● 東京優駿(第75回 日本ダービー)(Jpn1) ● 6月1日東京10R 芝2400m、3歳、牡牝、定量、指定 5月31日週中考察更新 変更点 JRAプレミアム
【 過去6年経歴 】
【 考察 】 今年もダービーがやってきました。 その考察ですが、「10R施行」となった02年以降で見てみたい。 04年を除く勝ち馬には1つの共通項があり、それが「資格賞金1位」での出走ということ。
04年1位のコスモサンビームは出番なしに終わったが、この馬だけが3歳になってから勝っていない。 ちなみに、この年の出走馬で3歳になってから勝ちクラを持つ馬で資格賞金が最も多かった馬はキングカメハメハ。 となると、「3歳になってから勝ちクラを持つ馬で資格賞金が最も多い馬」が勝っている、ということになるだろう。 今年の1位馬はディープスカイ。3歳になってからしか勝ってないのは気になるが問題はなさそう。 そして、昨年以外の5年間には共通していることが「重賞連勝中」の馬が勝っていること。 といっても、昨年はそんな馬は出走しておらず、検討の対象に入らない。 今年の出走馬ではそのディープスカイ(毎日杯→NHKマイルC)のみであり、これだけを見ると、人気となりそうだがこの馬で決まりなのか、とも考えてしまう。 しかし、今年のクラシックを見ると気になることが1つある。 今年の3歳JpnT連対馬 桜花賞(取消) 1着 レジネッタ 3歳時未勝利 2着 エフティマイア 新潟2歳S1着、3歳時未勝利 皐月賞(8R⇔9R) 1着 キャプテントゥーレ デイリー杯1着、3歳時未勝利 2着 タケミカヅチ デイリー杯2着、3歳時未勝利 NHK 1着 ディープスカイ 2着 ブラックシェル オークス 1着 トールポピー 阪神JF1着、3歳時未勝利 2着 エフティマイア 新潟2歳S1着、3歳時未勝利 「3歳クラシック」といわれるレースでは、3歳になってから勝ち歴を持つ馬が1頭も連対していない。 今年のダービー出走馬で、3歳になってから勝っていない馬はエーシンフォワード、サブジェクト、タケミカヅチ、フローテーション、ブラックシェル、レッツゴーキリシマの6頭。 おまけに連対した1頭は「2歳重賞」を制している馬。 前述の6頭ではラジオNIKKEI杯勝ちのあるサブジェクトとなるが、再現不能の朝日杯(1回限りの4日目JpnT)2着のレッツゴーキリシマ、デイリー杯2着のタケミカヅチも検討しなければいけない馬になるだろう。 ただし、阪神JF、新潟2歳S、デイリー杯……すべて再現不能のレースとなっている。 阪神JF(2日目、JpnTとしては昨年1回限り → 今年から4日目移行) 新潟2歳S(当日の番組変更あり) デイリー杯2歳S(4日目としては昨年1回限り → 今年は3日目に戻る) 札幌2歳S勝ちのオリエンタルロックが除外、デイリー杯勝ちのキャプテントゥーレがいない以上、狙いづらい形となった。 そして、ダービーが10R化してからの連対馬をみてみたい。
今年は皐月賞馬キャプテントゥーレがいないのだが、前回皐月賞馬がいなかった東京優駿は9R最終年の01年。 この年は皐月賞の3着馬、2着馬(ジャングルポケット、ダンツフレーム)で決まった。 それを踏まえると、2着馬タケミカヅチ、3着馬マイネルチャールズは検討する必要があるだろうが、それ以外の直行馬に出番はなく、あるのなら、皐月賞負けから1レース使ったブラックシェル、ベンチャーナイン、レッツゴーキリシマの3頭とあわせて5頭しか皐月賞組に出番はないだろう。 一方、青葉賞組の可能性を考えてみる。 青葉賞組がダービーで連対したのは02.03.06年の3回あるが、その年の出来事と枠を見ると気になることがある。
青葉賞組が連対(といっても2着までだが)した年は、同枠に優先権獲得馬がいないこととダービーデーに何からの変更が発生した年となっている。 さらに、その年の青葉賞馬と同枠配置された馬はすべて前走京都新聞杯組。 02年 チアズシュタルク 京都新聞杯11着(皐月賞12着) 03年 チャクラ 京都新聞杯2着 06年 トーホウアラン 京都新聞杯1着 引っかかることといえば、今年のクラシックはトライアル1着馬が最高でも同枠馬どまりで現物は全滅、ということですね。 最後に日付を。 今年のダービーは久々の「6月」実施となったのだが、こういったケースは過去10年間で3回。 いずれも「皐月賞1番人気馬」が勝っている。 98年(6/7) 1着 スペシャルウィーク 皐月賞1人気3着、弥生賞1着 99年(6/6) 1着 アドマイヤベガ 皐月賞1人気6着、弥生賞2着 03年(6/1) 1着 ネオユニヴァース 皐月賞1人気1着、スプリS1着 さて、こういったことから結論を出したい。 皐月賞馬不在、青葉賞勝ち馬が非優先権獲得馬と枠を組み、1回限りとなった2歳重賞の勝ち馬は出走ゼロ。 そして、JRAプレミアムというダービー独自の変更。 この流れからNHKマイルC1着馬ディープスカイの変則2冠達成あり、と考えたい。 相手には、非優先権馬と同枠となり消せなくなったアドマイヤコマンド、皐月賞1人気のマイネルチャールズ、2着馬タケミカヅチ。 人気馬ばかりだがこの4頭でまとめたい。 【 買い目 】 馬連 1.4.8.9 ボックス 計6点 【 結果 】 1着 ◎ 01 ディープスカイ 2着 -- 07 スマイルジャック 3着 -- 03 ブラックシェル ----- 4着 ▲ 09 マイネルチャールズ 7着 ○ 08 アドマイヤコマンド 【 再考 】 歴史は繰り返す、とはこのことを言うのだろうか。 「3歳になってから勝ちクラのある資格賞金1位馬」となったディープスカイがダービー馬の栄冠に輝いた。 これは読めた。 2着馬スマイルジャックは見当違いだったが、同枠に青葉賞馬アドマイヤコマンドを持ってきた。 青葉賞馬が連対現物馬(=2着馬)となったのはすべて京都新聞杯組と組んだとき。 今回は皐月賞負け組と組んだので同枠馬までの扱いとなった、と考えるならば理解できるし、これ以外はスマイルジャックを持ってきた要因が考えづらい。 ちなみに、2歳重賞組、3歳未勝利組の出番はなかったのだが、やはりオリエンタルロックの除外で1回限りとなった昨年の2歳重賞勝ち馬が不在だったことが大きな要因だろう。 |