●第48回 宝塚記念(G1)●
6月24日阪神11R 芝2200m、国際、定量、指定
6月23日更新
変更点 代替戻り
◎ |
17 メイショウサムソン |
58 石橋守 |
○ |
11 ダイワメジャー |
58 安藤勝 |
△ |
08 インティライミ |
58 佐藤哲 |
× |
-- |
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※ 週中考察から内容を変更している箇所があります。
【 過去5年経歴 】
回数 |
年、日程、条件 |
変更点 |
当日変更 |
1着馬名 |
43回 |
02年 3阪4芝22、国、定、指 |
夏季番組移行 |
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ダンツフレーム |
44回 |
03年 3阪4芝22、国、定、指 |
馬単・3連複発売 |
枠連ゾロ目万馬券 |
ヒシミラクル |
45回 |
04年 3阪4芝22、国、定、指 |
50周年記念 |
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タップダンスシチー |
46回 |
05年 3阪4芝22、国、定、指 |
3連単発売 |
|
スイープトウショウ |
47回 |
06年 4京4芝22、国、定、指 |
代替京都 |
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ディープインパクト |
48回 |
07年 3阪4芝22、国、定、指 |
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【 考察 】
天皇賞馬メイショウサムソン、ダービー馬ウオッカの参戦で例年とは一味違うレースになりそうですね。
そこで、タテの歴史を見てみたい。
回数 |
変更点 |
当日変更 |
1着馬名 |
GT格連対歴(赤字は負担重量と同斤) |
43回 |
夏季番組移行 |
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ダンツフレーム |
61回皐月賞2着(内国産限定最終年)
68回東京優駿2着(9R施行最終年)
52回安田記念2着(枠連ゾロ目) |
44回 |
馬単・3連複発売 |
枠連ゾロ目万馬券 |
ヒシミラクル |
63回菊花賞(定量施行最終年)
125回天皇賞春 |
45回 |
50周年記念 |
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タップダンスシチー |
23回ジャパンC |
46回 |
3連単発売 |
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スイープトウショウ |
65回優駿牝馬2着
9回秋華賞
55回安田記念2着(8R⇔9R) |
47回 |
代替京都 |
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ディープインパクト |
65回皐月賞
72回東京優駿(1日11R制最終年)
66回菊花賞
50回有馬記念2着
133回天皇賞春(133回、9R⇔10R) |
48回 |
(パートT国昇格) |
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「50周年記念」とサブタイトルがついた45回を除いては、直前のG1格連対歴はすべて負担重量(古馬牡馬58K、牝馬56K)でのもの。
タップダンスシチーにも前年の京都大賞典を58Kで勝った実績があるので、夏季番組に移行後は「負担重量での賞金加算歴」を求めてくるのだろう。
こうなると、G1連対歴を持つ馬で該当する馬は、01スウィフトカレント(天皇賞秋2着)、11ダイワメジャー(安田記念1着)、メイショウサムソン(天皇賞春1着)の3頭になる。
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また、今年は、その年の天皇賞(春)1着馬、安田記念1着馬、東京優駿(日本ダービー)1着馬が揃って参戦してきた。
そういった年はいつか?となると、03年(44回)。
2003年 第44回宝塚記念 (馬単、3連複発売初年、枠連ゾロ目万馬券決着)
着順 馬名 前走 |
過去1年間G1 |
58K連対歴 |
1着 ヒシミラクル 天皇賞1着 |
菊花賞1着(定量最終)
有馬記念11着
天皇賞春1着 |
天皇賞春1着 |
2着 ツルマルボーイ 金鯱賞2着(天皇賞春4着) |
宝塚記念2着
天皇賞秋11着(代替中山、1着同枠)
天皇賞春4着 |
宝塚記念2着
京都大賞典2着
金鯱賞2着 |
これを見る限り、負担重量で賞金加算歴を持ち、かつ、G1格で連対した馬を狙ってみたくなる。
出走馬18頭で見ると、以下のとおりになる。
馬番、馬名 |
本年G1格連対 |
前年G1格連対 |
負担重量加算歴 |
01 スウィフトカレント |
(不出走) |
天皇賞秋2着 |
天皇賞秋2着 |
02 ウオッカ |
東京優駿、桜花賞2着 |
