●ジャパン・オータムインターナショナル 第33回エリザベス女王杯(G1)● 11月16日京都11R 芝2200m、牝、国際、定量、指定 11月15日更新 変更点 ジャパン・オータムインターナショナル組込
【 過去7年経歴 】
【 考察 】 切り口はいろいろありそうなので順番にみていきたい。 まずは、05年以来となる外国馬の出走について。 外国馬が出走したエリザベス女王杯は03年〜05年の3回あったが、勝ち馬はアドマイヤグルーヴの連覇とスイープトウショウ。 3歳時のアドマイヤグルーヴ以外には古馬相手のG1勝ちがあったが、今年の出走馬には過去1年以内の対古馬G1勝ち馬がいない。 そのため、同じように過去1年以内に対古馬G1勝ちの馬がいない03年をサンプルとするが、そのときのアドマイヤはローズS1着→秋華賞2着のローテ。
アドマイヤグルーヴは春のクラシックにも出走していたが、クラシック前の賞金加算はトライアルと無縁のオープン特別で、秋はローズSで優先権を取って秋華賞で連対した。 これだけならば、忘れな草賞勝ち→オークス出走、ローズS2着→秋華賞2着のムードインディゴと被って見える。 おまけに最初に出走したクラシックで連対枠入りと似たところもある。 秋競馬で「勝っていない」というのがムードインディゴには気になるが……。 ちなみに、外国馬が2頭参戦するが、JRAのプレレーティングはその外国馬2頭が上位。 ただ、その外国馬はG1連対歴のあった03年の3着馬タイガーテイル(仏国)が最高着順。 「ジャパン・オータムインターナショナル」(以下JAI)初年の初戦ということで、外国馬を勝たせる芸当があるかもしれない。 そしてブラックエンブレムの回避で、今年は00年以来となった「当年秋華賞1着馬不在」の年ともなった。 00年は枠連1−1のゾロ目決着で勝ったのが2年前の桜花賞、秋華賞馬ファレノプシス、2着には前年の2着馬であり、桜花賞2着馬でもあるフサイチエアデールが入った。 2年前のクラシックホースというと、今年であてはめるとオークス馬カワカミプリンセスがあてはまるし、フサイチエアデールは唯一牡馬混成の重賞勝ち歴を持っていたのだが、これは新潟記念勝ちを持つアルコセニョーラに引っかかる。 とはいえ、00年と今とでは重賞の形態が変わっているので、これは一概には言えないだろう。 (以上、20/11/11記載) さて、今年のオークス馬トールポピーが回避することになった。 そこで考えたいのが、オークス馬不出走年の女王杯。 01年のトゥザヴィクトリー、04年のアドマイヤグルーヴ、05年のスイープトウショウと全て古馬が勝った年だが、この3頭にはいずれも「前年出走歴」があったうえに、3歳時のJpnT(当時G1)で連対歴があり、かつ、牡馬混成G1での馬券対象歴があった。 ただ、そんな馬はいない。 しかし、当日の番組変更等を何もしていないオークス馬が消えたことに関しては予想の片隅に残しておきたい。 (以上、11/12記載) さて、今年から「JAI」としてスタートを切るのだが、番組表を見ると、これまでに世界の「◎◎シリーズ」として行われたレースだったにもかかわらず番組表に記載がなかったものが、今年から記載されていることがわかる。
レースを勝ったのがいずれも4歳牝馬。 しかも前走のJpn重賞で賞金を加算しており、これに該当する馬はいない。 (3歳ならムードインディゴ、4歳馬なら1年以上前の話になる) ちなみに1着馬は同距離重賞1着歴も持ち合わせているが、女王杯以外で2200の重賞といえば、AJCC、京都記念、京都新聞杯、宝塚記念、セントライト記念。 そんなレースの勝ち馬もいない。 ただ、安田記念の2着アルマダは「チェアマンズトロフィー」という同距離のリステッドレース(国際表記はL、準重賞)を勝っているのだが、今年の外国馬フェアブリーズは2年前に「ヘルプスト牝馬長距離賞」というドイツの準重賞を制している。 