はすべて「TRでの1着歴あり」。 これで2着までのエフティマイアが消え、「最初に出走したTRで連対」ということからレジネッタは桜花賞TRのフィリーズレビュー3着で外れる。 そうなると残るトールポピーだが、桜花賞で掲示板に乗らなかったことが響いたものとして考えたい。 あとはこれまでのJpnTでは7枠でカレイジャスミンと組んでいたが、今回は6枠というのも悪い意味で効いたのだろう。 一方で偶数日で開催を揃えたローズSとの関連性を考えて勝ち馬マイネレーツェルをあげたが、これも沈没。 この結果から考えるには「05年、07年のような秋華賞が一過性のレースにならない限り、ローズSの勝ち馬は秋華賞ではいらない」でいいのではないだろうか。 全てを満たすサンプルレース、馬がいなかったことで、今回は「桜花賞、オークスに出走し賞金加算歴なし、ローズS優先権なし」からブラックエンブレムが勝ち馬に指名されたものとして受け取ることしか現時点ではできません。 その発端となったのはやはり紫苑S組の優先権保持馬が出走しなかったこと。 初めてのケースとなるこれに尽きるのかもしれません。 |