●第12回 NHKマイルカップ(Jpn1)● 5月6日東京11R 芝1600m、3歳、混合、馬齢、指定 5月5日更新 変更点 表記G1→Jpn1
【 過去5年経歴 】
【 考察 】 まずは、今回人気になりそうな皐月賞組について考えたい。 皐月賞を負けてここに挑んだ馬は数多くいたが、連対できたのは04年2着のコスモサンビーム(前走皐月賞4着)ただ1頭。 3着も3回あるだけで、去年のフサイチリシャール、一昨年のペールギュントのように1番人気で沈む馬もおり、NHKマイルCが皐月賞の敗者復活戦にならないことは明白。 ちなみに、馬齢表記を変更した01年以降で見ると、3歳になってから賞金加算歴を持たない馬が連対したのは、そのコスモサンビームと01年2着のグラスエイコウオーの2頭のみ。 その01年は唯一地方馬(ネイティヴハート)が出走した年、04年はNZT3着馬不出走という年だった。 地方馬がおらず、NZT優先権組は全馬出走予定の今年。 地方馬ステップレースのマーガレットS1着馬ルミナスハーバーが屈腱炎で回避したことは気になるが、皐月賞組の復権は厳しいのではないだろうか
TRで地方在籍馬に優先権を与えるのはNZTの1着から3着、マーガレットSの1着、ファルコンSの1.2着となっている。 この6年間を見ると、NZT1着馬が連対枠から外れたのは、NZTで得た優先権を使わなかった馬がいた場合のみ。 今年はNZT優先権組の3頭が揃って出走するため、NZT勝ち馬トーホウレーサーの入った6枠を安直だが狙ってみる。 トーホウレーサーを推す理由としてもう1つあるのが、トライアル1着枠歴を反故にしていないこと。
そのため、今回はここから入りたい。 相手は難解だが、地方馬向けのトライアルレースを走った馬が同居した8枠を狙いたい。 その中からは、オープン加算歴のあるシャドウストライプを狙うが、出走馬中唯一のマイル戦出走歴のないダノンムローもあげたい。 その後は今年になってから別定戦しか出走していないダイレクトキャッチ、NZT上位組からワールドハンター、他にはゴールドアグリ、ハイソサエティーを押さえたい。 【 買い目 】 単複11、枠連6-4.5.7.8 計6点 【 結果 】 1着 -- 14 ピンクカメオ 2着 -- 10 ローレルゲレイロ 3着 -- 18 ムラマサノヨートー ( ◎ 11 トーホウレーサー 5着、○ 16 シャドウストライプ 9着 ) 【 再考 】 結論から書けば、まるであさっての方向を向いた予想だった。 当初はファルコンS、マーガレットSと2レースに出走したにもかかわらず出番がなかったエーシンビーエルをキーホースとして狙っていたが、除外。 これにより、NHKマイルCに向けて作られたトライアル3レース(ファルコンS、マーガレットS、NZT)を2回以上走ったにもかかわらず優先権を取れなかった馬がいないという構造になった。 そして、本文中に書いたファルコンS連対馬、マーガレットS1着馬不出走により、「NZTであれTR1着歴は不要」というところまで読んでいく必要があっただろう。 そうすれば、同枠になったワールドハンターの存在(賞金加算なしの優先権馬)を含めて、シンザン記念→アーリントンCとマイル別定重賞を2回走った唯一の馬となるローレルゲレイロに出番が来るというところまでつなげることが出来たかもしれない。 さらには、最後までナゾに思えたイクスキューズの出走がこれを後押しする。 ただ、これについては、氷解した。 この馬を出走させることでローレルゲレイロを走らせることを。 というのは、このレースに出走した資格賞金1位馬は優先権を持っていない限り「連」への出番がない。 過去5年間のNHKマイルC資格賞金1位の馬と賞金額、NHKマイルC成績、前走成績 15年 エースインザレース 3910万 着外(1着同枠) 皐月賞11着 16年 メイショウボーラー 7000万 3着 皐月賞3着 17年 ラインクラフト 9000万 1着 桜花賞1着 18年 フサイチリシャール 7750万 着外 皐月賞5着 19年 イクスキューズ 3850万 着外 フローラS3着 ラインクラフトは「桜花賞1着」で地方馬向けの優先権を満たしている。 逆に言えば、これでイクスキューズは飛ぶ。 一方で勝ったピンクカメオ。 この馬に関しては同枠馬の存在を抜きにしては語れないだろう。 ダイレクトキャッチとハイソサエティー。 ダイレクトキャッチは、今年が2001年のコピーとも言われているのだが(皐月賞のジャングルポケット=フサイチホウオーなどのように)、01年のクロフネと同じ面を持っていた。 それが、3歳時別定戦のみの出走(共同通信杯2着)という点。 一方のハイソサエティーはマイル戦しか賞金加算歴がない(もう1頭ゴールドアグリがいるが、これは2歳戦のみのもの)。 スズカコーズウェイが除外となったが、この馬と同じ。 スズカを走らせない(出走させない)ということからみれば、同型のハイソサエティーが(連対枠入りする)役割を担うことまで読む必要があったということなのだろう。 ちなみに、ピンクカメオも01年の勝ち馬クロフネと共通点がある。 父 フレンチデピュティ、馬主 金子真人HD そこまでは読めない。 ちなみに「父フレンチデピュティ」の馬はもう1頭いた。それが隣にいたハイソサエティーだった。 |