●第68回 菊花賞(Jpn1)● 10月21日京都11R 芝3000m、3歳、牡牝、馬齢、指定 10月17日更新 変更点 6日→7日、表記G1→Jpn1、TR神戸新聞杯2000→2400
【 過去5年経歴 】
【 考察 】 今年の菊花賞を考えるにあたって気になるのが、先週の秋華賞と同じ日程変更。 「5日目」の奇数日開催となった先週の秋華賞は以下の結果に終わった。
優先権獲得馬で決まったこと以外に気づく点は2つ。 1つは「Jpn1」勝ち馬が連対枠にいる。 もう1つは、変則開催での賞金加算歴を持つ馬が連対枠にいる。 今年の3歳Jpn1路線は牝馬にごっそりと持っていかれたこともあり、牡馬でJpn1を勝ったのはヴィクトリー(皐月賞)と、G1として扱えないのだが、朝日杯FSを勝ったドリームジャーニーの2頭のみ。 ドリームジャーニーはローズSと同様、「距離を変更したTR」神戸新聞杯を制していることもあり、枠配置には注意したい。 一方、この京都開催は前代未聞の「9日間開催」。 その遠因となったのは1月の「7日間開催」なのだが、その7日間開催で賞金を加算した馬が連対枠にいる。 (タガノプリミエールは台風による代替開催) 今年の菊花賞登録馬22頭で変則開催中の賞金加算歴を持つ馬は、サンツェッペリン(京成杯)、タスカータソルテ(福寿草特別)、ブルーマーテル(未勝利)の3頭と、コートユーフォリア(番組変更日未勝利戦、9日間開催中の花背特別勝ち)の計4頭。 ただ、トライアルの連対馬がこの6頭中ではドリームジャーニーしかいない。 さらに、秋華賞を振り返ると、勝ち馬と2着枠の3頭はすべて桜花賞出走歴を持っていた。 桜花賞はコース変更(外回り化)戦、秋華賞は日程変更戦。 牡馬クラシックのダービー、皐月賞にそういった変更はない。 素直にクラシック組を使ってくるのか、それとも他のグループか……これは順を追って検討していきたい。 ( ここまで 10/16 更新 ) 一方で、もう1つ検討しなければいけないのが「ダービー馬不在の菊花賞」ということ。 ダービー馬がいなかった菊花賞は今世紀に入ってからは2回。02年と04年がある。
これを見ると、1着馬には対古馬1000万下勝ち歴があるうえに、初勝利は皐月賞後。 同様の経歴を持つのがデュオトーン(初勝利7/7、前走兵庫特別1着(当日番組変更あり))のみ。 一方、2着馬は「ダービーの1走前で賞金を加算してダービー出走」と受け取れる。 該当する馬は、ヴィクトリー、サンツェッペリンの皐月賞連対馬とタスカータソルテ、ヒラボクロイヤルの合計4頭。 最初の見解と同じ馬が出てくるとありがたいのだが、そうはいかなかった。 これは枠を見て再検討します。 ( ここまで 10/17 更新 ) さて、今年の3歳Jpn1を振り返りたい。
これを見ると、ダービー以外はトライアルレース1着馬が連対。 しかし、ダービーもウオッカの同枠にゴールデンダリア(プリンシパルS1着)、アサクサキングスの同枠にヴィクトリー(皐月賞1着)というトライアル1着馬がいる。 そうなると、ロックドゥカンブ(セントライト記念1着)、ドリームジャーニー(神戸新聞杯1着)が入った2枠か8枠が連対というシナリオとなるだろう。 しかも、本体を変更したレースでは変更したトライアルで連対した馬を持ってきているうえに、その変更戦で優先権を得た馬で纏め上げられている。 菊花賞が日程を変更したことで、今回は距離を変更した神戸新聞杯組を上位として扱いたい。 その神戸新聞杯1着馬。 菊花賞が日程を変更しトライアルとしての位置づけが一気に重要度を増した00年以降の7年間で1勝2着1回と評価できないが、00年、02年、04年の3回は出走しておらず、出走年はすべて掲示板に乗っているので成績としてはまずまずといったところだろうか。 さて、そろそろ結論に入りたい。 見る角度1つでいくらでも引き出しのあるこのレース。 今回はドリームジャーニーを◎とした。 秋華賞と同様に日程が変わったことで、同様に距離の変わった神戸新聞杯の影響を色濃く受けると見たい。 相手筆頭は無敗のマル外ロックドゥカンブ。 本来は斬る予定だったが、同枠に入ったブルーマーテルの1月変則開催加算歴が気になるので評価を上げる。 あとは、神戸新聞杯で優先権を取得したヴィクトリー、アサクサキングス。 最後に、初勝利が夏番組にもつれ込んだことがひっかかるが、ダービー馬不在年の菊花賞で勝っている対古馬1000万勝ちを持つデュオトーンを。 馬券は枠連メインだが、それでは面白くないので16からの馬連も。 【 買い目 】 枠連 8-2.5.7.8 馬連 16-4.10.14.18 計8点 【 結果 】 1着 △ 10 アサクサキングス 2着 -- 12 アルナスライン 3着 ○ 04 ロックドゥカンブ ----- 5着 ◎ 16 ドリームジャーニー 16着 ▲ 18 ヴィクトリー 【 再考 】 結果的には、神戸新聞杯の2着枠にいた2頭で決まった。 1着枠は東京優駿2着(最先着馬)のアサクサキングスと皐月賞2着馬サンツエッペリン。 同様の日程変更戦となった秋華賞もオークス、ダービーの最先着馬がはいった枠が2着枠となった。 今回本命枠とした8枠にはヴィクトリー(皐月賞馬)がいたが、ドリームジャーニーは2歳戦のみ、ホクトスルタンはJpn1出走歴なし。 やはり、秋華賞同様、春のJpn1出走歴は最低限必要だったということだろう。 その春番組Jpn1出走歴を有する馬で固められた枠は今回は5枠のみ。 それだけでよかった。 一方の2着枠だが、この枠は完全に「お客さん」と思ってました。 セントライト記念の2着、3着馬が出てこなかったことで考えられた「優先権の行使なし」。 これを満たしたのは今年はオークス。 しかし、オークスの勝ち馬(ローブデコルテ)も2着馬(ベッラレイア)も優先権を保持しての出走である上に、1月変則開催の賞金加算歴を自身が持っていた。 そういったものを必要としない2頭の枠が来たということをこれから考えて見ます。 |