●第41回 スプリンターズステークス(G1)●
     9月30日中山11R 芝1200m、国際、定量、指定

     9月29日更新
     変更点 当日番組変更あり
15 スズカフェニックス 57 武豊 14 クーヴェルチュール 53 後藤
06 サンアディユ 55 川田 10 コイウタ 55 吉田隼
× 02 プリサイスマシーン 57 安藤勝   -- --

【 過去5年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
36回 02年 4新8芝12、国、定、指 代替新潟、馬単・3連複発売   ビリーヴ
37回 03年 5中8芝12、国、定、指 代替戻り 9R⇔10R デュランダル
38回 04年 4中8芝12、国、定、指 50周年記念、3連単発売   カルストンライトオ
39回 05年 4中8芝12、国、定、指     サイレントウィットネス
40回 06年 4中8芝12、国、定、指 賞金増額(9400→9500)
国際G1認定
(TRアイビスSD→キーンランドC)
(TRセントウルS G2昇格)
(グローバルスプリントチャレンジ第6戦)
  テイクオーバーターゲット
41回 07年 4中8芝12、国、定、指   当日番組変更あり  

【 考察 】

 現在の日程になってから8年目となるが、まずは過去の結果から見ていきたい。

 過去7年間の勝ち馬を見ると、ビリ人気ながらも逃げ脚が炸裂し、単勝万馬券をぶちかましたダイタクヤマト以外の7頭には1つの共通点がある。

 それが、その年のG1勝ち馬か、前走で馬券対象となっていること。

 後者の場合は、着順が人気の数字よりも小さいこと。(4人気3着、という具合)

スプリンターズS 備考
年 1着馬   前走 2着馬 前走
01年 トロットスター 高松宮1着馬 (安田記念4人気14着) メジロダーリング アイビスSD 2人気1着
02年 ビリーヴ   セントウルS 1人気1着 アドマイヤコジーン 安田記念 7人気1着
03年 デュランダル   セントウルS 4人気3着 ビリーヴ セントウルS 1人気2着
04年 カルストンライトオ   アイビスSD 1人気1着 デュランダル 高松宮記念 1人気2着
05年 サイレントウィットネス(香港)   安田記念 5人気3着 デュランダル 香港マイル 1人気5着
06年 テイクオーバーターゲット(豪)   セントウルS 2人気2着 メイショウボーラー セントウルS 5人気7着
 (赤字はG1を示す)

 これを見ると、前走が「海外」戦、「指定」戦となっており、「特指」戦という馬は1頭も来ていない。

 ちなみに前走が「指定」戦以外の馬は、02プリサイスマシーン、05タマモホットプレイ、07アストンマーチャン、09アンバージャック、11ペールギュント、16キングストレイルの6頭。

 あと、前述した着順や成績といったところから見ると、15スズカフェニックス(高松宮記念1着馬)、14クーヴェルチュール(キーンランドC4人気1着)、06サンアディユ(セントウルS11人気1着)、の3頭から選ぶということになる。

 重要なステップレースとなったセントウルSだが、連対馬はこのレースには恵まれていない。

 今年はセントウルS2着馬のカノヤザクラが不出走のため、1着馬のみとなるが、セントウルS→スプリンターズSと連勝したのは02年のビリーヴのみとなるのだが、この年のスプリンターズSは「新潟」開催。

 つまり、中山開催の年では1度も勝っておらず、2着となったたケースもない。

 一方、セントウルS2着馬が不出走の年は一昨年の05年。

 この年はセントウルS組が沈没し、当時ステップレースとなっていたアイビスSDを勝ったカルストンライトオが持っていった。

 こうなると、サマースプリントチャンピオン、サンアディユには厳しいデータが並ぶことになる。

 一方の高松宮記念1着馬が過去にスプリンターズSで連対したのは、01年1着のトロットスター、03年2着のビリーヴのわずか2頭で、それぞれ、「翌年から新馬券発売」という年だった。

 来年から新馬券なんて話は全くない。

 そうなると、スズカフェニックスにも茨の道が待っている、ということになるが、今年のスプリンターズS施行は02年以来の「9月」施行。
 9月に中山で行われたのは、01年のみで、その01年は高松宮記念1着馬トロットスターが勝っている。
 そこから見てみると、まだスズカフェニックスには芽がある、と考えていいかもしれない。


 これらから考えていくと、「勝ち馬候補がいない」となってしまうが、今年は当日の競馬番組を未勝利戦の増設で変更している。
 これで、全ての話が変わり、消える馬はいなくなる。

 さらには、今年は馬インフルエンザが発生したこともあり、外国馬の出走がない。
 外国馬の出走がなかったスプリンターズSは、01.02.03年の3回。

 その3回はいずれも、G1馬が連対した。

 01年 1着 トロットスター  高松宮記念1着
 02年 2着 アドマイヤコジーン 安田記念1着、高松宮記念2着
 03年 2着 ビリーヴ      スプリンターズS1着、高松宮記念1着

 したがって、今回は危険だが、過去1年間で唯一G1を制しているスズカフェニックスから入りたい。

 相手には「100周年記念競馬、取消戦」のキーンランドC1着馬クーヴェルチュール、「第21回」セントウルS1着馬サンアディユの2頭を中心に、枠連ゾロ目万馬券戦となったヴィクトリアマイル1着馬コイウタ、1着同着で阪急杯をあがったプリサイスマシーンを押さえたい。

【 買い目 】 馬連 6.10.14.15 ボックス、馬連 2-15 計7点


【 結果 】
1着 -- 07 アストンマーチャン
2着 ▲ 06 サンアディユ
3着 -- 01 アイルラヴァゲイン
----------
8着 ○ 14 クーヴェルチュール
9着 ◎ 15 スズカフェニックス

(騎手変更 09 アンバージャック 柴田善57→木幡57)

【 再考 】

 高名な方のブログにおいて、「スズカフェニックスから買うようではわかっていない」と書かれていたが、◎をスズカフェニックスに入れた以上、そういったご批判は真摯に受け止めたいと考えております。

 「トライ&エラー」の連続で成り立つので、これはよくあることです。 (エラーばかり……というお話はなしですよ)

 結果的にアストンマーチャンが勝ったことからみれば、途中で候補にあげたサンアディユ、クーヴェルチュール、スズカフェニックスの中に「勝ち馬候補はいない」。

 これはあっていた。

 本来なら、これらを切って考えるのだが、今回に関しては「外国馬不出走」の扱いが異様なまでに気になったため、外国馬が不出走の年から解釈をかけ、「危険だが」というコメントを入れた上でスズカフェニックスを軸とした。

 ブログの結果で簡潔に書いたが、素直に番組変更日の勝ち馬をうけいれるべきだったのだろう。

 当日の番組を変更し、急遽1600万下特別を組み込んだ日のシルクロードSを勝ったエムオーウイナー、2着のタマモホットプレイがここに進出し、両馬が連対枠入りしている事実を見れば。

 そして、タマモと同枠に入ったサンアディユが勝った21回セントウルS当日も番組変更があった。

 同様の変更日勝ちキングストレイルがいたことで気になり、推せなかったのだが。
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