●第67回 皐月賞(Jpn1)●
     4月15日中山11R 芝2000m、3歳、牡牝、定量、指定

     4月14日更新
     変更点 表記G1→Jpn1
17 ヴィクトリー 57 田中勝 15 アドマイヤオーラ 57 武豊
16 フライングアップル 57 横山典 18 ココナッツパンチ 57 吉田豊
× 06 ドリームジャーニー 57 蛯名 × 08 ナムラマース 57 藤岡佑

【 過去5年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
62回 02年 2中8芝20、3歳、牡牝、定、指 外国産馬一部開放 単勝万馬券 ノーリーズン
63回 03年 4中8芝20、3歳、牡牝、定、指 馬単・3連複発売   ネオユニヴァース
64回 04年 3中8芝20、3歳、牡牝、定、指     ダイワメジャー
65回 05年 3中8芝20、3歳、牡牝、定、指 3連単発売   ディープインパクト
66回 06年 3中8芝20、3歳、牡牝、定、指   8R⇔9R メイショウサムソン
67回 07年 3中8芝20、3歳、牡牝、定、指 表記G1→Jpn1    

【 考察 】

 弥生賞、若葉S、スプリングSで合計8枚の優先権が付与されるが、不思議と8頭すべてが皐月賞に参戦した年は少なく、現在の「3歳」という馬齢表記になってからは04年の1度のみ。

 ちなみにその前は97年だったのだが、この2回はいずれもTR3着馬が優勝しており、相手はTR1着馬。
 もう1つおまけをつけるなら、連対馬の片方の馬番は18、人気は10人気が連対している。

 TR優先権獲得馬全馬出走年の皐月賞
97年 トライアル
1着 18 サニーブライアン 11人気 弥生賞3着、若葉S4着
2着 02 シルクライトニング 10人気 若葉S1着
04年  
1着 14 ダイワメジャー 10人気 スプリングS3着
2着 18 コスモバルク 1人気 弥生賞1着

 その流れを踏襲するのならば、TR3着馬のドリームジャーニー(弥生賞)、エーシンピーシー(スプリングS3着)の2頭から、TR1着馬のアドマイヤオーラ、ヴィクトリー、フライングアップルへの馬券(合計6点)を買えばいいということになる。

 しかし、果たしてどうだろうか?

 人気面ということで見れば、この2頭に「10人気」は期待しづらい面がある。
 前日最終ではドリームジャーニーは3番人気、エーシンピーシーは17番人気。10番人気は11ニュービギニング(単勝34.5倍)となっている。
 ニュービギニングは買う材料が乏しく、残念ながらそのままということにはならないだろう。

 そして、人気となりそうなフサイチホウオーだが、今回はトライアルを使わずに共同通信杯からの直行。 
 この手で連対したのは過去10年で2頭のみ。

 99年1着 テイエムオペラオー 毎日杯1着
 01年2着 ダンツフレーム アーリントンC1着

 2頭とも、前走は別定重賞。しかも勝っているので、フサイチホウオーにとってはまだマシなデータとなっている。

 ただ、頭にして狙いづらいことは事実。

 スタートをどこからにするかは迷うが、外国産馬(いわゆるマル外)に開放した02年から見てみる。
回数 1着馬名 変更点 トライアル 備考 2着馬
62回 ノーリーズン 外国産馬一部開放、単勝万馬券 若葉S7着 スプリングS2.3着不出走
同枠弥生賞1着馬
弥生賞3着
同枠弥生賞2着馬
63回 ネオユニヴァース 馬単・3連複発売 スプリングS1着 若葉S1着不出走 スプリングS2着
64回 ダイワメジャー   スプリングS3着 優先権全馬出走
同枠弥生賞3着馬
弥生賞1着
同枠若葉S1.2着馬
65回 ディープインパクト 3連単発売 弥生賞1着 スプリングS2着不出走 若葉S4着
同枠弥生賞4着
66回 メイショウサムソン 8R⇔9R スプリングS1着 弥生賞2着不出走
同枠若葉S1着馬
スプリングS3着
同枠スプリングS2着馬
67回   表記G1→Jpn1   優先権全馬出走  

 桜花賞と違い、トライアルで優先権を獲得した馬が全馬出走するのは珍しく、今年が3年ぶり。
 
 枠を見ると、気になる枠はやはり8枠。
 この枠に優先権を持った3頭が入った。

 上表で2着馬欄が赤くなっている部分があるが、これは「優先権獲得馬のみでつくられた枠」が連対したとき。
 
 ちなみに、こういった枠が連対から外れたことは過去5年間で2回。
 04年の「スプリングS1着馬、弥生賞2着馬」、05年の「若葉S1着馬、スプリングS3着馬」の組み合わせだった。

