●第1回 ヴィクトリアマイル(G1)●
     5月14日東京11R 芝1600m、牝、国際、定量、指定

     5月13日更新
     変更点 新設
18 エアメサイア 55 武豊 06 ラインクラフト 55 福永
10 ヤマニンシュクル 55 四位 16 ヤマニンアラバスタ 55 江田照
× 02 マイネサマンサ 55 森下 × 09 レクレドール 55 蛯名

【 過去0年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
1回 06年 1東8芝16、牝、国、定、指 新設    

【 考察 】

 新設戦ということもあって、皆目、検討がつかない。

 今年から新しく新設されたG1だが、いくつかの見るべき点がある。
 
 ・ トライアルレース
 ・ 「国際」の牝馬限定戦
 ・ 創設当初から「国際」戦

 この3点から見ていきたい。

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 まずは、トライアルレースだが、地方馬トライアル福島牝馬Sの規定が腑に落ちない。

 新設されたこのヴィクトリアマイルは「国際」戦。もう1つの地方馬トライアル阪神牝馬Sも「国際」戦だが、福島牝馬Sはなぜか「混合」戦という中途半端な規定。

 ちなみに、福島では国際戦を実施できないというわけではない。
 今年から、七夕賞や福島記念が国際化されたのに、福島牝馬Sの国際化は見送られている。

 わざわざこんなことをしたのは、福島牝馬Sの国際化を来年に繰り越すことで、今年のレースを1回限りのものにしようということになるのではないだろうか。

 ちなみに、同一距離での地方馬トライアル戦を持たないG1は春秋の天皇賞とエリザベス女王杯の3レース。

 春秋の天皇賞はステップレースが全戦G2であるのに対して、エリザベスはG2(京都大賞典)とG3(府中牝馬S)になっており、サンプルをエリザベス女王杯とするのはごく自然な流れになるだろう。

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 そのエリザベス女王杯といえば、今回と同じ「国際」の牝馬限定戦。

 ちなみにエリザベス女王杯が国際化されたのは7年前の99年で、外国産馬1頭(ヒシピナクル)を含む18頭フルゲートで行われたこの年の女王杯は、前年1着馬のメジロドーベルが連覇し、2着には同年の桜花賞2着馬フサイチエアデールが入線した。

 この2頭に共通していたことは、

 ・ 過去1年以内に負担重量以上での1着歴を持っていた。
 ・ 古馬条件戦出走歴が同枠馬を含めてもなかった。
 ・ 同枠馬を含めて、オープン1着歴を過去1年以内に持っていた。

 であろうか。

 これに該当する枠となると、今回は3枠と5枠になる。

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 一方で、創設当初から「国際」の冠をつけられたG1はJCダート。

 その記念すべき「第1回」のJCダートは、00年で外国馬2頭(ロードスターリング、ユーカー(いずれも米国))と外国産馬1頭を含む16頭立てだったが、大外枠のゴールドティアラが発走除外となり15頭立。

 勝ったのは同年のフェブラリーSを制したウイングアロー、2着は前走で武蔵野Sを買って重賞ホースの仲間入りを果たしたサンフォードシチーだった。

 さて、これらの点からみえるのは、サンプルとした2レースには共通点がある。

 1着馬には「過去1年以内に(同一競馬場での)G1勝ち」。

 2着馬には、「過去1年以内に重賞1着歴」。

 連対枠入りした合計8頭の共通点は「重賞連対歴がある」ということ。
99年エリザベス G1勝ち 重賞連対
1着 メジロドーベル エリザベス女王杯 中山牝馬S2着
同枠 ゴッドインチーフ   チューリップ賞2着
2着 フサイチエアデール   報知4牝、シンザン、桜花賞2着、サンスポ4牝2着、ローズS2着
同枠 エリモエクセル   中京記念、マーメイドS、府中牝馬S
01年JCダート G1勝ち 重賞連対
1着 ウイングアロー フェブラリーS ブリーダーズGC、南部杯2着、浦和記念2着、ウインターS2着
同枠 ロードスターリング   メドウランス(米G2)2着
2着 サンフォードシチー   武蔵野S
同枠 ナリタホマレ   ブリーダーズGC2着
 
 今年の出走馬で該当するのは、02マイネサマンサ(京都牝馬S)、06ラインクラフト(阪神牝馬S)、09レクレドール(クイーンS)、10ヤマニンシュクル(中山牝馬S)、11ロフティーエイム(福島牝馬S)、16ヤマニンアラバスタ(府中牝馬S、新潟記念)、18エアメサイア(ローズS、秋華賞)の7頭。

 しかし、今回の枠を見ると、重賞連対馬で構成された枠は5枠のみだが、直近1年間でのG1勝ちがない。

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 そこで、今回は本来ならば5枠からということになるのだろうが、どうしても福島牝馬Sの規定が引っかかる。
 そして、3連単馬券発売後に行われた同じ牝馬国際戦のエリザベス女王杯はG1連対馬かトライアル勝ちを持ってきている。

 そのため、国際化初年度を重視して、唯一の直近1年間にG1勝ちを持つエアメサイアから入りたい。

 相手には、昨年秋のローズS、秋華賞でエアと馬券を組んだラインクラフト。
 阪神牝馬Sでその裏返しの決着となったが、この再来が起きる可能性が最も高いとみたい。

 その後は、中山牝馬Sの1着枠と同じ構成となった5枠両馬、重賞連対馬が並んだ1枠からは、負けたダンスよりも勝ったマイネサマンサ、55Kでの重賞勝ちのあるヤマニンアラバスタを取りたい。

 本来ならば印を入れる必要があるかもしれないロフティーエイムだが、再三書いているように福島牝馬Sの規定が引っかかるため今回は消す。

 なお、とんでもない乱文になったことは、いつものことだが、ご容赦いただきたい。

【 買い目 】 ◎から馬連流しと○−▲の馬連 計6点


【 結果 】
1着 -- 01 ダンスインザムード 2着 ◎ 18 エアメサイア 3着 -- 13 ディアデラノビア
( ○ 06 ラインクラフト 9着、▲ 10 ヤマニンシュクル 7着 )

【 再考 】

 昨年の11月17日にJRAが発表した、今年の競馬番組の概要を表した「平成18年度競馬番組等について」を読むと、こんな記載が1ページ中央部にある。

 ---------以下引用----------

(1) 古馬牝馬競走の整備について

 牝馬の競走馬としての活躍の場を広げ、さらなる優良繁殖牝馬の選定に資するため、・・・・・・(中略)・・・・・・ヴィクトリアマイル(G1)を新設し、・・・・・・(中略)・・・・・・年間を通じた古馬牝馬重賞競走の整備を行うことといたします。

 ---------引用ここまで-------

 第1回の「国際」G1ではなくて、第1回の「古馬牝馬」G1という扱いでいかなければならなかった。

 そうなると、95年の古馬開放第1回のエリザベス女王杯を制したダンスパートナーをサンプルとすることになる。

 そのダンスパートナーの前走は京都大賞典2着、そして同距離ハンデ戦京阪杯(この年まで5月施行2200m)を勝っていた。

 ということは、「前走が重賞連対」「同距離オープン戦加算歴あり」 というファクターが現れる。

 それを満たすのは、1枠の2頭。

 さらにダンスには牡馬混成戦の京阪杯や京都大賞典での連対歴があった。
 マイネサマンサの連対した重賞はすべて牝馬限定戦。

 それに対するダンスインザムードは前走マイラーズC2着で牡馬混成戦加算歴がある。
 これならば、ダンスを狙い打つことはできたかもしれない。
 
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