●第135回 天皇賞(春)(G1)● 4月29日京都11R 芝3200m、牡牝、国際、定量、指定 4月28日更新 変更点 祝日施行
【 過去5年経歴 】
【 考察 】 最近は大阪杯を勝った馬は天皇賞をパスして安田記念へ進むことが多いのだが、大阪杯優勝馬メイショウサムソンが出走し、ステップレースとされる阪神大賞典、日経賞、大阪杯の勝ち馬がいずれもエントリーしてきた。 意外にも3頭揃い踏みとなった年は少なく、過去10年間では97年、02年〜05年と半数の5回だけ。 しかも、連対できたのは97年1着のマヤノトップガンだけで、結果も大荒れとなっている。
マヤノトップガンにあって、他の馬たちになかった経歴といえば、菊花賞勝ち。 今年、ステップレースを勝った3頭にはなく、一概に絞り込むことができない。 一方、前年の菊花賞馬ソングオブウインドはさっさと引退してしまったが、ダービー馬メイショウサムソンが出走する。 そこで、ダービー馬が天皇賞で連対した年を振り返りたい。
これを見る限り、メイショウサムソンには厳しい歴史が待っている。 ダービー馬が天皇賞連対という栄誉を得るためには、古馬G1に出走し馬券対象(3着以内)となったうえで、ステップ戦を58Kで連対した馬が来ている。 JC6着、有馬5着→大阪杯59K1着というローテーションがどう出るかだが、大阪杯を選んだことで先行きは暗くなったと受け取りたい。 -----(ここまでは週中のブログとほぼ同じ内容)----- では、何を狙い打つか?ということになるが、今回は巻き返しを期するデルタブルースを狙いたい。 この馬の直前賞金加算歴は「メルボルンC1着」。 海外レースでの加算歴となっている。 昨年、直前加算が海外戦という馬が連対した重賞は、安田記念(1着ブリッシュラック)、セントウルS(2着テイクオーバーターゲット)、有馬記念(2着ポップロック)の3頭。 その中で、セントウルSは代替中京開催、有馬記念は「混合」施行最終年だった。 今回が祝日施行ということで、直前加算が海外戦、しかも今回と同距離戦1着歴を直前加算に持つデルタブルースにも出番が回ってくると受け取りたい。 パートT国昇格で今後考えられる、直前賞金加算歴が海外戦という馬。 今後は必要になるだろう。 フェブラリーS、高松宮記念では見られなかったこのパターンの馬の処遇を見せるプロトタイプになるのではないだろうか。 同枠に今回と同じ祝日施行のダイヤモンドS2着を直前加算とするエリモエクスパイアが入ったことも好都合だろう。 相手には、同じ祝日施行の日に勝って賞金を加算したトウカイトリック、マツリダゴッホを上位。 その後は、58Kで賞金を加算したアイポッパー、トウショウナイト、大穴でトウカイエリートまでを押さえたい。 最後に、今回のメイショウサムソンだが、1つだけ来るかもしれない可能性を秘めていることを記しておきたい。 というのは、今年の天皇賞は祝日施行。 過去10年、祝日施行されたのは98年と01年。 いずれも、トライアルレースで「1番人気、増量」連対馬が来ている。 98年 1着 メジロブライト 前走 阪神大賞典1着 57K(+1) 01年 2着 メイショウドトウ 前走 日経賞1着 58K(+1) ただし、1K増でのものだったため、2K増の大阪杯を通ったサムソンでは厳しいと見て評価をさげたことを付記して終わりたい。 【 買い目 】 単複15、馬連 15-1.7.8.10.12 計7点 【 結果 】 1着 -- 06 メイショウサムソン 2着 -- 16 エリモエクスパイア 3着 ○ 12 トウカイトリック ( ◎ 15 デルタブルース 12着(2着同枠)、▲ 01 マツリダゴッホ 11着 ) 【 再考 】 渾身の無印馬メイショウサムソンに走られて終了……。 で、終わるわけにはいかないので回顧を。 勝ったメイショウサムソン。 最後に記載した、「1つだけ来るかもしれない可能性」。これがはまった格好になった。 59Kの産経大阪杯経由。これを嫌ったのだが、58Kを背負った阪神大賞典で2着となったドリームパスポートが回避したことで唯一の「トライアル1番人気増量で出走し連対」を満たす形となったこの馬。 しかもドリームパスポートとは違って、「1着」でステップ戦を駆け抜けたことを評価しなければならなかった。 昨年から、グレード別定戦で取り入れられた「1年以上前、牝馬限定のGT勝ち馬の重量減免制度」。 これにより、「59K」で出走するためには、直近1年間にGTを勝つことが求められる。 この要素を満たしたことが大きかったのだろう。 2着同枠となった◎デルタブルースもステップ戦はメルボルンC勝ちで2K増。 結果的には「2K増」でトライアルレースに出走した2頭の枠が走ったことになる。 さらには、4歳馬は都合4頭出走していたが、サムソンだけが「古馬条件戦未経験」。 ダービーなどで戦った馬がいなかったことも検討課題として持つ必要があったのだろう。 一方の2着馬エリモエクスパイア。 今回と同じ祝日競馬のダイヤモンドS2着歴を持ち込んだ。 同枠の◎デルタブルースの存在が大きかったのだろう。 連対枠を見ると、トライアルレース「4着馬」の枠同士、「59Kステップレース出走歴」の枠どうしでの決着。 ここまで、単純にできればいいけど、そうもいかないですからね…… |