●第68回 桜花賞(Jpn1)●

     4月13日阪神11R 芝1600m、3歳、牝、定量、指定

     4月12日更新
     変更点 なし
10 トールポピー 55 池添 09 リトルアマポーラ 55 武幸
11 エアパスカル 55 藤岡佑 16 ブラックエンブレム 55 松岡
× 12 ベストオブミー 55 岩田      
 (出走取消 07 ポルトフィーノ )

【 過去6年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
62回 02年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指     アローキャリー
63回 03年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指 馬単・3連複発売 取消 スティルインラブ
64回 04年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指 外国産馬一部開放   ダンスインザムード
65回 05年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指 3連単発売
外国産出走枠2頭→4頭
  ラインクラフト
66回 06年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指     キストゥヘヴン
67回 07年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指 外回りコース使用、表記G1→Jpn1   ダイワスカーレット
68回 08年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指   取消  

【 考察 】
 クラシックがやってきました。
 今年の桜花賞ですが、気になることは「トライアルで優先権を獲得した馬が全馬出走してきた」こと。
 これは今年で4年連続となってますが、昨年までの3年間はいずれも「チューリップ賞1着馬」の枠が桜花賞で連対している。

 チューリップ賞1着馬と桜花賞
05年 エイシンテンダー 2着同枠
06年 アドマイヤキッス 2着
07年 ウオッカ 2着

 さらにこの3年間の2着馬を見ると、すべて「TR以外での阪神1600」連対歴を持つうえに、デビュー戦が1600m。
桜花賞2着馬 TR以外の阪神1600連対歴
05年 シーザリオ 新馬1着
06年 アドマイヤキッス 新馬2着
07年 ウオッカ 阪神JF1着(新馬京都1600 1着)

 今年の出走馬で阪神マイル戦連対歴とマイル戦デビュー歴を併せ持つ馬は
 エアパスカル(阪神新馬2着)、ポルトフィーノ(阪神新馬1着)、リトルアマポーラ(阪神新馬1着)と人気となりそうな3頭。

 この3頭からならば、チューリップ賞を勝ちあがったエアパスカルを推したいと考えています。

 そして桜花賞の歴史を見ると、外国産馬に開放された04年から3年連続してフラワーC1着馬が連対している。
 昨年は連対を外したわけだが、枠をよく見ると、気づく点がある。

フラワーC1着馬、桜花賞着順 同枠馬 前走
04年 ダンスインザムード 1着 レディインブラック アネモネS 1着
05年 シーザリオ 2着 エイシンテンダー チューリップ賞 1着
06年 キストゥヘヴン 1着 ミッキーコマンド
ウインシンシア
フィリーズ 11着
チューリップ賞 3着
07年 ショウナンタレント 着外 アポロティアラ クイーンC 15着

 気づかれる点があるでしょう。
 「フラワーC1着馬が爆走する年は同枠に優先権獲得馬がいる年」ということに。

 フラワーC1着のブラックエンブレム。
 同じ別定規定のクイーンC1着から直行するリトルアマポーラとともに、同枠に何が入るか注目したい。

 そして、阪神JF1着馬として参戦するトールポピー。
 阪神JF1着馬が桜花賞で連対枠入りしたのは、05年のショウナンパントル(1着同枠)と昨年のウオッカ(2着)。

 来る年には決まりが見られる。
 それは、阪神JFが何らかの変更を起こした年ということ。

 ショウナンパントルは阪神JFを枠連ゾロ目1着で制し、ウオッカの勝った阪神JFは「G1」としては最後の施行年だった。
 過去にも「阪神3歳牝馬S」として最後のレースを制したテイエムオーシャンが桜花賞を制している。

 そうなると、「2日目」としては最後の阪神JF(今年から4日目施行)を制したトールポピーにも出番があることも考えられるのだが、そのトールポピーは「資格賞金1位」の立場で桜花賞に出走する。

 資格賞金1位馬の桜花賞成績(02年以降)
年、馬名 賞金額、桜花賞成績 トライアル 阪神JF その他重賞、OP
02年 タムロチェリー 5000 着外(3着同枠) チューリップ 12着 阪神JF 1着 小倉2歳S
03年 ヤマカツリリー 4300 4着 フィリーズ 1着 阪神JF 2着  
04年 スイープトウショウ 4950 5着 チューリップ 1着 阪神JF 5着 ファンタジーS、紅梅S
05年 ラインクラフト 4600 1着 フィリーズ 1着 阪神JF 3着 ファンタジーS
06年 ダイワパッション 5000 着外 フィリーズ 1着   フェアリーS
07年 アストンマーチャン 7400 着外(2着同枠) フィリーズ 1着 阪神JF 2着 ファンタジーS、小倉2歳S
08年 トールポピー 4150 ? チューリップ 2着 阪神JF 1着  

 資格賞金1位馬が連対枠に入ったのは05年と昨年の2回だが、いずれも資格賞金1位馬と2位馬が同枠配置されていた。
 しかし、今年の枠を見ると、トールポピーと2位馬マイネレーツェルは同枠配置になっていない。

 トライアルを負けたことも含めて、この点は再検討したい。

 (ここまで4/10更新)

 さて、本題。
 枠を見たときに予想外の枠構成となり、何かあるのでは?と思っていたら、案の定。
 ポルトフィーノが出走を取り消した。

 そこで浮かんだことが「5枠は消せない」ということ。

 「2日目、JpnT」としては1回限りのレースとなった阪神JFを制したトールポピー。
 ポルトフィーノの取消でただ1頭の「阪神1600新馬勝ち」を持つうえに、祝日の500万下を勝ち、第43回クイーンCを制したリトルアマポーラ。

 取消戦となった桜花賞をまとめるにはうってつけの2頭が入ったこともあり、人気だがこの枠から入りたい。

 相手にはチューリップ賞勝ちのエアパスカル、22回フラワーC勝ちのブラックエンブレム、変更戦の500万下を勝ちあがったフィリーズレビュー連対馬からは他の優先権保持馬と同枠になったベストオブミーを。

【 買い目 】馬連 10-9.11.12.16、枠連 5-6.8 馬単 9→10 計7点


【 結果 】
1着 -- 15 レジネッタ
2着 -- 18 エフティマイア
3着 -- 13 ソーマジック
-----
5着 ○ 09 リトルアマポーラ
8着 ◎ 10 トールポピー
9着 ▲ 11 エアパスカル

【 再考 】
 考察があっていた部分とまるで明後日の部分がありましたね。

 あっていたのは、資格賞金1位馬の扱い。
 「1位馬と2位馬が同枠配置されたときしか出番がない」というのは今年も健在。

 1位馬トールポピーと2位馬マイネレーツェルが別枠配置されたが、両馬とも出番はなかった。


 一方、前回、出走取消があって17頭立となった桜花賞は5年前の03年だったが、このときと1つだけ共通していることがある。

 「14番ゲートに入った馬だけが、前走牡馬混成戦。そしてその枠が連対する。」

 03年 14番 アドマイヤグルーヴ 若葉S1着 
 → 同枠 シーイズトウショウ 2着
 08年 14番 ルルパンブルー ファルコンS3着
 → 同枠 レジネッタ 1着、ソーマジック 3着

 今回は取消発生で再現不能戦化したということで、2日目施行最終年の阪神JFと43回クイーンC勝ちから組まれた5枠をあげたが、最後のフェアリーS勝ち馬ルルパンブルーをもう少し見ておいたほうがよかったかも。


  ただ、新潟2歳S勝ちがあるとはいえ、エフティマイアには手が出ないですね……。

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