●第80回 中山記念(G2)● 2月26日中山11R 芝1800m、国際、別定 2月25日更新 変更点 なし
【 過去4年経歴 】
【 考察 】 このレースを考えるにあたって気になるのが、前走で香港マイルを制したハットトリックの存在。 前走、外国で賞金を加算した馬は、JRAの第3次国際化計画発動後となる平成17年以降では全部で4頭。そのうち、シーザリオは未だターフに戻ってきておらず、ハットトリックは今回が帰国初戦となるので、サンプルは2頭ということになる。
先週の99回京都記念では、同様に香港ヴァーズ2着のシックスセンスが勝った。 シックスセンスもハットトリックも、仮に外国馬として出走した場合でも、「国際」の冠を出走レースが抱く以上、出走に何ら支障はないし、オマケに別定規定の関係で日本馬の規定と同じ重量を背負うことになっていた。 これは、天皇賞秋のゼンノロブロイも然り。 では、ハットトリックはどうなのか? 答えは「連対できる」とみたい。 ロブロイが2着した天皇賞秋は1回限りの「エンペラーC100年記念」、シックスが勝った先週の京都記念は「99回」のゾロ目開催。今回は何ら変更もない開催回数(80回)であり、厳しいのではないか?と思うかもしれない。 しかし、来年はこのレースの別定規定が夏以降の条件戦の変更(3歳1600万、4歳上3200万下→3歳上1600万下)に伴い、100%変わることがわかっている。 この変更はAJCCの項目でも触れたが、この夏以降の賞金別定重賞が全戦変更されているのは、クラス表記の変更によるものと受け取れば、来年のこのレースも影響を受けるのは当然ではないだろうか。 そうすると、今年のこのレースが「現行規定最終戦」となり、扱いは京都記念などと同じになる。 55回東京新聞杯勝ち、22回マイルCS勝ちなど、ゾロ目開催しか出番が無いではないかというかもしれないが、昨年の43回京都金杯(混合最終年)を勝つなど、きちんと最終戦勝ちというもう1つの出番を用意している。 今回が来年に変更を迎える最終戦扱いとなる以上、当然、この馬を狙いたい。 ---------------------- 一方でサンプルレースを見てみたい。 「国際、G2、5000万ごと1K増の別定規定」であたると、レースは年に3つ。 AJCC、京都記念とここになる。
連対馬の片方に、古馬OP加算歴のない4歳馬がいる。 今回出走する4歳馬はダンスインザモアとエアメサイア。 ダンスには中日新聞杯2着という加算歴があるが、エアにはなく、エア有利と受け取ることができるだろうが、どちらも最終戦扱いのレースでの加算歴があるので、甲乙はつけがたいだろう。 しかし、AJCCと京都記念は本体の変更や節目の開催が目に見える形であるが、中山記念は据え置かれている。 その点の違いを押さえておかなければいけないだろう。 そこで結論だが、最初にあげたようにハットトリックを◎とする。 前走が海外競馬での賞金加算となったこの馬を仮想カク外とすれば、この馬が国際戦のここで、香港からの凱旋初戦、そしてドバイへの走行競馬となるこのレースに外国馬と同斤量の扱いで出走できることの意義を問いたい。 相手筆頭にはエアメサイア。 牝馬で古馬加算歴がないことは気になるが、それはAJCCのフサイチアウステルと同じ。 今回が「国際」初戦となる長期休養明けクラフトワークと組んだ点も評価したい。 エアの第66回のゾロ目開催オークス2着歴、当日の施行順変更戦秋華賞勝ちを評価すれば、取消戦のマイルCSを勝ったハットトリックと双璧の扱いとしてもいいだろう。 3番手はハットの勝ったマイルCSで相手となったダイワメジャー。 その後は、祝日競馬のスプリングSを勝ち、3日目施行最終戦となった昨年の中日新聞杯で2着に入ったダンスインザモアと前年の1着、2着馬となるバランスオブゲーム、カンパニーを押さえたい。 【 買い目 】 枠連5-7と◎からの馬連流し 計6点 【 結果 】 1着 × 06 バランスオブゲーム 2着 ▲ 01 ダイワメジャー 3着 ○ 12 エアメサイア ( ◎ 05 ハットトリック 11着(1着同枠) ) 【 再考 】 ◎ハットトリックは結局同枠馬どまりだった。 サンプルレースとしてあげた2レースはともに、目に見える露骨な形での変更示唆レース。 (天皇賞秋はエンペラーズC100年記念のサブタイトル入り、京都記念は99回のゾロ目開催) 今回は目に見えない形(実質的には前年据置)だったので、その点も視野に入れるべきであり、かつ定量せんか増量なしのレースでのものだったので、2K増の規定を課される今回は違うカタチでの結末を求めたんだろう。 そして、今回はもう1つ注目すべき点があった。 それは、牝馬エアメサイアの出走ではない。 前年の連対馬が揃って出走していたことだ。 3連単馬券発売以降の重賞で、前年連対馬が2頭とも揃って出走した重賞は16レースしかない。 その16レースでも、「5000万ごと1K増」の別定規定を持つレースでは昨年の函館スプリントSのみ。 その函館SSも今年は別定規定が変更されるのでその点も同じなのだが、前年1着馬シーイズトウショウが連覇した。 その点から前年1着馬バランスオブゲームを見出すことも可能だっただろう。 しかし、そこまでは読みきれなかった。 |