●第12回 秋華賞(Jpn1)●
     10月14日京都11R 芝2000m、3歳、牝、混合、馬齢、指定

     10月13日更新
     変更点 4日→5日、表記G1→Jpn1、TR紫苑S1800→2000、ローズS2000→1800
13 ダイワスカーレット 55 安藤勝 11 ベッラレイア 55 武豊
04 ザレマ 55 川田 07 ピンクカメオ 55 後藤
× 05 ラブカーナ 55 吉田隼      

【 過去5年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
7回 02年 4京4芝20、3歳、牝、混、定、指 馬単・3連複発売(紫苑S新潟施行) 外枠発走 ファインモーション
8回 03年 4京4芝20、3歳、牝、混、馬、指 定量→馬齢   スティルインラブ
9回 04年 4京4芝20、3歳、牝、混、馬、指 3連単発売(ローズS日程変更)   スイープトウショウ
10回 05年 4京4芝20、3歳、牝、混、馬、指   8R⇔12R エアメサイア
11回 06年 5京4芝20、3歳、牝、混、馬、指 (ローズS中京施行)   カワカミプリンセス
12回 07年 4京5芝20、3歳、牝、混、馬、指 4日→5日、表記G1→Jpn1
TR紫苑S1800→2000、ローズS2000→1800
   

【 考察 】
 1月の変則7日間開催を受け、この開催が日程増となったため、例年の「4日目」から「5日目」に施行日を変更した。
 
 まずは、連対馬の経歴を時代背景とともに振り返りたい。
 なお、基点は秋華賞が4日目に移設され、ワイド馬券を併売した00年からとする。
年、1着馬、2着馬 秋華賞備考 その他TR、牝馬Jpn1路線備考 桜花賞 優駿牝馬 2歳牝混加算
00年 ティコティコタック
    ヤマカツスズラン
ワイド発売、6日→4日 優駿牝馬日程変更
(4日→2日)
不出走
不出走
不出走
不出走
不出走
阪神3牝
01年 テイエムオーシャン
    ローズバド
馬齢表記変更    1着
不出走
 3着
 2着
阪神3牝
不出走
02年 ファインモーション
    サクラヴィクトリア
馬単、3連複発売、外枠発走
(定量戦最終年)
紫苑S新潟施行 不出走
不出走
不出走
不出走
不出走
不出走
03年 スティルインラブ
    アドマイヤグルーヴ
定量→馬齢 優駿牝馬外国産開放  1着(取消)
 3着
 1着(取消)
 7着
不出走
不出走
04年 スイープトウショウ
    ヤマニンシュクル
3連単発売 ローズS日程変更(4日→3日)
桜花賞外国産開放
 5着
 3着
 2着
 5着
ファンタS
阪神JF
05年 エアメサイア
    ラインクラフト
当日8R⇔12R    4着
 1着
 2着
不出走
不出走
ファンタS
06年 カワカミプリンセス
    アサヒライジング
  ローズS中京施行 不出走
 4着
 1着
 3着
不出走
サフラン賞
07年 ??? 4日→5日、G1→Jpn1 ローズS、紫苑S距離変更
桜花賞外回りに変更
     

 00年と02年は春のJpn1未経験組。その他の年はいずれも春の牝馬限定Jpn1出走組が連対している。

 しかも、Jpn1出走組で決着した年は桜花賞・オークスのどちらかで馬券対象となっている。
 ましてやオークス連対馬が秋華賞でも連対していることがわかる。

 そうなると、桜花賞やオークスに出たもの同士かそれ以外か?となるだろう。(後者なら大万馬券が炸裂するが……)

 しかし、00年は「4歳」秋華賞最終年、02年は「定量」秋華賞最終年となっている。
 来年から外国馬が出走する(いわゆる国際化)があるのならともかく、そういった事態が想定できない以上、前者(春のJpn1出走組)を重視することになるだろう。
 
 特に、オークス連対馬のローブデコルテ、ベッラレイアには同枠馬を含めて注意を払う必要がありそうだ。

 そして秋華賞といえば、最後の「3歳牝馬、混合、指定」戦であり、創設当初から「混合」戦のため、「3歳5大競走(クラシック)」の枠からは外れている。
 
 そのせいだろうか、牝馬、混合戦実績(特に2歳時)を重視していることがわかる。
 いずれも出走していない02年の秋華賞連対馬に、2歳牝混路線での加算歴はないが同枠馬が面倒を見ている事実もある。

 (1着同枠オースミコスモ 赤松賞1着、2着同枠ブルーリッジリバー りんどう賞1着、ファンタジーS2着)

 秋華賞連対枠に「2歳牝馬、混合」戦で賞金加算実績を持つ馬が全くいなかった年は03年のみ。

 つまりは02年の2歳戦線を走った馬たちなのだが、この年の「2歳女王決定戦」阪神JFは最後の「定量」施行。

 「定量」戦の阪神JFから「馬齢」戦の秋華賞へ。
 そんなルートはない以上、2歳実績馬を排除したと考えれば、合点はいく。

 そうなると、「2歳、牝馬、混合」で賞金加算歴を持つ唯一の馬となる阪神JF1着馬ウオッカ。
 この馬が勝った阪神JFはもう二度とない「G1」としての施行であり、今回はこの馬の入った8枠を外して考えたい。


 そろそろ、結論に入りたい。
 ローズSが3日目に変更されてから、秋華賞で連対したのは05年の1.2着馬のみで秋華賞との関連性は一気に薄まった。
   
 しかし、今年はローズSが1800に変わり、本体の秋華賞も5日目に変更。

 それにより、ローズS、紫苑Sと同じ奇数日施行でそろい、トライアルを重視する姿勢が復活するのではないだろうか。

 そのローズS1着馬のダイワスカーレット。

 この馬が連対したときの相手馬は見事なまでに揃っている。

 中京2歳S、シンザン記念2着時 → アドマイヤオーラ
 チューリップ賞2着、桜花賞   → ウオッカ

 ローズSで相手にベッラレイアを起用した。
 ここでも同じ決着となるのではないだろうか?

 そのため、ローズS連対の2頭を上位とし、押さえにザレマ、ラブカーナ、ピンクカメオを。

【 買い目 】 馬連 13-4.5.7.11 計4点


【 結果 】
1着 ◎ 13 ダイワスカーレット
2着 -- 17 レインダンス
3着 -- 16 ウオッカ
----------
4着 ○ 11 ベッラレイア
15着 ▲ 04 ザレマ

【 再考 】
 馬券は外してしまいましたが、考察はほぼ合ってましたね。

 重視するものは、トライアルとウオッカの入った枠……トライアルのコピーを想定してましたが、ローズSの1着、3着馬で決まるとは読めなかったし、G1としては最終年となった阪神JF勝ちを使ってくるとは思ってなかった。

 そして、枠連7−8で決まったことで1つ気になることも見つかった。

 2着枠にオークス馬、ダービー馬が同居した珍しい事態になったが、これは「Jpn1」勝ち馬の枠でまとめてきたことと受け取っていいだろうし、ピンクカメオが来なかったことを考えたら、やはり、桜花賞、オークス、ダービー……クラシックを重視する姿勢の裏返しなのだろう。

 連対馬は春のJpn1(桜花賞)に出走していた。
 いわゆる「あがり馬」は出番なし。
 これが次週のクラシック最終戦菊花賞で通じるのかどうかを見てみたい。
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