●札幌競馬場開設100周年記念 サマー2000シリーズ 第43回 札幌記念(Jpn2)● 
    (札幌競馬場開設100周年記念競馬)
    9月2日札幌09R 芝2000m、混合、定量、特指

    9月1日更新
    変更点 100周年記念競馬、代替施行
01 フサイチパンドラ 55 藤田 13 マツリダゴッホ 57 安藤勝
09 サクラメガワンダー 57 岩田 04 ディアチャンス 55 小林徹
×

12 シルクネクサス

57 北村友 × 15 サイレントプライド 57 横山典

【 過去5年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
38回 02年 1札4芝20、混、別、特 6日→4日、馬単・3連複発売   テイエムオーシャン
39回 03年 1札4芝20、混、別、特     サクラプレジデント
40回 04年 1札4芝20、混、別、特 11R設計→9R設計、50周年記念、3連単発売   ファインモーション
41回 05年 1札4芝20、混、別、特 賞金増額(6400→6500)   ヘヴンリーロマンス
42回 06年 1札4芝20、混、定、特 別定→定量、賞金増額(6500→7000)
サマーシリーズ組込
取消 アドマイヤムーン
43回 07年 1札8芝20、混、定、特 表記G2→Jpn2、開設100周年記念
馬インフルエンザのため8日目に変更
   

【 考察 】
 ご承知の通り、当初は8月19日(札幌4日目)に施行予定だったが、延期された。

 当初の顔ぶれから、フライングアップル、マイソールサウンド、メイショウカイドウの3頭が抜け、アグネスアーク、アドマイヤモナーク、ディアチャンス、ブリットレーンの4頭が加わった。

 そのため、3歳馬の出走がなくなったことと、アドマイヤモナークが連闘で出走してきたことで、再現不能な新潟記念→札幌記念のローテーションを持つ馬が出てきたことはおさえておきたい。

 
 本来の予想に入りたい。
 代替開催でおまけに記念競馬という、完全な1回限りのレースで来年以降には何も継承しないレースとして考えたい。

 まずは「タテの流れ」からみていきたい。
 札幌競馬で「はくぼ競馬」が始まり、札幌記念が9R施行に変更されたのが3年前の04年。

 「夏は牝馬」という競馬の格言があるが、この3年間は牝馬が連対する年が続いている。
年、着、馬名 札幌記念変更点  
04年 1着 ファインモーション 11R設計→9R設計、50周年記念、3連単発売 函館記念2着
05年 1着 ヘヴンリーロマンス 賞金増額 クイーンS2着
06年 2着 レクレドール 取消、定量化、賞金増額、サマーシリーズ組込 (クイーンS2着同枠)
07年 8日目代替施行、100周年記念  

 04年から牝馬の出走数は、1,3,1頭と、出走頭数が少ない中でこの結果。
 今年は、フサイチパンドラ、ディアチャンスが出走するが、この2頭には北海道シリーズでの連対枠入り歴がないことが少し気になる。

 さらに、JRA創立50周年記念競走として行われた4年前。今回と同様に3歳馬の出走がなかった。

 そのときの勝ち馬ファインモーションには、前年のマイルCS2着歴(祝日施行)があった。

 今回の出走馬でG1連対歴を過去1年以内に持つ馬はフサイチパンドラ(エリザベス女王杯1着(除外あり、降着戦))。

 ファインモーションマイルCSが祝日施行戦、フサイチパンドラの女王杯勝ちは取消戦。
 同じような形でG1での連対を持っている点に注目したい。

 ちなみに、2着馬は過去3年間、すべて前走3着馬とある意味で簡単な形になっている。


 一方、「ヨコの流れ」を見てみたい。

 この札幌開催の重賞連対馬はいずれも牝馬なのだが、過去1年間にTR→Jpn1出走歴を持っている。

 <クイーンS>
 1着 アサヒライジング 阪神牝馬S8着→ヴィクトリアM2着
 2着 イクスキューズ ファンタジーS2着→阪神JF5着

 <キーンランドC>
 1着 クーヴェルチュール 報知杯FR5着→桜花賞12着
 2着 アグネスラズベリ 阪神牝馬S2着→ヴィクトリアM11着

 今回も、この路線を踏襲すると考えたいが、そうなると該当する馬は5頭。

 01 フサイチパンドラ ローズS3着→秋華賞3着
 03 アドマイヤモナーク 日経賞5着→天皇賞春9着
 09 サクラメガワンダー 毎日王冠9着→天皇賞秋9着、マイラーズC5着→安田記念13着(1着同枠)
 13 マツリダゴッホ 日経賞3着→天皇賞春11着
 16 ファストタテヤマ 京都大賞典2着→天皇賞秋11着、阪神大賞典6着→(大阪ハンブルクC1着)→天皇賞春10着


 さて、結論に入りたい。
 最大公約数的な発想になってしまうが、タテ、ヨコ両軸で馬名が挙がったフサイチパンドラから入る。

 相手には、今回が日程以降戦。
 そこで、7日目に移行したAJCCを勝ったマツリダゴッホを筆頭とする。
 その後は、ここ3年間の2着馬がすべて前走3着ということから、函館記念3着のサクラメガワンダー、クイーンS3着馬ディアチャンス。
 そして、北海道シリーズの連対馬からは函館記念でしか出番を求められていないエリモハリアーよりかは、そこで沈んだシルクネクサスと新設された1600万を勝ち上がったサイレントプライドのほうを押さえたい。

【 買い目 】 単複 1を厚めに、馬連 1-4.9.12.13.15 計7点


【 結果 】

1着 ◎ 01 フサイチパンドラ、2着 -- 08 アグネスアーク、 3着 ▲ 09 サクラメガワンダー
( 7着 ○ 13 マツリダゴッホ )
(単勝 980円、複勝 370円)

【 再考 】

 ブログの予想記事でちらっと書いたことが大アーチとなって終わっていた。

 レースは◎を入れたフサイチパンドラの一人旅。
 日程変更が今回はあったが、そうでなくても「開設100周年記念競馬」として開催そのものに副題がついていることもあり、除外、降着発生戦エリザベス女王杯を繰り上がりで勝ったフサイチパンドラに出番が回ってくるのは自明の理だったかもしれない。

 3歳馬不在ということから、サンプルとして、はくぼ開催初年のファインモーションをあげたこともよかったのだろう。
 この馬が持っていた、G1連対歴。

 さらには、今年の札幌重賞で求められていたとも受け取れる「指定TR→G1(Jpn1)出走歴」
 両方を満たす馬がフサイチパンドラ1頭だったことも幸いした。

 一方、2着はアグネスアーク。
 こちらははくぼ開催後の伝統を見ればよかった。

 というのは、はくぼ開催となってからの札幌記念2着馬は全て前走3着馬。

 04年 2着 バランスオブゲーム 安田記念「3着」
 05年 2着 ファストタテヤマ みなみ北海道S「3着」
 06年 2着 レクレドール      クイーンS「3着」

 今年の出走馬で前走3着馬は
 04 ディアチャンス クイーンS3着
 08 アグネスアーク 漁火S(1600万)3着
 09 サクラメガワンダー 函館記念3着

 のわずか3頭。

 ここをしっかりと読みきることが必要だったのだろう。
このページ最上段へ  トップページへ