●第57回 農林水産省賞典 安田記念(G1)●
     6月3日東京11R 芝1600m、国際、定量、指定

     6月2日更新
     変更点 なし(カク地TRマイラーズC外回りコースに変更、同 谷川岳S別定規定変更)
05 コンゴウリキシオー 58 藤田 08 スズカフェニクス 58 武豊
10 エイシンドーバー 58 福永 13 エアシェイディ 58 横山典
× 16 シンボリエスケープ 58 蛯名 × 02 ダイワメジャー 58 安藤勝

【 過去5年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
52回 02年 4東6芝16、国、定、指 (地TR都大路S日程変更) 枠連ゾロ目 アドマイヤコジーン
53回 03年 2東6芝16、国、定、指 馬単・3連複発売   アグネスデジタル
54回 04年 3東6芝16、国、定、指 (地TRマイラーズC国際化)   ツルマルボーイ
55回 05年 3東6芝16、国、定、指 3連単発売
(地TR都大路S→谷川岳S)
8R⇔9R アサクサデンエン
56回 06年 3東6芝16、国、定、指 賞金増額(9400→10000)
(地TR京王杯、マイラーズCの別定規定変更)
  ブリッシュラック
57回 07年 3東6芝16、国、定、指 (地TRマイラーズC外回りコースに変更、
谷川岳Sの別定規定変更)
使用芝コースA→C  

【 考察 】

 今年も香港から4頭が参戦し、難解なレースとなった。

 ただし、今回は日本馬で勝負したい。
 というのも、香港をはじめとした外国馬が連対したのは、過去10年間で4頭(2勝、2着2回)

 勝ったのは00年のフェアリーキングプローンと昨年のブリッシュラックだが、
 00年 8日目→6日目 1年目
 06年 1着賞金9400万→10000万 1年目

 と、主要事項が変更された1年目だけとなっている。

 今年はそういった変更がないので、香港馬ではなく、日本馬が勝つ年になるのではないだろうか。

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 一方、トライアルレースを設置している古馬G1格レースを振り返りたい。
 期間は古馬定量条件戦が導入された昨年夏以降の7レースとする。
レース名 本体変更点 1着馬名 トライアルレース()内は増量
スプリンターズS 賞金増額 テイクオーバーターゲット セントウルS2着(+2)
天皇賞(秋) 慶祝競走、除外あり、外枠発走 ダイワメジャー 毎日王冠1着(+1)
エリザベス女王杯 賞金減額、除外あり、8R⇔9R フサイチパンドラ 秋華賞3着
マイルCS 賞金増額 ダイワメジャー 天皇賞(秋)1着
高松宮記念   スズカフェニックス 阪急杯3着
天皇賞(春) 祝日施行 メイショウサムソン 大阪杯1着(+2)
ヴィクトリアマイル Jpn1に変更、枠連ゾロ目万馬券 コイウタ (出走歴なし)
 
 「Jpn1」となり、G1を剥奪されたヴィクトリアマイル以外はトライアルレースで馬券対象となっていることが求められている。

 そうなると該当馬は14頭(18頭-香港馬4頭)中、
 高松宮記念 1着 スズカフェニックス
 マイラーズC 1着 コンゴウリキシオー、3着 マイネルスケルツィ
 京王杯SC 1着 エイシンドーバー、2着 シンボリエスケープ、3着 オレハマッテルゼ の6頭。

 ただし、スズカとコンゴウを除く4頭にはトライアルに2度以上出走した経歴があることは押さえておきたい。

 そして、高松宮記念と天皇賞春の1着枠入りした馬を振り返りたい。
高松宮記念 前走
1着 スズカフェニックス 阪急杯 3着
同枠 スピニングノアール オーシャンS 4着
天皇賞(春)  
1着 メイショウサムソン 大阪杯 1着
同枠 アドマイヤタイトル 日経賞 4着

 いずれも、トライアルレースに出走した馬で「4着」という、非馬券対象最先着となる馬の入った枠が、1着枠を組んでいることに注目したい。
 今回では、その馬が被った6枠が気にはなる。
 しかし、日本馬で、安田記念に優先権を与えるレースに出走していない唯一の馬がダイワメジャー。

 この馬には注意を払えということなのだろうか。

 そして、天皇賞を勝ったメイショウサムソンは増量されていた。

 また、すべて据え置かれた高松宮記念はカク地TR3着馬が勝ち、本体が祝日施行の天皇賞ではカク地TR勝ち馬を勝たせた。
 しかし、同距離TR戦での加算馬はいなかった。