 04年のスプリングSは当日の施行順を変更している。また、トライアル3着馬の枠を起用するのなら、同じレースで賞金を加算した馬を入れてくるか、同じ3着優先権の馬と枠を組むかのどちらかが必要となっているようだ。

 こうしてみると、全馬が賞金をトライアルで加算し、優先権を持った馬だけで枠を作った8枠は十分に狙いが立つ。

 その中から、2000m未出走のフライングアップルよりかは、出走したすべてのレースが2000mでトライアル若葉Sを勝ったヴィクトリーを上と見て◎としたい。

 相手だが、アドマイヤオーラを筆頭。
 先週の桜花賞を制したダイワスカーレットのウラを取っていることが妙に気になる。

ダイワスカーレット アドマイヤオーラ
京都2000新馬 1着 京都1600新馬 1着
中京2歳S 1着 中京2歳S 2着
シンザン記念 2着 シンザン記念 1着
チューリップ賞 2着 弥生賞 1着
桜花賞 1着 皐月賞 ?

 中京2歳S、シンザン記念で表裏を取り合った後、トライアルレースへ。同一競馬場、同距離でのトライアルで賞金加算を果たして本番に出走。

 このローテーションが酷似していることが気になるので、この馬を押さえたい。

 その後は8枠両馬と、ドリームジャーニー、ナムラマースを押さえたい。

 人気となりそうなフサイチホウオーは無印。
 今回、同枠馬に優先権を持った馬がいたのなら考えたが、同枠がTR未出走のローレルゲレイロなので、見送りたい。

【 買い目 】 馬連 17-6.8.15.16.18、枠連 8-7.8 計7点


【 結果 】
1着 ◎ 17 ヴィクトリー 2着 -- 09 サンツェッペリン 3着 -- 01 フサイチホウオー
( ○ 15 アドマイヤオーラ 4着、▲ 16 フライングアップル 12着 )

【 再考 】
 痛恨……。
 相手馬が絞れなかったことと、◎を7番人気のヴィクトリーに入れたのなら、オッズを考えれば単複という手もあっただろう。(単勝1730円、複勝590円)

 本文、ブログにあげたように、フサイチホウオーはトライアルをパスしたうえに、優先権を持った馬と組まれなかった以上、連から外れたのは妥当。

 そして桜花賞の7枠がそうであったように、優先権獲得馬だけで組まれた8枠が鉄板だったことも然り。
 
 07年桜花賞7枠
 13 フローラルカーヴ アネモネS2着
 14 ウオッカ チューリップ賞1着 → 2着
 15 アストンマーチャン フィリーズレビュー1着

 07年皐月賞8枠
 16 フライングアップル スプリングS1着
 17 ヴィクトリー 若葉S1着 → 1着
 18 ココナッツパンチ 弥生賞2着

 「全馬優先権獲得、かつ賞金加算ありの馬」を見事に起用してきた。

 ただし、相手馬は選択ミス。

 「1つの枠だけ」には注意しなければいけない、というのは枠検討での鉄則。
 8枠を取ったことはあっていたが、今回の5枠にもあった。

 07年皐月賞5枠
 09 サンツェッペリン スプリングS 8着 → 皐月賞2着
 10 メイショウレガーロ 弥生賞 4着

 「トライアル出走→優先権獲得失敗」の馬だけで組まれた唯一の枠だった。

 前哨戦がトライアルか否か、それをしっかりと見極めることを求められた皐月賞だった。

 そしてもう1つ。
 今年から毎日杯が2000から1800に変更されたことで、3歳別定G3で2000mは京成杯だけになった。
 牡馬混合で1600mがシンザン記念だけで、そのシンザン記念を桜花賞馬ダイワスカーレットが経由していたことも重視する必要があっただろう。
 
 ただ、歴史は繰り返している。

 父ジャングルポケットと同じく、共同通信杯を勝ってトライアルをパスしたフサイチホウオーは3着。
 こうなると、ダービーをジャングルポケットが勝ったように、この馬が勝つ可能性は高くなった。

 一方、○アドマイヤオーラは4着。
 馬主、厩舎、調教師、騎手、ステップレース着順、それに馬番まで同じだった昨年(アドマイヤムーン)と全く同じ4着と着順も揃えてきた。
 ダービーは惨敗だったが、それもまた繰り返すのだろうか?
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