● 東京優駿(第75回 日本ダービー)(Jpn1) ●
     6月1日東京10R 芝2400m、3歳、牡牝、定量、指定

     5月31日週中考察更新
     変更点 JRAプレミアム
01 ディープスカイ 57 四位 08 アドマイヤコマンド 57 川田
09 マイネルチャールズ 57 松岡 04 タケミカヅチ 57 柴田善

【 過去6年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
69回 02年 4東4芝24、3歳、牡牝、定、指 9R施行→10R施行   タニノギムレット
70回 03年 2東4芝24、3歳、牡牝、定、指 馬単・3連複発売 8R⇔9R ネオユニヴァース
71回 04年 3東4芝24、3歳、牡牝、定、指     キングカメハメハ
72回 05年 3東4芝24、3歳、牡牝、定、指 3連単発売   ディープインパクト
73回 06年 3東4芝24、3歳、牡牝、定、指 11R施行日→12R施行日   メイショウサムソン
74回 07年 3東4芝24、3歳、牡牝、定、指 表記G1→Jpn1   ウオッカ
75回 08年 3東4芝24、3歳、牡牝、定、指 JRAプレミアム    

【 考察 】
 今年もダービーがやってきました。
 その考察ですが、「10R施行」となった02年以降で見てみたい。

 04年を除く勝ち馬には1つの共通項があり、それが「資格賞金1位」での出走ということ。
年、資格賞金1位馬(全馬1着) 重賞加算歴 OP特別 トライアル
02年 タニノギムレット スプリS、アーリントン、シンザン記念 (出走歴なし) 皐月賞3着
03年 ネオユニヴァース 皐月賞、スプリS、きさらぎ賞 (出走歴なし) 皐月賞1着
       
05年 ディープインパクト 皐月賞、弥生賞 若駒S 皐月賞1着
06年 メイショウサムソン 皐月賞、スプリS、きさらぎ2着、東スポ2着 中京2歳S、野路菊S 皐月賞1着
07年 ウオッカ 阪神JF、チュー賞、桜花賞2着 エルフィンS  

 04年1位のコスモサンビームは出番なしに終わったが、この馬だけが3歳になってから勝っていない。
 ちなみに、この年の出走馬で3歳になってから勝ちクラを持つ馬で資格賞金が最も多かった馬はキングカメハメハ。

 となると、「3歳になってから勝ちクラを持つ馬で資格賞金が最も多い馬」が勝っている、ということになるだろう。

 今年の1位馬はディープスカイ。3歳になってからしか勝ってないのは気になるが問題はなさそう。
 
 そして、昨年以外の5年間には共通していることが「重賞連勝中」の馬が勝っていること。
 といっても、昨年はそんな馬は出走しておらず、検討の対象に入らない。

 今年の出走馬ではそのディープスカイ(毎日杯→NHKマイルC)のみであり、これだけを見ると、人気となりそうだがこの馬で決まりなのか、とも考えてしまう。

 しかし、今年のクラシックを見ると気になることが1つある。

 今年の3歳JpnT連対馬

 桜花賞(取消)
 1着 レジネッタ   3歳時未勝利
 2着 エフティマイア 新潟2歳S1着、3歳時未勝利

 皐月賞(8R⇔9R)
 1着 キャプテントゥーレ デイリー杯1着、3歳時未勝利
 2着 タケミカヅチ デイリー杯2着、3歳時未勝利

 NHK
 1着 ディープスカイ 
 2着 ブラックシェル  

 オークス
 1着 トールポピー 阪神JF1着、3歳時未勝利
 2着 エフティマイア 新潟2歳S1着、3歳時未勝利

 「3歳クラシック」といわれるレースでは、3歳になってから勝ち歴を持つ馬が1頭も連対していない。

 今年のダービー出走馬で、3歳になってから勝っていない馬はエーシンフォワード、サブジェクト、タケミカヅチ、フローテーション、ブラックシェル、レッツゴーキリシマの6頭。

 おまけに連対した1頭は「2歳重賞」を制している馬。
 前述の6頭ではラジオNIKKEI杯勝ちのあるサブジェクトとなるが、再現不能の朝日杯(1回限りの4日目JpnT)2着のレッツゴーキリシマ、デイリー杯2着のタケミカヅチも検討しなければいけない馬になるだろう。

 ただし、阪神JF、新潟2歳S、デイリー杯……すべて再現不能のレースとなっている。
 阪神JF(2日目、JpnTとしては昨年1回限り → 今年から4日目移行)
 新潟2歳S(当日の番組変更あり)
 デイリー杯2歳S(4日目としては昨年1回限り → 今年は3日目に戻る)

