●第24回 関西テレビ放送賞ローズS(G2)(秋華賞TR)●
( 3着まで秋華賞優先出走権 )
9月17日中京11R 芝2000m、3歳、牝、混合、馬齢、指定
9月16日更新
変更点 代替中京
◎ |
03 ソリッドプラチナム |
54 柴原 |
○ |
02 パーフェクトジョイ |
54 川田 |
▲ |
13 アドマイヤキッス |
54 武豊 |
△ |
07 ヤマトマリオン |
54 幸 |
× |
12 ステラマドレード |
54 秋山 |
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【 過去4年経歴 】
回数 |
年、日程、条件 |
変更点 |
当日変更 |
1着馬名 |
20回 |
02年 4阪4芝20、3歳、牝、混、定、指 |
馬単・3連複発売 |
祝日施行 |
ファインモーション |
21回 |
03年 4阪4芝20、3歳、牝、混、馬、指 |
定量→馬齢 |
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アドマイヤグルーヴ |
22回 |
04年 4阪3芝20、3歳、牝、混、馬、指 |
4日→3日、3連単発売 |
枠連万馬券 |
レクレドール |
23回 |
05年 4阪3芝20、3歳、牝、混、馬、指 |
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エアメサイア |
24回 |
06年 3名3芝20、3歳、牝、混、馬、指 |
代替中京 |
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【 考察 】
今開催は12年ぶりの中京での代替開催。
いずれにしても、「来年はありえない開催」という視点で見る必要がありそうだ。
そして、よほどのことがなければ、ここでの優先権獲得馬は本番と目される秋華賞では出番は全くといっていいほどなく、いずれも「馬場の散歩」で出番を終えることになるだろう。
というのも、秋華賞が代替開催を1開催行い、「5回京都」という表記にはなるが、正規開催となっていることが挙げられる。
そして今回が代替開催ということで、66回とはいえどG1ホースとなった桜花賞馬キストゥヘヴンはセントライト記念へ、オークス馬カワカミプリンセスは秋華賞直行というルートを辿ったのではないだろうか。
引込み線から始まるスタイルでは最終の阪神JFを勝ったテイエムプリキュアが出てこれば、狙い目はあるかと思ったが、これまた出てこない。
その代わりというわけではないが、それぞれの2着馬が全馬出走という珍しいケースとなった。
さて、その代替開催となったこのレースだが、注目はG1の2着馬よりも「京都」マーメイドSを勝ったソリッドプラチナムというのは、ごく自然な流れだろう。
しかも、2枠の2頭が通った道は他の14頭(公営在籍馬チヨノドラゴンを除く)とは違っている。
というのも、ソリッドプラチナムは「唯一の古馬オープン戦出走馬」であり、ハンドレッドスコアは「オークスにはどうしても出走できない」の唯一の馬となっている。
(ハンドレッドスコアのデビューはオークス当日(5月21日新潟)。未出走馬はオークスに出走できないため)
さらに、過去の連対馬の経歴をこんな形でまとめてみた。
年 |
備考 |
1着馬名 |
対古馬加算歴 |
2着馬名 |
対古馬加算歴 |
99年 |
6日目最終年 |
ヒシピナクル |
不知火特別1着 |
フサイチエアデール |
(対戦歴なし) |
00年 |
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ニホンピロスワン |
フィリピンT1着 |
マルターズスパーブ |
(対戦歴なし) |
01年 |
取消あり、5種馬券最終年 |
ダイヤモンドビコー |
クイーンS2着 |
ローズバド |
(対戦歴なし) |
02年 |
祝日施行、定量最終年 |
ファインモーション |
阿寒湖特別1着 |
サクラヴィクトリア |
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03年 |
4日目最終年、7種馬券最終年 |
アドマイヤグルーヴ |
(対戦歴なし) |
ヤマカツリリー |
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04年 |
(第22回) |
レクレドール |
500万1着 |
グローリアスデイズ |
(対戦歴なし) |
05年 |
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エアメサイア |
(対戦歴なし) |
ラインクラフト |
(対戦歴なし) |
06年 |
代替中京開催 |
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手元にある過去7年分を見たが、勝ち馬の対古馬加算歴は重賞2着まで、2着馬に対古馬賞金加算歴を持った馬は来ていない。
そうして見ると、古馬重賞を勝ったという異様なルートでここに挑むソリッドプラチナムにここを勝つ資格はあると受け取りたい。
そのため、安直にも見えるだろうが、この馬を◎。
相手には、代替開催だからこそ考えられるのが2通りある。
1つは「古馬加算歴あり」、もう1つは、03年、04年の21回、22回開催であった「G1出走歴のある馬だけの枠」という見方。
前者は数多いので省略するが、狙いたいのは当日8R設計だったが12R施行に変更された500万を勝ったパーフェクトジョイ。
後者は4枠、7枠があてはまるのだが、「優先権を持ってオークス出走」という条件がありそうなので、ヤマトマリオン、アドマイヤキッスということになるだろう。
アドマイヤキッスには、ここが「3日目」施行ということもあり、同じ3日目施行のチューリップ賞勝ちがあることも評価したい。
最後には、公営馬と組んだステラマドレードを押さえたい。
【 買い目 】 馬連流し 計4点
【 結果 】
1着 ▲ 13 アドマイヤキッス 2着 -- 10 シェルズレイ 3着 -- 08 フサイチパンドラ
( ◎ 03 ソリッドプラチナム 5着、○ 02 パーフェクトジョイ 7着 )
【 再考 】
アドマイヤキッスとシェルズレイ、そしてフサイチパンドラ。
「3日目」施行のチューリップ賞の1着、2着、さらには「7日目」施行のフラワーC2着馬という、奇数日重賞連対歴を持つ馬ですべて決まった。
アドマイヤが上位に来たのは、このレースが「秋華賞トライアル」であり、同じ奇数日施行の「桜花賞トライアル」のチューリップ賞勝ち、さらには、「66回」桜花賞2着歴が功を奏したということだろう。
チューリップ賞のコピーという形で代替開催のローズSを空洞化したことも押さえておきたい。
というものの、このメンバーが来月の秋華賞で通用するかというと、これは現時点では当日の番組施行順変更や取消がおきない限り「疑問である」というしかないだろう。
そして、秋華賞のときには「セントライト記念5着」のキストゥヘヴンの取り扱いが難しくなるだろう。
ちなみに◎を入れたソリッドプラチナム。
「安直にも見えるだろうが」と本文中で書いたとおり安直だった。
これは素直に反省したいが、古馬対戦歴を上位評価した以上、しかたない。
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