●第67回 皐月賞(Jpn1)● 4月15日中山11R 芝2000m、3歳、牡牝、定量、指定 4月14日更新 変更点 表記G1→Jpn1
【 過去5年経歴 】
【 考察 】 弥生賞、若葉S、スプリングSで合計8枚の優先権が付与されるが、不思議と8頭すべてが皐月賞に参戦した年は少なく、現在の「3歳」という馬齢表記になってからは04年の1度のみ。 ちなみにその前は97年だったのだが、この2回はいずれもTR3着馬が優勝しており、相手はTR1着馬。 もう1つおまけをつけるなら、連対馬の片方の馬番は18、人気は10人気が連対している。 TR優先権獲得馬全馬出走年の皐月賞
その流れを踏襲するのならば、TR3着馬のドリームジャーニー(弥生賞)、エーシンピーシー(スプリングS3着)の2頭から、TR1着馬のアドマイヤオーラ、ヴィクトリー、フライングアップルへの馬券(合計6点)を買えばいいということになる。 しかし、果たしてどうだろうか? 人気面ということで見れば、この2頭に「10人気」は期待しづらい面がある。 前日最終ではドリームジャーニーは3番人気、エーシンピーシーは17番人気。10番人気は11ニュービギニング(単勝34.5倍)となっている。 ニュービギニングは買う材料が乏しく、残念ながらそのままということにはならないだろう。 そして、人気となりそうなフサイチホウオーだが、今回はトライアルを使わずに共同通信杯からの直行。 この手で連対したのは過去10年で2頭のみ。 99年1着 テイエムオペラオー 毎日杯1着 01年2着 ダンツフレーム アーリントンC1着 2頭とも、前走は別定重賞。しかも勝っているので、フサイチホウオーにとってはまだマシなデータとなっている。 ただ、頭にして狙いづらいことは事実。 スタートをどこからにするかは迷うが、外国産馬(いわゆるマル外)に開放した02年から見てみる。
桜花賞と違い、トライアルで優先権を獲得した馬が全馬出走するのは珍しく、今年が3年ぶり。 枠を見ると、気になる枠はやはり8枠。 この枠に優先権を持った3頭が入った。 上表で2着馬欄が赤くなっている部分があるが、これは「優先権獲得馬のみでつくられた枠」が連対したとき。 ちなみに、こういった枠が連対から外れたことは過去5年間で2回。 04年の「スプリングS1着馬、弥生賞2着馬」、05年の「若葉S1着馬、スプリングS3着馬」の組み合わせだった。 04年のスプリングSは当日の施行順を変更している。また、トライアル3着馬の枠を起用するのなら、同じレースで賞金を加算した馬を入れてくるか、同じ3着優先権の馬と枠を組むかのどちらかが必要となっているようだ。 こうしてみると、全馬が賞金をトライアルで加算し、優先権を持った馬だけで枠を作った8枠は十分に狙いが立つ。 その中から、2000m未出走のフライングアップルよりかは、出走したすべてのレースが2000mでトライアル若葉Sを勝ったヴィクトリーを上と見て◎としたい。 相手だが、アドマイヤオーラを筆頭。 先週の桜花賞を制したダイワスカーレットのウラを取っていることが妙に気になる。
中京2歳S、シンザン記念で表裏を取り合った後、トライアルレースへ。同一競馬場、同距離でのトライアルで賞金加算を果たして本番に出走。 このローテーションが酷似していることが気になるので、この馬を押さえたい。 その後は8枠両馬と、ドリームジャーニー、ナムラマースを押さえたい。 人気となりそうなフサイチホウオーは無印。 今回、同枠馬に優先権を持った馬がいたのなら考えたが、同枠がTR未出走のローレルゲレイロなので、見送りたい。 【 買い目 】 馬連 17-6.8.15.16.18、枠連 8-7.8 計7点 【 結果 】 1着 ◎ 17 ヴィクトリー 2着 -- 09 サンツェッペリン 3着 -- 01 フサイチホウオー ( ○ 15 アドマイヤオーラ 4着、▲ 16 フライングアップル 12着 ) 【 再考 】 痛恨……。 相手馬が絞れなかったことと、◎を7番人気のヴィクトリーに入れたのなら、オッズを考えれば単複という手もあっただろう。(単勝1730円、複勝590円) 本文、ブログにあげたように、フサイチホウオーはトライアルをパスしたうえに、優先権を持った馬と組まれなかった以上、連から外れたのは妥当。 そして桜花賞の7枠がそうであったように、優先権獲得馬だけで組まれた8枠が鉄板だったことも然り。 07年桜花賞7枠
07年皐月賞8枠
「全馬優先権獲得、かつ賞金加算ありの馬」を見事に起用してきた。 ただし、相手馬は選択ミス。 「1つの枠だけ」には注意しなければいけない、というのは枠検討での鉄則。 8枠を取ったことはあっていたが、今回の5枠にもあった。 07年皐月賞5枠
「トライアル出走→優先権獲得失敗」の馬だけで組まれた唯一の枠だった。 前哨戦がトライアルか否か、それをしっかりと見極めることを求められた皐月賞だった。 そしてもう1つ。 今年から毎日杯が2000から1800に変更されたことで、3歳別定G3で2000mは京成杯だけになった。 牡馬混合で1600mがシンザン記念だけで、そのシンザン記念を桜花賞馬ダイワスカーレットが経由していたことも重視する必要があっただろう。 ただ、歴史は繰り返している。 父ジャングルポケットと同じく、共同通信杯を勝ってトライアルをパスしたフサイチホウオーは3着。 こうなると、ダービーをジャングルポケットが勝ったように、この馬が勝つ可能性は高くなった。 一方、○アドマイヤオーラは4着。 馬主、厩舎、調教師、騎手、ステップレース着順、それに馬番まで同じだった昨年(アドマイヤムーン)と全く同じ4着と着順も揃えてきた。 ダービーは惨敗だったが、それもまた繰り返すのだろうか? |