 さらには、同距離戦ヴィクトリアマイルとの兼ね合いを考えたい。
 G1を剥奪されたヴィクトリアマイルでは、カク地TRで賞金を加算しなかった馬が連対していた。

 G1のままのここではカク地TR加算歴を求めてくるのではないだろうか。

 備考 
レース名 TR変更有無 1着馬 TR歴 備考
高松宮記念 変更なし スズカフェニックス TR3着 TR増量勝ち馬出走→3着
天皇賞春(祝日) 変更なし メイショウサムソン TR2K増1着 TR増量勝ち馬出走→1着
ヴイクトリア(Jpn1化) 変更あり コイウタ TR未出走 TR増量勝ち馬なし
安田記念 変更あり ???   TR増量勝ち馬出走

 毎回、傾向は異なるが、ここまで出てきていないのが、「TR1K増勝ち馬」と「TR馬券対象外」。

 後者は頭数が多く絞れないが前者で該当するコンゴウリキシオー。
 この馬には気をつけたい。

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 安田記念というレースをタテに見ると、やはり「G1」といったところが見られる。

 というのは、01年からの国際化された安田記念の連対馬を並べてみたが、弱者救済の面を持つハンデ戦で直前加算した馬を連対からきっちりと排除していることがわかる。
 
1着 直前加算 2着 直前加算
01年 ブラックホーク 高松宮記念2着 ブレイクタイム 菩提樹S1着
02年 アドマイヤコジーン 高松宮記念2着 ダンツフレーム (加算歴なし)
03年 アグネスデジタル (加算歴なし) アドマイヤマックス セントライト記念2着
04年 ツルマルボーイ 天皇賞秋2着 テレグノシス 京王杯SC2着
05年 アサクサデンエン 京王杯SC1着 スイープトウショウ 秋華賞1着
06年 ブリッシュラック(香港) チャンピオンズ1着 アサクサデンエン 安田記念1着

 これを見る限り、ハンデ戦加算が直前加算となるアドマイヤキッス(愛知杯1着)、スーパーホーネット(都大路S1着)、マイネルスケルツィ(京都金杯1着)には厳しいのだろう。

 そして1年おきに3歳限定戦での加算歴を直前加算とするう馬が2着となっているが、1年以上前までさかのぼればキストゥヘヴンがいるが、過去1年間という視点で見ると該当する馬がいない。
 
 一方で、過去3年間は「58K連対歴」を直前連対とする馬が連対枠入りしている。
 直前加算が負担重量(別定戦)の馬は、05コンゴウリキシオー(マイラーズC1着)、13エアシェイディ(中山記念2着)の2頭いる。
 
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 相変わらず脈絡のない文章となってしまったが、結論を出したい。

 本文のはじめで書いたように、日本馬が勝つ年と考えたい。
 その中から、TR増量1着歴を持つコンゴウリキシオー。
 この馬を狙う。

 相手は、同じTR1着歴という形になるが、前年夏から導入された古馬条件定量戦を経験しているG1馬スズカフェニックスを筆頭にエイシンドーバーも拾う。
 スズカフェニックスは同枠にフェブラリーS1着同枠馬、高松宮記念で2着同枠馬となり出走したG1で連対枠入りしているオレハマッテルゼが入ったことを評価したい。
 今年はこれまでにTR勝ち馬でまとめられてきたG1はないのだが、エイシンドーバーも58Kでの連対歴を持っていることもあり、押さえたい。

 その後は、同じ「58K」連対歴を持つエアシェイディ、唯一のカク地TR2着歴を持つシンボリエスケープ、最後に週中のブログで書いたように、昨年までのG1馬には出番がないとも考えられるが、日本馬で唯一ステップレースに出走していないダイワメジャーを押さえたい。

【 買い目 】 馬連 5-2.8.10.13.16、8-10 計6点


【 結果 】
1着 × 02 ダイワメジャー 2着 ◎ 05 コンゴウリキシオー 3着 -- 18 ジョリーダンス
( ○ 08 スズカフェニックス 5着、▲ 10 エイシンドーバー 6着 )
( 馬連 2030円 )(参考:馬単 3620円 )

【 再考 】
 馬券は的中しましたが、それまでの流れを考えるとちょっと複雑な気分になります。

 まず、あっていたことは、主要な変更点がない以上、カク外は不要で香港馬を全部無印としたこと。
 そして、トライアルレースでの58K勝ちを評価してコンゴウリキシオーに◎を入れたこと。

 この2点は正解。

 問題はその後。
 ダイワメジャーを「ステップレース唯一の未出走馬」ということで拾ったが、これは予想を書く最後の最後まで気づいていなかった。

 こういうときの「唯一の馬」は来る。

 そして、58Kを慶祝競走の天皇賞で飾っていたこと、マイルCS勝ちでマイルG1勝ち歴を持っていたことも、当日の使用する芝コースを変えていた今回はプラスに作用したのだろう。
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