●第56回 農林水産省賞典 安田記念(G1)● 6月4日東京11R 芝1600m、国際、定量、指定 6月3日更新 変更点 賞金増額(9400→10000)
【 過去4年経歴 】
【 考察 】 今年の古馬芝G1は、天皇賞を除き、昨年とは何らかの変更をしかけて行われている。
そして今回と同様に、本体に変更があった高松宮記念とヴィクトリアマイルの連対馬を見てみたい。
見事なまでにステップ戦を勝って挑んだ馬が連対していないうえに、直前加算が2着馬ばかりでの決着。 確認までに、直前加算が重賞2着の馬は、03テレグノシス(毎日王冠)、05メイショウボーラー(兵庫GT)、10ザデューク(香港マイル)、13エイシンドーバー(小倉大賞典)、14インセンティブガイ(京王杯SC)の4頭。 ここからならば、G2で同じ賞金増額戦となった毎日王冠2着のテレグノシス、トライアル京王杯SC2着のインセンティブガイを重視していいだろう。 そのトライアル路線というと、ヴィクトリアマイルを思い出す。 先の新設G1ヴィクトリアマイルで人気を背負ったラインクラフトは、優先権切符を1頭で2枚持って乗り込む「独り占め政策」を見せたが、本番では見事に失速した。 ヴィクトリアマイルのカク地優先権は、阪神牝馬S、福島牝馬Sの連対馬だけではなく、高松宮記念2着以内でも与えられるので、ラインクラフトは「高松宮記念2着→阪神牝馬S1着」で都合2枚のチケットを持ったことになる。 安田記念のカク地優先権(3歳馬不出走のため古馬向けのみとする)は、マイラーズC、京王杯SCの連対馬と谷川岳S1着馬、それに高松宮記念2着以内とヴィクトリアマイル2着以内で与えられる。 今回、同じように優先権を1頭で2枚持つ形となった馬は2頭おり、ダンスインザムードとオレハマッテルゼ。 参考:ラインクラフト、オレハマッテルゼ、ダンスインザムードのトライアル成績
評価をどうするかということだが、危険な馬はダンスのほうだろう。 「2着→1着」と着順をラインとあわせてきていること。これが引っかかる。 さらに、もう1つ検討材料をあげるとするならば、今年の古馬芝G1の連対馬。 1つの共通点がある。
「連対馬には、対古馬G1未勝利の3歳限定G1勝ち馬が1頭はいる」という事実。 今回も見事に当てはまる馬がいる。皐月賞勝ちのダイワメジャーとNHKマイルC勝ちのテレグノシス。 この2頭がともに連から漏れることは想像しづらい。 そして、最後に天皇賞とリンクさせたネタで1つ。 春季G1の負担重量(古馬)は以下の通りとなっている。
古馬は天皇賞と同じ負担重量となり、ヴィクトリアマイルや高松宮記念からは1Kの増量となる。 つまり、天皇賞と同じようなことがおきても何らおかしくはないということになる。 その天皇賞はトライアルを同斤58Kで勝った2頭のワンツー。そして2着馬リンカーンは前年1番人気。1着同枠のビッグゴールドは前年2着馬だった(前年1着スズカマンボ不出走)。 今年も似たような形が見られる。 前年1番人気のテレグノシスが出走、前年1着馬のアサクサデンエンが出走し、2着馬スイープトウショウは不出走。 当日の施行順変更の有無等があるが、かなり似ている部分があるので、レース後にも再検討の材料とすべきだろう。 そこで結論を出したい。 予想記事を書きながら様々な思惑が巡ったが、「直前加算2着、対古馬G1未勝利の3歳限定G1勝ち馬」でもあり、前年は1番人気を裏切ったテレグノシスを◎としたい。 相手にはこのレースがアジアマイルチャレンジに組み込まれたこともあり、そのアジアマイルチャレンジの1戦としても扱われているチャンピオンズマイル(香港)を勝った同枠ブリッシュラック。 3番手には、前走マイラーズCを58Kで勝ったダイワメジャー、そして京王杯2着のインセンティブガイを押さえたい。 【 買い目 】 馬連ボックス計6点。 【 結果 】 1着 ○ 04 ブリッシュラック 2着 -- 15 アサクサデンエン 3着 -- 16 ジョイフルウィナー ( ◎ 03 テレグノシス 9着(1着同枠)、▲ 01 ダイワメジャー 4着 ) ( 参考:枠連 2280円 ) 【 再考 】 見事なまでに同枠馬の揃い踏み!となり、半分的中といったところだろうか。 勝った○ブリッシュラックの同枠が◎テレグノシス。そして2着馬アサクサデンエンの同枠配置となったのが、△インセンティブガイに--エイシンドーバー。 枠連で買えば当たっていたわけだ。 そして、もう1つ。 天皇賞との対比を出したが、これも合っていた。 テレグノシスにアサクサデンエンの入った枠で見事に決まっている。 天皇賞 前年1着 スズカマンボ 不出走 2着 ビッグゴールド 1着同枠 1人気 リンカーン 2着 本年1着 ディープインパクト 前年不出走 安田記念 前年1着 アサクサデンエン 2着 2着 スイープトウショウ 不出走 1人気 テレグノシス 1着同枠 本年1着 ブリッシュラック 前年出走 「前年連対馬のいる枠 VS 前年1人気馬のいる枠」 での決着。 見事なまでの裏返しとなったが、これは、天皇賞が当日の9Rと10Rの施行順を入れ替えたこともたぶんに影響しているであろう。 とはいえ、個々の馬となると、アサクサデンエンは読めないなぁ・・・・・・。 ですが、ラインクラフトの失速からダンスインザムード、オレハマッテルゼの失速が読めただけでもプラスです。 |