●第68回 皐月賞(Jpn1)● 4月20日中山11R 芝2000m、3歳、牡牝、定量、指定 4月19日更新 変更点 当日8R⇔9R
【 過去6年経歴 】
【 考察 】 優先権保持馬が全て出走してきたが、これは04年、昨年についでのこと。 そのときの勝ち馬には共通点が2つある。 04年 1着 ダイワメジャー スプリングS 3着、別定戦歴なし 07年 1着 ヴィクトリー 若葉S1着、別定戦歴なし 「優先権あり、別定戦出走歴なし」だが、この2点を併せ持つ馬は今年の出走馬にはいない。 ついで見たいのが「資格賞金」面。 しかし、皐月賞では資格賞金1位馬に戴冠への縁はない。 外国産開放後の資格賞金1位馬
今年の資格賞金1位馬はマイネルチャールズ。 「出番なし」と思いたいのだが、この馬は「弥生賞1着」で皐月賞に出走する。 弥生賞1着馬が皐月賞で連対したのは01年アグネスタキオン(1着)、04年コスモバルク(2着)、05年ディープインパクト(1着)と過去10年で3回のみ。 この3頭に共通していたのは、「2000m連勝を含む3連勝」で皐月賞に臨んだということ。 01年 アグネスタキオン 新馬→ラジオたんぱ(祝日施行)→弥生賞(8頭立) 04年 コスモバルク 百日草特別→ラジオたんぱ(9R⇔10R)→弥生賞 05年 ディープインパクト 新馬→若駒S(7頭)→弥生賞 08年 マイネルチャールズ ホープフルS(祝日施行)→京成杯→弥生賞 そして、オープン初戦となったレースでは何らかの変更が起きている。 マイネルチャールズのオープン初戦は「祝日競馬」ホープフルS1着。 この馬から入ることになりそうだ。 ( 以上、4/14 更新 ) そして、過去の皐月賞の結果を見ると、「トライアルレース2着歴」を持つ馬が連対枠入りするケースが多く見られる。
トライアルレースで優先権を獲得したが、出走しない馬がいた年を除いては、優先権のみの馬で構成されたときに限ってトライアル2着馬のいる枠が皐月賞で連対している。 今年は優先権を獲得した8頭が全て出走しているが、優先権持ちの馬のみで作られた枠は1枠と5枠。 1枠には弥生賞3着のタケミカヅチとスプリングSを制したスマイルジャック、5枠には弥生賞1.2着馬のマイネルチャールズ、ブラックシェルが入った。 トライアル2着から優先権のみの馬で作られた枠に入ったのはブラックシェルのみ。 5枠が堅いか?と思わせるが、それを思わせるかのごとく、皐月賞当日は当初の予定から8Rと9Rの施行順を入れ替えている。 そういったレース順変更のあった皐月賞といえば一昨年の06年。 このときも今回と同じ8Rと9Rの施行順を入れ替えているのだが、優先権を持った2頭で作られた枠で決まった。 06年 第66回皐月賞(当日8R⇔9R) 枠連 3→1、馬連 5→2
よく見ると2着枠に萩S(8頭立)の連対馬が並んでいる。 (ここまで4/17更新) さて今年の皐月賞だが、当日の8Rと9Rの施行順を入れ替えているということで、一昨年をサンプルレースとしたい。 その一昨年の皐月賞を制したのはメイショウサムソン。 自身が優先権持ちであることと、夏秋春の全ての番組で賞金を加算していたことに注目したい。 06年66回皐月賞1着 メイショウサムソン 9/4 小倉未勝利 1800 1着 9/18 野路菊S 1600 1着 11/19 11回東京スポーツ杯2歳S G3 1800 2着 12/17 中京2歳S 1800 1着 2/12 きさらぎ賞 G3 1800 2着 3/19 55回スプリングS G2 1800 1着 今年の出走馬で夏秋春の全番組で賞金加算を経験した馬は01タケミカヅチのみだが、秋と春の番組では2着加算までとなっていることが気にかかる。 