阪神JF |
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03 マイソールサウンド |
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04 マキハタサイボーグ |
(不出走) |
(不出走) |
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05 ポップロック |
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メルボルンC2着、有馬記念2着 |
京都記念2着 |
06 アドマイヤムーン |
ドバイDF |
香港C2着 |
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07 カワカミプリンセス |
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優駿牝馬、秋華賞 |
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08 インティライミ |
(不出走) |
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09 アドマイヤフジ |
(不出走) |
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10 アドマイヤメイン |
(不出走) |
東京優駿2着 |
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11 ダイワメジャー |
安田記念 |
天皇賞秋、マイルCS |
安田記念、天皇賞秋、毎日王冠 |
12 トウカイトリック |
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13 ファストタテヤマ |
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14 シャドウゲイト |
シンガポールC2着 |
(不出走) |
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15 アサクサキングス |
東京優駿2着 |
(不出走) |
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16 コスモバルク |
シンガポールC2着 |
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17 メイショウサムソン |
天皇賞春 |
東京優駿、皐月賞 |
天皇賞春 |
18 ローエングリン |
(不出走) |
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中山記念 |
該当する馬は1.5.11.17の4頭。
そこで、天皇賞馬メイショウサムソンから検討したい。
その年の天皇賞(春)1着馬が宝塚記念に参戦したのは、夏季番組に宝塚記念が移行した02年以降ではわずか2回。
年 天皇賞1着馬、宝塚着順 |
全体備考 |
天皇賞備考 |
宝塚備考 |
02年 不出走 |
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夏季番組移行 |
03年 ヒシミラクル 1着 |
馬単発売 |
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44回、枠連ゾロ目万馬券 |
04年 不出走 |
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05年 不出走 |
3連単発売 |
国際化 |
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06年 ディープインパクト 1着 |
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133回、9R⇔10R |
代替京都 |
07年 メイショウサムソン ? |
パートT国昇格 |
祝日施行 |
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いずれも勝っており、「天皇賞春1着馬出走→勝ち」の路線が見えてくる。
今回のメイショウサムソンも狙い目か?と問いたくなるだろうが、こればかりは断言できない。
というのは、ヒシミラクルが勝った宝塚記念は「44回」で、おまけに1着馬を棚上げする枠連ゾロ目万馬券決着。
ディープインパクトが勝った宝塚記念は「京都」施行。
枠連ゾロ目の1着馬となるからこそ、ヒシミラクルは宝塚記念に出走し、ディープインパクトは当日に変更された天皇賞を勝ったからこそ、代替施行の宝塚記念の出走を許されたものとみたい。
そうなると、当日変更が土曜朝の時点ではない今回は狙えない。
