●第2回 ヴィクトリアマイル(Jpn1)● 5月13日東京11R 芝1600m、牝、国際、定量、指定 5月12日更新 変更点 表記G1→Jpn1
【 過去1年経歴 】
【 考察 】 設立から3年が経過しておらず、「GT」表記が得られないため、「Jpn」表記に変更される。 そこで、今年から地方馬向けのステップレースとされている福島牝馬Sが国際化されたこともあり、ステップレース、本体ともに変更されたGT格のレースとみると、該当は昨年のスプリンターズS、エリザベス女王杯、マイルCSの3レースとなる。
こうしてみると、地方馬向けのステップレースで賞金を加算した馬が強いと見え、そのままジョリーダンス、アグネスラズベリ、スプリングドリューといってしまうところだが、ステップレースの設計は1回限りのものとなっている点は押さえておきたい。 06年 セントウルS 代替中京開催 06年 京都大賞典 枠連ゾロ目決着 06年 天皇賞秋 慶祝競走、競走除外、外枠発走あり このレースのステップ戦となっている阪神牝馬S、福島牝馬S、高松宮記念のいずれにもそういった変更点はなかった。 そのため、ステップ戦連対馬が同居した5枠は囮ではないだろうか。 一方で、このレースは古馬が出走できるG1では唯一国際グレードを得られなかったレース。 今年と来年はこれで確定し、09年からG1となることがすでに見えている。 つまりは、JpnTとして行われるのはたった2回。 新たなるルートを開拓してしまうと、3年後そのルートは自動的に消える。 そうではなく、2年間を同じ馬でまとめてしまうのではないだろうか。 今回最内枠に入ったサヨウナラ。 この馬が臨時に設計された「1600万平場戦」での加算歴を持っていることから考えても、その可能性は否定できない。 その筆頭格が3歳限定G1(当時)で賞金加算歴のある馬が揃って配置された3枠と4枠。 3枠にはフサイチパンドラとカワカミプリンセスというエリザベス女王杯の1着枠と同じ組み合わせになった。 しかもフサイチパンドラは直前加算が地方交流競走(エンプレス杯2着)でカワカミプリンセスは出走馬中唯一の本年不出走馬。 4枠には唯一の牡馬混成別定重賞で賞金を加算したことがあるスイープトウショウに忘れられつつある桜花賞馬キストゥヘヴン。 この2枠は押さえたいが、中心にはJpnTだからこそ連対できるとも考えられる指定戦1着歴を直前加算とするカワカミプリンセスを推したい。 相手には牡馬加算歴のあるスイープトウショウとフサイチパンドラを。 【 買い目 】 枠連 3-3.3-4.4-4 3点 【 結果 】 1着 -- 04 コイウタ 2着 -- 03 アサヒライジング 3着 -- 16 デアリングハート ( ◎ 06 カワカミプリンセス 10着、○ 07 スイープトウショウ 9着、▲ 05 フサイチパンドラ 12着 ) 【 再考 】 2年間しかない、「JpnT」としてのヴィクトリアマイル。 エリザベス女王杯の1着枠に入った2頭が同枠配置されたことで、ミエミエだが枠のゾロ目を狙って買った。 そのとおりゾロ目決着となったわけだが、期待した3−3や4−4ではなくて隣の2−2。 ただ、昨年のダンスインザムード、今年のコイウタ。 勝ち馬のキャリアを見て1つ気になることがある。 ダンスインザムード 3歳時 フラワーC1着→桜花賞1着→オークス4着 本年 マイラーズC2着 コイウタ 3歳時 クイーンC1着→桜花賞3着→オークス競走中止 本年 ダービー卿CT2着 いずれも、3歳時には「牝馬別定」の重賞を勝ち、優先権を持たないで出走した桜花賞で馬券対象となり、その後のオークスでは撃沈している。 そして、本年、古馬社会の中で牡馬混成の重賞で賞金を加算している(しかも同距離戦2着)。 今年は昨年のフラワーCを勝って、桜花賞馬にまで上り詰めたキストゥヘヴンがいたが、この馬は本年の賞金加算歴がない。 一方、人気でコケたスイープトウショウ。 マイラーズC2着歴はあったものの、この馬はチューリップ賞1着→桜花賞5着→オークス2着と、ローテに違いがある。 同じく1番人気で沈んだカワカミプリンセス。 この馬には桜花賞歴がないうえに、対古馬加算歴がない。 その点を嫌ったのでしょう。 2着馬もクラシック歴はそろえている。 昨年2着エアメサイア フィリーズ3着→桜花賞4着→オークス2着 本年2着アサヒライジング アネモネ1着→桜花賞4着→オークス3着 「優先権を取って桜花賞出走→馬券対象にならずオークスへの優先権→オークスで馬券対象」 現3歳馬でこれに該当する馬は1着、2着ともいない。来年は迷いそうだ。 |