施行順変更であらゆることを考えなければいけなくなったが、そろそろ結論に入りたい。 今年はそれなりの変化があると受け取り、同じように施行順を変えた一昨年と同様のことがおきると考えたい。 優先権組のみで構成された枠となった1枠と5枠を上位評価する。 その中から、今回はタケミカヅチを◎とした。 要因は以下の3つ。 ・ トライアル3着からの出走が先週の取消戦桜花賞勝ちのレジネッタと揃っている ・ 2着までというのが気になるが、3番組全てでの賞金加算歴を有する唯一の馬 ・ この馬がオープンで賞金を加算した2戦がともに1回限りのレースとなっている デイリー杯2歳S2着 唯一の4日目施行 共同通信杯2着 降雪代替競馬により祝日施行 相手筆頭には、もう1つの優先権保持馬のみの枠となった5枠からマイネルチャールズ。 これまでの皐月賞史を見ると、トライアル2着馬が皐月賞で連対枠入りするときは2着枠までとなっている。 3連勝で挑むマイネルチャールズがいるが、同枠馬ブラックシェルが弥生賞2着での出走ということもあり、この馬も2着までと考えたい。 その後はそれぞれの同枠馬となったブラックシェル、スマイルジャック。 TRを勝ちきっていない馬の優先権組が2頭入った8枠から賞金未加算のショウナンアルバをあげる。 無印にしたが、気になるのは2枠、7枠。 2枠2頭は東スポ杯の連対馬を並べ、7枠は8頭立となりメインを剥奪された若葉S勝ちのノットアローン、出走した全ての重賞で連対枠入りしているドリームシグナルがいることが気にはなるが、今回はこの5頭で終わりたい。 【 買い目 】 単複1、馬連 1.2.9.10 ボックス、18-1.9 計10点 【 結果 】 1着 -- 06 キャプテントゥーレ 2着 ◎ 01 タケミカヅチ 3着 ○ 09 マイネルチャールズ ----- 6着 ▲ 10 ブラックシェル ( 複勝 380円 ) 【 再考 】 軸としたタケミカヅチは2着。 サンプルとした一昨年の勝ち馬メイショウサムソンが夏秋春全ての番組で1着加算歴を持つのに対して、秋春が2着加算しかないことで2着までかも……と思っていたことはあっていた。 しかし、勝ち馬キャプテントゥーレには見向きもせず。 で、終わってから気づいた。 同じように当日の8Rと9Rを入れ替えた一昨年の皐月賞は枠連1−3。 今年の皐月賞も枠連1−3……。 恐るべしJRAですね。 さて、当日の施行順変更があったことで正規戦の枠から逸脱したレースとなったが、出走馬全馬の非正規戦加算歴をまとめてみた。 (馬名赤字優先権あり)
よく見ると、オープン、重賞を勝ちあがった馬が並んでいるのは3枠のみ。 優先権獲得枠でのみを考えていたが、違っており、施行順変更日となった以上、1回限りのレースを視野に入れた予想をすべきだった。 勝ったキャプテントゥーレは「弥生賞4着」。 スプリングS4着馬アサクサダンディや若葉Sの3.4着馬ミッキーチアフル、モンテクリスエスはいずれも出走していない。 いわゆる「非優先権最先着馬」としては1頭だけだったこともあり、この馬を見なさいということだったのだろう。 今回は優先権と2000m連勝歴を踏まえてマイネルチャールズを上位評価したが、正規TR弥生賞での加算歴が邪魔をしたということではないだろうか。 同枠のブラックシェルとともに3着枠までだったことを考えると、エイシンチャンプの焼き直しに見えてしまう。 とりあえずはまるで明後日の方向を向いた予想が続いていたが、タケミカヅチを軸とできたことが収穫だったと受け取りたい。 |