しかし、ワイド、馬単(3連複)、3連単の各発売初年となった宝塚記念の勝ち馬には共通項がある。
それは下表で書くが、「前走、負担重量と同斤のG1で連対した4歳馬」
00年 ワイド発売初年 1着 テイエムオペラオー 前走 天皇賞春1着(この年まで数え年表記のため5歳)
03年 馬単発売初年 1着 ヒシミラクル 前走 天皇賞春1着
05年 3連単発売初年 1着 スイープトウショウ 前走 安田記念2着 |
該当するレースが天皇賞と安田記念しかないのだが、該当するのは天皇賞を勝ったメイショウサムソンのみとなり、狙いは立つ。
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一方、ダービー馬として意気揚々と参戦するウオッカ。
実はこの馬も買いづらい材料を持っている。
宝塚記念に出走する3歳馬は53K。ウオッカは牝馬なのでさらに2K減の51K。
古馬牡馬58Kの「特殊定量戦」という視点から見ると、勝ち馬に馬齢戦では経験できない「58K賞金加算歴」を求めている以上、ウオッカにもそれなりのものを求めるのだろう。
ただし、この馬はエルフィンSで56Kを経験している。
3歳牝馬が56Kを経験するのは、オープン特別以外では不可能で、この特殊斤量を経験しているのがさらに判断を迷わせる。
しかし、古馬が馬齢重量で出走するのならまだしも、それ以上の斤量(58K、牝2K減)で出走することと対比すると、そのような軽量でも古馬には「勝てない」ことを伝えているのかもしれない。
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また、海外遠征から帰国して国内の初戦を迎える馬が3頭いる。
今年になってから、帰国初戦で連対した馬は3頭。
レース名 着順、馬名 |
変更点等 |
前走 |
京都記念 1着 アドマイヤムーン |
第100回、別定規定変更 |
香港C 2着 |
目黒記念 1着 ポップロック |
目黒競馬場開設100周年記念 |
ドバイSC 6着 |
安田記念 1着 ダイワメジャー |
当初予定から芝使用コース変更 |
ドバイDF 3着 |
いずれも今回出走するのだが、勝ったレースはすべて「農林水産省賞典」のサブタイトルが付与されているうえに、当日の変更等も発生している。
サブタイトルのないこのレース。アドマイヤムーン、シャドウゲイト、コスモバルクの3頭を頭から狙うのは難しそうだ。
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そろそろ、結論を出したい。
前半で狙いが立つ、と書いた天皇賞馬メイショウサムソンから入りたい。
同枠に入ったコスモバルクが3年連続の出走で、一昨年が3着同枠、昨年が2着同枠。
今年、1着同枠馬となってもおかしくはない。
相手だが、このレースが天皇賞路線と安田記念路線の合流地と考えれば、安田記念勝ち馬のダイワメジャーを筆頭。
直前加算で、03年、05年に見られる「G2出走、58Kで2着」の馬がいない以上、58K勝ちを拾いたい。
というのは、夏季番組移行後の03.05年の2着馬には共通項があった。
03年 2着 ツルマルボーイ 前走 金鯱賞 2着 58K
05年 2着 ハーツクライ 2走前 大阪杯 2着 58K |
直前の賞金加算が「58Kで出走したG2で2着」。
スイープトウショウがいれば即座に狙っておしまい、となるのだが、この馬が回避したことでいなくなったことを最大の要因としてあげたい。
また、ツルマル、ハーツの2頭はG1で2着までの実績しかない。裏を返せば勝っていない。
さらには、直近1年以内も2着までで勝っていない。
そういった馬は、ダービー2着以降沈没状態となっているインティライミ。
この馬を3番手とし、後が絞れないこともあって、この3頭で終わりたい。
馬券はサムソンの単複がメイン、押さえで馬連を2点買いたい。
【 買い目 】 単複17、馬連 17−8.11 計4点
【 結果 】
1着 -- 06 アドマイヤムーン 2着 ◎ 17 メイショウサムソン 3着 -- 05 ポップロック
( ○ 11 ダイワメジャー 12着 )
( 複勝 160円 )
【 再考 】
サムソンの単複馬券をメインにしましたが、配分をミスしてトリガミ……。
今回の予想は前半のメイショウサムソンに◎を入れた所までは正解。
その後は大失敗といっていいだろう。
「パートT国昇格」という全体変更は新馬券導入と同様の変化、それにより、来るのは過去の傾向であげた「4歳G1馬」。
まさにそのとおりだった。
一方の後半。
安田記念でダイワメジャーがドバイDF3着→安田記念制覇、となったことはわかっていたが、農林水産省賞典のサブタイトル戦であったことと、使用する芝コースを変更していたため、1回限りのものと考えていた。
海外遠征組の帰国初戦は予想でも書いた通り、「農林水産省賞典」戦か、当日の変更戦だけでしか使われないのではないか?
と考えたため、こういう結果になったのだが、国内直前加算が同距離戦京都記念1着、さらには2着馬が同枠配置ということをもう少し怪しむべきだったのだろう。
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