●第67回 桜花賞(Jpn1)●
     4月8日阪神11R 芝1600m、3歳、牝、定量、指定

     4月7日更新
     変更点 外回りコース使用、表記G1→Jpn1
14 ウオッカ 55 四位 15 アストンマーチャン 55 武豊
18 ダイワスカーレット 55 安藤勝 01 ショウナンタレント 55 柴田善

【 過去5年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
62回 02年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指     アローキャリー
63回 03年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指 馬単・3連複発売 取消 スティルインラブ
64回 04年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指 外国産馬一部開放   ダンスインザムード
65回 05年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指 3連単発売
外国産出走枠2頭→4頭
  ラインクラフト
66回 06年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指     キストゥヘヴン
67回 07年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指 外回りコース使用、表記G1→Jpn1    

【 考察 】
 人気となるであろうウオッカ。
 「外回りコース新設記念」などというサブタイトルがついた阪神JFを勝ちあがった時点では、この馬を疑っていたが、先月のJRAの発表で氷解しつつある。

 それは、今年から導入される「JpnT」表記の導入。

 当サイトでは、すでに変更されることが確定済のため「JpnT」表記を採用しているが、主催者JRAのHPではいまだに「GT」表記。

 レース実施時では「GT」だが、のちほど「JpnT」にレース名が書き換えられる桜花賞というのは、後にも先にも今回だけだろう。

 そのような事態が発生することが確定済のため、同じようなチューリップ賞、そして「GT」として最後(?)の阪神JFを勝ちあがったウオッカの経歴を評価せざるを得なくなってしまう。

 そして、今年の桜花賞は、昨年、一昨年と同様にトライアルで発行された優先権8枚を全馬が使用してきた。

 そこで、考えたいのは過去の1着馬の経歴。
 ただし、サンプルとして考えるのは外国産馬が開放された現行規定となってからの3年間としたい。
  初勝利 500万 OP 重賞
04年1着馬 ダンスインザムード 秋新馬 若竹賞 未経験 フラワーC
04年2着馬 アズマサンダース 夏新馬 未経験 未経験 チュー賞2着、札幌2歳S2着
05年1着馬 ラインクラフト 秋新馬 未経験 未経験 フィリーズ、ファンタジーS
05年2着馬 シーザリオ 秋新馬 寒竹賞 未経験 フラワーC
06年1着馬 キストゥヘヴン 春未勝 未経験 未経験 フラワーC
06年2着馬 アドマイヤキッス 夏未勝 未経験 未経験 チューリップ賞
  (備考:赤字は同距離)

 この構図を見る限り、片側に同距離戦勝ち歴を求めている。
 出走馬18頭中、初勝利が芝1600の馬はショウナンタレントとウオッカの2頭だけ。

 しかも、ここ3年間の連対馬は前走フラワーC1着馬 vs トライアル優先権組。

 そうなると、ウオッカのみならず、初勝利が同距離戦でフラワーC勝ちのキャリアを持つ、ショウナンタレントという名まで浮かび上がってくる。
 しかし、ショウナンは同枠馬がTR優先権獲得馬ではないため、評価を一段階下げたい。
 
 あとは、枠連ゾロ目で阪神JFのコピーとなるアストンマーチャン、2000m新馬戦デビューということもあり、あまり買いたくないがダイワスカーレットまで押さえたい。

【 買い目 】 馬連流し 計3点


【 結果 】
1着 ▲ 18 ダイワスカーレット 2着 ◎ 14 ウオッカ 3着 -- 03 カタマチボタン
( ○ 15 アストンマーチャン 7着 )
( 馬連 270円 )( 参考:馬単 1000円 )

【 再考 】
 3頭枠(フルゲート18頭で7.8枠)に優先権を持った馬が3頭同居するという荒業を7枠が見せた時点で軸はすんなりと決まった。

 13 フローラルカーヴ アネモネS2着
 14 ウオッカ       チューリップ賞1着 → 2着
 15 アストンマーチャン フィリーズ1着

 同じようなケースは現行トライアル制度になってからは過去に2回。

 平成16年 皐月賞
 16 ハーツクライ 若葉S1着
 17 スズカマンボ 若葉S2着
 18 コスモバルク 弥生賞1着 → 2着

 同年 東京優駿
 16 ホオキパウェーブ 青葉賞2着
 17 ハイアーゲーム 青葉賞1着 → 3着
 18 ピサノクウカイ プリンシパルS1着

 東京優駿で3着席しかもらえなかったのは、皐月賞優先権組が同枠に不在だったことと、2歳重賞での賞金加算歴がなかったためだろう。

 ただし、いずれも本番で勝ってはいない。

 そうなると、今回もウオッカは2着までということになる。

 阪神JFを勝ったウオッカが突っ込んでこれたのは、現時点では同距離トライアル:チューリップ賞経由というのもあるが、その前にエルフィンSを走ったことが大きいのではないだろうか。

 一方の勝ち馬ダイワスカーレット。
 
 デビュー戦が2000mということで評価を落としたが、同距離戦シンザン記念、チューリップ賞でいずれも2着というのが効いたのだろう。

 1着馬、2着馬ともに「優先権保持、同距離重賞連対歴あり、別定戦加算歴あり」
 この3点を満たしていることには注目したい。
 
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