●ジャパン・オータムインターナショナル 第28回 ジャパンカップ(国際招待)(G1)●
     11月30日東京10R 芝2400m、国際、定量、指定

     11月28日更新
     変更点 ジャパン・オータムインターナショナル組込
13 マツリダゴッホ 57 蛯名 09 ディープスカイ 55 四位
02 メイショウサムソン 57 石橋守 01 オウケンブルースリ 55 内田
× 04 ウオッカ 55 岩田 × 17 アドマイヤモナーク 57 安藤勝
 (出走取消 12マーシュサイド 57カステリャーノ)

【 過去6年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
21回 01年 5東8芝24、国、定、指   7R→8R→11R ジャングルポケット
22回 02年 4中822、国、定、指 馬単・3連複発売、代替中山芝22   ファルブラヴ
23回 03年 4東824、国、定、指 東京芝24戻り、FG16頭→18頭   タップダンスシチー
24回 04年 5東8芝24、国、定、指 3連単発売、10R→11R   ゼンノロブロイ
25回 05年 5東8芝24、国、定、指 11R→10R   アルカセット
26回 06年 5東8芝24、国、定、指   枠連ゾロ目 ディープインパクト
27回 07年 5東8芝24、国、定、指 発表後番組変更あり   アドマイヤムーン
28回 08年 5東8芝24、国、定、指 JAI組込    
 (JAI……ジャパン・オータムインターナショナル)

【 考察 】
 今週の古馬G1戦線。振り返ってみると勝ち馬は全て牝馬。
 しかもステップ戦勝ち馬が全部出走したら、前走別レースの1着馬が勝ち、出走しなければ前走「指定戦」2着馬が連対している。

レース名 ステップ戦勝ち馬 1着馬 直前加算 2着馬 直前加算
スプリンターズS 全馬出走 スリープレスナイト 北九州記念1着 キンシャサノキセキ (函館SS1着)
天皇賞秋 全馬不出走 ウオッカ 毎日王冠2着 ダイワスカーレット 大阪杯1着
エリザベス女王杯 全馬不出走 リトルアマポーラ (クイーンC1着) カワカミプリンセス 府中牝馬S2着
マイルCS 全馬出走 ブルーメンブラット 府中牝馬S1着 スーパーホーネット 毎日王冠1着
 (直前加算が( )のものは前走以外での加算。)

 JCには「ステップ戦」(勝ち馬に事実上の優先権付与)という概念はないのでここで変わってしまうかもしれないが、前走連対の牝馬というのなら、天皇賞勝ちのウオッカしか該当馬がいない。
 (というか、牝馬はウオッカしかいない)

 ちなみに、この4戦。連対枠は4.7.8で決まっている。
 ステップ戦なきJC、JCダート、有馬記念の3つでひとくくりにするかもしれないが、JAIでひとくくりに出目を持ってくることも考えられる。

 となると、また8枠が来るのだろうか?

( 以上、11/25更新)

 そして、菊花賞馬オウケンブルースリも参戦する。
 過去に当年菊花賞馬がJCに参戦してきたのは、現行馬齢表記となった01年以降では03年、04年といるが、ともにクラシック連対歴のある3歳馬が2着。

 同年菊花賞馬参戦のジャパンC
年、着、馬名 クラシック JC変更点等
03年2着 ザッツザプレンティ 菊花賞1着 FG18頭化初年、非3連単最終年
04年2着 コスモバルク 皐月賞2着(菊花賞4着) 枠連ゾロ目、1回限りの11R施行

 とはいえ、いずれも1回限りとなったJCでのものだった。
 
 おまけに、「ダービー馬、菊花賞馬出走、天皇賞春、宝塚記念馬不出走」という今年の出馬構成が03年に似ている。

 その03年といえば、以下のような結果だった。
 1着 タップダンスシチー 京都大賞典1着(同枠外国馬)
 2着 ザッツザプレンティ 菊花賞1着(同枠外国馬)

 古馬G1初出走となるザッツザプレンティが2着、同年のダービー馬ネオユニヴァースは宝塚記念に出走し古馬対戦歴を持っていた。
 今年は古馬G1出走歴のあるダービー馬ディープスカイに未対戦の菊花賞馬オウケンブルースリと2頭の3歳クラシックホースが出走するが、妙に似ていることが気になる。

( 以上、11/27 更新 )

 一方、4頭しか出走しない外国招待馬も触れておきたい。
 外国招待馬が連対したのは02年の1.2着馬、05年の1着馬と計3頭。

 02年は代替中山開催だったので東京開催となると05年のアルカセット以外はない。

 そのアルカセットには、当年に欧州で同距離G1、G2勝ちというキャリアがあり、それをサポートするかのごとく同枠に日本馬でG2を2勝しているサンライズペガサスがいた。

 今年の欧州馬ではそういったキャリアはないが、日本馬でG2を2勝している「中山専用機」マツリダゴッホをどう扱ってくるのかは気になる。
 というのは、東京施行の年に「違う時期の番組」でG2を2勝以上している日本馬の連対枠入りというケースが非常に多いから。

