●第25回 フェブラリーステークス(G1)● 
    2月24日東京11R ダート1600m、国際、定量、指定

    2月23日更新
    変更点 なし
15 ヴァーミリアン 57 武豊 04 フィールドルージュ 57 横山典
08 ロングプライド 57 ペリエ 16 ワイルドワンダー 57 岩田
× 10 ブルーコンコルド 57 幸 × 12 リミットレスビッド 57 蛯名

【 過去6年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
19回 02年 2東8ダ16、混、定、指     アグネスデジタル
20回 03年 2中8ダ18、混、定、指 代替中山ダ1800、馬単・3連複発売、定量規定変更   ゴールドアリュール
21回 04年 1東8ダ16、混、定、指 代替戻り、定量規定変更   アドマイヤドン
22回 05年 1東8ダ16、混、定、指 3連単発売   メイショウボーラー
23回 06年 1東8ダ16、混、定、指     カネヒキリ
24回 07年 1東8ダ16、国、定、指 国際化   サンライズバッカス
25回 08年 1東8ダ16、国、定、指      

【 考察 】

 まずは勝ち馬を見るのだが、現行馬齢表記となった01年以降、「1着馬は前走重賞連対馬」という歴史がある。
年、1着馬名 前走 変更点
01年 ノボトゥルー 根岸S 1着  
02年 アグネスデジタル 香港C 1着  
03年 ゴールドアリュール 東京大賞典 1着 代替中山ダ1800、馬単・3連複発売、定量規定変更
04年 アドマイヤドン JCダート 2着 代替戻り、定量規定変更
05年 メイショウボーラー 根岸S 1着 3連単発売
06年 カネヒキリ JCダート 1着  
07年 サンライズバッカス 平安S 2着 国際化

 さて、該当する馬を拾ってみると6頭いる。
04フィールドルージュ(川崎記念 1着)
05クワイエットデイ(平安S 1着)
09メイショウトウコン(平安S 2着)
14デアリングハート(TCK女王盃 2着)
15ヴァーミリアン(東京大賞典1着(川崎記念取消のためこちらを前走とする))
16ワイルドワンダー(根岸S 1着)

 2頭同居した形の8枠が気になります。

 その8枠に入ったヴァーミリアンが持つ「JCダート1着」という切り札。
 01年以降、前年のJCダート1着馬がフェブラリーSに出走してきたときは連対枠に必ず入っている。

01年 2人気2着 ウイングアロー
03年 4人気3着(2着同枠) イーフルカフェ
05年 4人気4着(2着同枠) タイムパラドックス
06年 1人気1着 カネヒキリ
08年 ? ヴァーミリアン
(02.04.07年は前年のJCダート勝ち馬不出走)

 単にデータの羅列となるが、見るべき点はある。
 というのは、ここに出てきた4頭を見ると、勝ったカネヒキリを除く3頭は前年のフェブラリーSに出走していた。
 4歳馬のカネヒキリは前年のフェブラリーSに出走できないが、出走しようと思えば出れたヴァーミリアンは昨年のフェブラリーSをパス(川崎記念1着→ドバイWC4着)しており、その前の年は出走しているが、昨年はこのレースに足跡を残さなかった点がひっかかる。

 本来なら、最後となる昨年の「東京」JCダートを制したヴァーミリアンなんて買えない。
 しかし、昨年のJCダートは「4歳馬不在」で、今年のフェブラリーSは「5歳馬不在」。

 1世代抜けた年に限って走るのなら、ここでの出番は大。狙ってみる価値はありそうだ。

 そしてもう1つ考えたいのがステップレース。
レース名 01年 02年 03年
代替中山
04年 05年 06年 07年 08年
JCダート 2着/○
不/○ 2同/○ 不/2着 2同/○ 1着/2着 不/○ ○/○
東京大賞典 ○/不 ○/○ 1着/2着 不/不 不/○ ○/2着 2着/不 ○/不
平安S ○/不 不/不 ○/不 3同/不 3着/○ ○/○ ○/1着 ○/○
川崎記念 不/○ ○/不 ○/○ 不/不 2同/2着 ○/2着 不/○ ○/不
根岸S 1着/○
○/3着 不/不 ○/○ 1着/○ ○/○ 3着/○ ○/不
 (左1着馬、右2着馬のフェブラリーS成績 ○は出走、不は不出走、数字の後ろの同は同枠馬)

 一見していくつか気づくこともある。
 5つ考えられるステップレースの勝ち馬が全て出走してきたのは2年ぶり。
 そのときはJCダート1着馬が制した。

 また、JCダートと東京大賞典の勝ち馬が揃って出走してきた年は、JCダート1着馬が連対枠からもれたことがない。

 そして、前述したように1世代(5歳馬)が出走しないことを踏まえて、東京ダ1600加算歴なしが引っかかるが、ヴァーミリアンに◎を入れる。

 相手馬だが、JCダートのコピーとなるフィールドルージュが筆頭。
 その後に、ロングプライド、ワイルドワンダー、ブルーコンコルドといった同距離重賞加算歴を持つ馬をあげる。

 最後に穴となる1頭を。
 実はこのレースのキーホースとして考えていたのが、「ダート戦出走歴なし」のヴィクトリー。

 その形でフェブラリーSが初ダートという馬の成績は以下の通り。
01年 1着同枠 トゥザヴィクトリー
07年 1着同枠 オレハマッテルゼ
 2頭とも、過去1年以内に同重量で芝重賞を勝っている。

 皐月賞と同じ57Kで出走するヴィクトリーと組んだことを評価して同枠のリミットレスビッドを狙いたい。

【 買い目 】 馬連 15-4.8.10.12.16 計5点
 

【 結果 】
1着 ◎ 15 ヴァーミリアン
2着 × 10 ブルーコンコルド
3着 △ 16 ワイルドワンダー
-----
4着 ▲ 08 ロングプライド
中止 ○ 04 フィールドルージュ
(馬連2820円)(参考:馬単3520円、3連複3820円、3連単17550円)

【 再考 】
 ○フィールドルージュの競走中止という残念な結果ではあったが、×リミットレスビッドが5着だったため、「完走」5頭が掲示板独占という結果に終わった。

 このレースに関してはやはり「5歳馬不在」が最大の要因だっただろう。
 本来なら最後の東京JCダートを勝ったヴァーミリアンが正規となるこのレースを勝つことはないはず。

 しかし、そのJCダートは「4歳馬不在」という異様な顔ぶれ。

 「ある一世代の挑戦を受けることなく、G1を制した」、という観点から見れたことが収穫だっただろう。

 そして、フェブラリーS連対馬にやはりあるダート1600連対歴。
 ◎としたヴァーミリアンになかった以上、ある馬を狙うのが妥当。

 昨年のフェブラリーS2着、かしわ記念、南部杯1着とマイルG1で連を外していない×ブルーコンコルドが突っ込んできたが、これはステップ戦平安S2着のメイショウトウコンと同枠配置されたことも大きかったのではないだろうか。
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