●第69回 菊花賞(Jpn1)● 10月26日京都11R 芝3000m、3歳、牡牝、馬齢、指定 10月25日更新 変更点 7日→6日
【 過去6年経歴 】
【 考察 】 まずは、秋華賞とのつながりから見てみたい。 というのは、秋華賞出走馬に紫苑S1着馬がいない。菊花賞にも神戸新聞杯1着馬がいない。 また、ともに奇数開催日から偶数開催日に変更している上に、トライアルの1つが10R施行となった。 ローズSが3日目から4日目に変更されているので、一概に言えないが、ここから見たい。 秋華賞の連対馬はそれまでのJpnTで連対枠入りした実績を持っていた。 秋華賞 1着 ブラックエンブレム 桜花賞2着同枠 2着 ムードインディゴ 優駿牝馬2着同枠 単純にこれを受け取るのなら、桜花賞馬、オークス馬が出走した秋華賞に対して、皐月賞馬、ダービー馬がいない菊花賞。 連対馬が「クラシック同枠歴馬」まででしかなかった秋華賞の裏返しなら、皐月賞2着同枠であるが東京優駿2着現物のスマイルジャックで軸は鉄板ということになる。 ただ、皐月賞馬、ダービー馬がいないうえに2着馬もスマイルジャックのみという今回の顔ぶれ。 「負け残り」を勝たせるのはいかがなものか、とも思える。 そこで、皐月賞馬、ダービー馬がいない菊花賞を考えたい。 皐月賞、ダービー いずれかの勝ち馬不在の菊花賞(現行馬齢表記となった01年以降に限る)
ある意味で全てが最終年(翌年変更戦)となっており、サンプルとしての解読は難しいが、「6日目」として行われた3回はいずれも「クラシックトライアル出走、敗戦歴あり」、「直前加算は古馬1000万条件」となっている。 (デルタブルースには青葉賞出走歴(13着)あり) これを満たすのが、 03 アグネススターチ プリンシパルS2着/兵庫特別24 05 ナムラクレセント 神戸新聞杯6着/玄海特別20 07 ドットコム 青葉賞15着、セントライト記念16着/習志野特別20 11 ミッキーチアフル 若葉S3着、神戸新聞杯7着/三田特別22 14 オウケンブルースリ 神戸新聞杯3着/阿賀野川特別22 17 ダイシンプラン 弥生賞8着/本栖湖特別20 の6頭。 ちなみに、サンプルであげた3頭の1000万下勝ちはハンデ戦がマンハッタン、デルタ、現在はない別定戦がヒシだが、気になるのはダービーのあとになってようやく未勝利戦を勝ちあがったオウケンブルースリ。 前述した6頭ではこの馬だけが春の3歳重賞シリーズに名を刻んでいないうえに優先権を持って出走する。 そうなると、この馬がキーなのだろうか? そして、もう1つ。 前述したように、今年は神戸新聞杯1着馬ディープスカイが出走しないので、トライアル1着馬が不在の年という視点から見たい。 神戸新聞杯、セントライト記念1着馬不在があった菊花賞(01年以降)
3冠馬誕生か大荒れかの二者択一モード。 ただ、神戸新聞杯1着馬が出ないという面から見たら、これまた前述した01.02.04年と同じ。 やはり今年の菊花賞馬には古馬対戦歴を求めるのだろうか? ちなみに、01年→02年→04年の1着枠の順は2→1→8。 順番なら7枠になる。 一方で、それらの年の2着馬も見ておきたい。
よく見ると、全ての年に「ダービー出走馬」がいる。 そして、さらには「指定」戦で事実上の優先権→出走のローテで、皐月賞で優先権を獲得して出走したのなら同枠馬まで、その他なら現物起用となっている。 そういった馬は 03 アグネススターチ プリンシパルS2着→東京優駿10着 04 メイショウクオリア 京都新聞杯1着→東京優駿17着(神戸新聞杯17着、対古馬歴なし) 09 マイネルチャールズ 皐月賞3着→東京優駿4着(セントライト記念2着) 15 ベンチャーナイン プリンシパルS1着→東京優駿9着(神戸新聞杯4着、対古馬歴なし) のわずか4頭。 これは、それぞれの枠を見てから考えたい。 ---------- さて、そろそろ結論を。 「1回限り」のレースとなった01.02.04年をサンプルとし、その通りなら、来年の条件変更が待っている。 ただ、その解答を今は誰も知らない。 しかし、皐月賞馬、ダービー馬に加え、神戸新聞杯1着馬までいない今年の顔ぶれ、そして、そういったときの菊花賞馬の経歴を見ると、上がり馬の台頭があると考えざるを得ないだろう。 今年の菊花賞馬には押し出された人気馬となってしまうが、オウケンブルースリがつくと考えたい。 古馬1000万勝ち歴を持つ馬が6頭いるが、唯一、ダービー後の初勝利に菊花賞優先権保持馬。 そして優先権保持馬の中では、これも唯一となる対古馬戦賞金加算歴保持。 同枠に東京優駿優先権出走のベンチャーナイン、今年の顔ぶれでは唯一1600万も勝ちあがったシゲルフセルトがいることもプラスだろうし、上に書いたように、2.1.8枠と順に勝っている流れの中で7枠に入ったこともある。 こういったものを評価したい。 相手筆頭には「優先権獲得→東京優駿出走」歴を持つ馬が揃った2枠から古馬戦勝ち歴のあるアグネススターチ。 その後はクラシック全戦で優先権を持って出走してきたマイネルチャールズ、その同枠馬となった東京優駿2着現物歴のあるスマイルジャック、菊花賞TR負けから直行する古馬戦加算歴のあるナムラクレセント、ミッキーチアフルを押さえたい。 馬券は◎からの馬連と押さえで2枠から枠連を。 【 買い目 】 馬連 14-3.5.9.10.11、枠連 2-3.5.6 計8点 【 結果 】 1着 ◎ 14 オウケンブルースリ 2着 -- 01 フローテーション 3着 △ 05 ナムラクレセント ----- 16着 ▲ 10 スマイルジャック 17着 ○ 03 アグネススターチ 【 再考 】 ◎オウケンブルースリがクラシックホース不在の菊花賞を制した。 クラシックホース不在ということで、古馬1000万下勝ちを求めたことと、唯一のダービー後初勝利に加えて優先権保持馬。 狙いに値する、ということだったのだろう。 一方、2着馬はノーマークだったが、終わってから気づいたことがあった。 「ダービー馬不在」「6日目施行」となると該当は02年、04年だが、それらとの年と今年の1着馬、2着馬には共通点があった。
勝ち馬の初勝利は未勝利戦、古馬1000万勝ち歴あり、2着馬は新馬勝ちをしてトライアル2着の優先権を持ってクラシックに出走した経歴があった。 新馬勝ちにトライアル2着優先権でのクラシック出走歴……フローテーションしかいないんですね。 終わってから気づいたことなのですが。 |