とはいえ、これも過去の話。やはり、( )で記載されるのとその他とでは話が違ってくるのだろうか。 そして、第22回と今回と同じくゾロ目を打った開催となったセントウルS。 日程、施行順変更があったものの、アイビスSDのコピー決着となった。 それをやるなら桜花賞かローズSしか組み合わせがない。 (続きは後日) 1着賞金が9000万に引き下げられてからの2年間はクラシック連対の3歳馬が制し、2着には前年1着馬というワンパターンの組み合わせだったが、今年は前年出走馬ゼロ、外国馬参戦で話は変わると考えたい。 3連単発売後と絞るが、「国際招待」のJC、JCダート以外で外国馬が参戦したG1は以下の12戦。
見事なまでに「直近1年間の海外出走歴、外国馬のいる枠、前年連対、前走ステップ戦1着」のいずれかを求めている。 全て外れる05年女王杯1着のスイープトウショウには過去1年以内に同距離G1での連対歴があった。 前年連対馬、ステップ戦1着馬、海外遠征経験馬が全ていない今年。 こうなると外国馬を狙い打つのが妥当に思えてしまうがG1で最高2着までとなり狙いづらい。 その外国馬と同居したのがビエンナーレとポルトフィーノになった。 第33回のゾロ目開催となる今年、同じ国際G1戦安田記念を最後のG1阪神JF勝ちとなったウオッカが制したこと。 これらの点から考えて施行日変更により続行競馬となったエルフィンSを負担重量と同じ54Kで制し、桜花賞の出走を取り消したことで今回出走する3歳馬の中で唯一JpnTに出走歴がないポルトフィーノを狙いたい。 相手筆頭には2年前のこのレースで1着同枠馬(降着)となったカワカミプリンセス。 そして、TR無縁のOP特別を制してクラシック出走、ローズS→秋華賞と勝ちきれない2着路線を歩んでいるムードインディゴを次位とする。 その後は取消戦桜花賞勝ちのレジネッタ、G1で2着歴のある外国馬フェアブリーズ、ハンデ戦ということが気になるが、出走する日本馬で唯一牡馬混成の重賞を勝っているアルコセニョーラを押さえたい。 【 買い目 】 馬連 5-4.9.11.15.18、11-15、枠連2-3 計7点 【 結果 】 1着 -- 16 リトルアマポーラ 2着 ○ 15 カワカミプリンセス 3着 -- 13 ベッラレイア ----- 6着 ▲ 11 ムードインディゴ 競走中止 ◎ 05 ポルトフィーノ 【 再考 】 かつてのノーリーズンを思い出させるような落馬で終わった◎ポルトフィーノ。 今回は33回のゾロ目開催、前年連対馬・ステップ戦勝ち馬不在、海外出走歴なしの顔ぶれとなったことから1回限りの馬を持ってくるのではないか?。 それならば、「続行競馬」エルフィンS勝ちのあるポルトが初の1600万下からの連勝を見せると考えてもいいだろう、ということで狙ったが、さすがにそこまでは甘くないということか。 レースはもう1頭の1600万勝ちから直行したトウカイルナと同枠に入ったリトルアマポーラが制した。 直前加算が「43回、当日番組変更あり」のクイーンC勝ち。 もう1頭の同枠馬レジネッタが3歳になってから取消戦しか連対枠に入っていない(桜花賞1着、クイーンS2着はいずれも取消戦)こともあり、ここを狙う手もあっただろう。 そして2着には出走馬中唯一の「オークス、秋華賞1着歴」を持つカワカミプリンセス。 トールポピーが出ていたら買えない馬だったが、いなくなったことで2番手に浮上してきたと考えたい。 やはり、3歳牝馬JpnTを総括するレースという一面があることを露呈した。 ちなみに×アルコセニョーラはやっぱり、といったところ。 牡馬混成重賞勝ちがあるといえど、福島記念、新潟記念ともにハンデ戦。 今回と同じゾロ目開催の新潟記念を勝ったからとはいえど、やはりハンデ重賞勝ちの牝馬にG1の大役をになわせるのは酷だったということだろう。 |