該当馬名 成績 春番組G2 秋番組G2
00年  マチカネキンノホシ 着外 AJCC AR共和国杯(ハンデ)
テイエムオペラオー 1着 京都記念、阪神大賞典 京都大賞典
メイショウドトウ 2着 金鯱賞 オールカマー
01年 アメリカンボス 着外 AJCC、中山記念  
ステイゴールド 着外 日経新春杯(ドバイシーマクラシック)  
02年中山 ナリタトップロード 着外 京都記念、阪神大賞典 京都大賞典
03年 タップダンスシチー 1着 金鯱賞 京都大賞典
04年 コスモバルク 2着 弥生賞 セントライト記念
05年 サンライズペガサス 1着同枠 大阪杯 毎日王冠
08年 マツリダゴッホ ? 日経賞 オールカマー

 東京施行の年で、ハンデ戦を除く春秋の番組にてそれぞれG2勝ちを持っているときの連対枠入りは100%。
 今年、G2を2つ勝っているマツリダゴッホがここに出てきた意図を考えることも必要だろう。 

 (以上 11/28 更新 )

 そして最後にダービー馬ディープスカイが出走してきた。

年、JC着順、馬名 前走 対古馬歴 備考 優勝馬備考
01年1着 ジャングルポケット 菊花賞3着 札幌記念3着    
03年着外 ネオユニヴァース 菊花賞3着 宝塚記念着外 菊花賞馬出走→2着  
06年着外 メイショウサムソン 菊花賞4着 (なし) 前年ダービー馬出走→1着 宝塚記念1着、海外歴あり
07年着外 ウオッカ 女王杯取消 宝塚記念着外 前年ダービー馬出走→3着 宝塚記念1着、海外歴あり
08年? ディープスカイ 天皇賞秋3着 天皇賞秋3着 2年前、前年ダービー馬出走→?
菊花賞馬出走→?
 

 今年はメイショウサムソン、ウオッカとともに3世代のダービー馬がJCで対戦することになったが、前年ダービー馬や同年の菊花賞馬が出走すると惨敗している。

 ただし、対古馬戦を3着と「馬券対象」でクリアしてきた点やメイショウサムソン、ウオッカは既にJCで負けていることは見ておきたい。
 
 さて、そろそろ結論を。

 前日になって12マーシュサイドが出走を取り消したことで、消すつもりだった7枠が本命に浮かんでくる。
 というのは、手元に資料のある94年以降では3歳馬、牝馬が出走したうえに取消(除外)が発生したJCは7枠が連対している。

 95年 2着 7枠12番ヒシアマゾン 前走 京都大賞典1着(前年有馬記念2着)
 96年 1着 7枠14番シングスピール 前走 BCターフ2着
 99年 1着 7枠13番スペシャルウィーク 前走 天皇賞秋1着

 全て外国馬と日本馬で構成され、前走連対した馬。
 その7枠を見ると前走連対した馬はマツリダゴッホ(オールカマー1着)。
 そして、マツリダといえば再現性のない9R最終年となった昨年の有馬記念を勝っている(今年から有馬記念は10R)。

 その再現性のない有馬記念勝ちと年内に別定G2を2勝している成績面もここで通用するに値すると考えたい。

 そのため、この馬から入る。

 相手筆頭はダービー馬ディープスカイ。
 最終戦となる「混合、Jpn格」の毎日杯、NHKマイルC勝ちがここで生かされるのではないだろうか。

 その後は、「宝塚記念最先着馬」ということで帰国初戦となるメイショウサムソン。
 買いづらい馬だが再現不能の9日目天皇賞秋勝ちや今春の祝日天皇賞2着歴を評価したい。

 そして菊花賞馬オウケンブルースリ。
 前述したように、「ダービー馬、菊花賞馬出走、天皇賞春、宝塚記念馬不出走」となった03年2着のザッツザプレンティと同じ、古馬重賞歴のない菊花賞馬ということを買う。
 
 押さえにはJAIで牝馬が連対を続けていることもあり、人気となるウオッカに加え、JAIで連対の続く8枠から春秋ともに王道ローテを歩んでいるアドマイヤモナークを入れる。

【 買い目 】 複勝13、馬連流し 計6点


【 結果 】
1着 -- 16 スクリーンヒーロー
2着 ○ 09 ディープスカイ
3着 × 04 ウオッカ
-----
4着 ◎ 13 マツリダゴッホ
6着 ▲ 02 メイショウサムソン

【 再考 】
 外国馬マーシュサイドが出走取消。
 これで過去の取消戦の伝統となっている7枠が来ると思っていた。

 しかし、取消発生戦ということで再現不能となるレース。
 同様に来年からG格付となることでJpnUとしては最終戦のAR共和国杯勝ちを持つ9番人気スクリーンヒーローがここを制した。

 しかもこの馬はJAIで連対を続ける8枠。
 ちょっと買えませんでした。

 一方の2着にはディープスカイ。
 こちらは考察にもあげたように「古馬初対戦を馬券対象でクリアしたダービー馬」という点が大きかったのだろう。

 そして同枠に最後のJpnV施行となる新潟大賞典勝ちのオースミグラスワンがいたことも押さえておきたい。
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