 札幌2歳S勝ちのオリエンタルロックが除外、デイリー杯勝ちのキャプテントゥーレがいない以上、狙いづらい形となった。

 そして、ダービーが10R化してからの連対馬をみてみたい。
年、1着馬 TR その他 2着馬 TR その他
02年 タニノギムレット 皐月賞3着 NHKマイル3着 シンボリクリスエス 青葉賞1着  
03年 ネオユニヴァース 皐月賞1着   ゼンノロブロイ 青葉賞1着  
04年 キングカメハメハ   NHKマイル1着 ハーツクライ 皐月賞14着 京都新聞杯1着
05年 ディープインパクト 皐月賞1着   インティライミ   京都新聞杯1着
06年 メイショウサムソン 皐月賞1着   アドマイヤメイン 青葉賞1着  
07年 ウオッカ   桜花賞2着 アサクサキングス 皐月賞7着 NHKマイル11着

 今年は皐月賞馬キャプテントゥーレがいないのだが、前回皐月賞馬がいなかった東京優駿は9R最終年の01年。
 この年は皐月賞の3着馬、2着馬(ジャングルポケット、ダンツフレーム)で決まった。

 それを踏まえると、2着馬タケミカヅチ、3着馬マイネルチャールズは検討する必要があるだろうが、それ以外の直行馬に出番はなく、あるのなら、皐月賞負けから1レース使ったブラックシェル、ベンチャーナイン、レッツゴーキリシマの3頭とあわせて5頭しか皐月賞組に出番はないだろう。

 一方、青葉賞組の可能性を考えてみる。
 青葉賞組がダービーで連対したのは02.03.06年の3回あるが、その年の出来事と枠を見ると気になることがある。
 
  青葉賞1着馬、ダービー成績 青葉賞変更点 青葉賞当日変更 同枠馬優先権等
02年 ダービー10R化 シンボリクリスエス 2着      
03年 馬単発売、8R⇔9R ゼンノロブロイ 2着 馬単発売、定量→馬齢 3R→4R→6R  
04年 ハイアーゲーム 3着   5R除き1Rから6R変更 プリS1着、青葉2着馬
05年 3連単発売 ダンツキッチョウ 着外 3連単発売、外国産馬優先権付与   皐月2.3着馬
06年 1日12競走化 アドマイヤメイン 2着   祝日施行、3R⇔5R  
07年 G1→Jpn1 ヒラボクロイヤル 着外 表記G2→Jpn2 7R→9R→8R プリS2着馬
08年 JRAプレミアム アドマイヤコマンド ?   祝日施行  

 青葉賞組が連対(といっても2着までだが)した年は、同枠に優先権獲得馬がいないこととダービーデーに何からの変更が発生した年となっている。

 さらに、その年の青葉賞馬と同枠配置された馬はすべて前走京都新聞杯組。
 02年 チアズシュタルク 京都新聞杯11着(皐月賞12着)
 03年 チャクラ      京都新聞杯2着
 06年 トーホウアラン  京都新聞杯1着

 引っかかることといえば、今年のクラシックはトライアル1着馬が最高でも同枠馬どまりで現物は全滅、ということですね。


 最後に日付を。
 今年のダービーは久々の「6月」実施となったのだが、こういったケースは過去10年間で3回。

 いずれも「皐月賞1番人気馬」が勝っている。

 98年(6/7) 1着 スペシャルウィーク 皐月賞1人気3着、弥生賞1着
 99年(6/6) 1着 アドマイヤベガ   皐月賞1人気6着、弥生賞2着
 03年(6/1) 1着 ネオユニヴァース 皐月賞1人気1着、スプリS1着  

 さて、こういったことから結論を出したい。

 皐月賞馬不在、青葉賞勝ち馬が非優先権獲得馬と枠を組み、1回限りとなった2歳重賞の勝ち馬は出走ゼロ。

 そして、JRAプレミアムというダービー独自の変更。

 この流れからNHKマイルC1着馬ディープスカイの変則2冠達成あり、と考えたい。
 相手には、非優先権馬と同枠となり消せなくなったアドマイヤコマンド、皐月賞1人気のマイネルチャールズ、2着馬タケミカヅチ。

 人気馬ばかりだがこの4頭でまとめたい。

【 買い目 】 馬連 1.4.8.9 ボックス 計6点


【 結果 】
1着 ◎ 01 ディープスカイ
2着 -- 07 スマイルジャック
3着 -- 03 ブラックシェル
-----
4着 ▲ 09 マイネルチャールズ
7着 ○ 08 アドマイヤコマンド

【 再考 】
 歴史は繰り返す、とはこのことを言うのだろうか。
 「3歳になってから勝ちクラのある資格賞金1位馬」となったディープスカイがダービー馬の栄冠に輝いた。

 これは読めた。

 2着馬スマイルジャックは見当違いだったが、同枠に青葉賞馬アドマイヤコマンドを持ってきた。
 青葉賞馬が連対現物馬(=2着馬)となったのはすべて京都新聞杯組と組んだとき。

 今回は皐月賞負け組と組んだので同枠馬までの扱いとなった、と考えるならば理解できるし、これ以外はスマイルジャックを持ってきた要因が考えづらい。

 ちなみに、2歳重賞組、3歳未勝利組の出番はなかったのだが、やはりオリエンタルロックの除外で1回限りとなった昨年の2歳重賞勝ち馬が不在だったことが大きな要因だろう。
 
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