●第66回 皐月賞(G1)● 4月16日中山11R 芝2000m、3歳、牡牝、定量、指定 4月15日更新 変更点 当日8R⇔9R
【 過去4年経歴 】
【 考察 】 まずは過去の1着馬の経歴を振り返りたい。 ただし、サンプルとして考えるのは馬単発売後の3年間とする。
過去11年間の皐月賞で優先権を持たずに皐月賞馬となったのは、テイエムオペラオー(99年)とノーリーズン(02年)の2回だけだが、その2回にはいずれも共通点があり、00年からワイド、03年から馬単と翌年から新馬券を発売している。 さらに、3着優先権で皐月賞に出走して勝った馬も、サニーブライアン(97年)とダイワメジャー(04年)の2回だけ。これまた、97年は「10R」施行皐月賞の最終回(現在は11R施行)、04年は翌年から3連単を発売するということで最終年となっている。 来年からさらなる新馬券が発売されたり、競馬法が改正されて1日13レース施行となったり、皐月賞が阪神施行になるということは考えづらいので、今年は3着優先権の馬やトライアル未出走組が皐月賞馬の栄冠に輝くことはないと考えたい。 同じことは若葉S2着の賞金加算歴がない馬にもいえるので、このレースを勝つ可能性のある馬はトライアルで賞金を加算した5頭ということになる。 そこで今年出走する18頭をまとめてみたい。
今年の皐月賞は当日の8R(野島崎特別)と9R(ベンジャミンS)の施行順が入れ替えられた。 同じように当日の施行順が変更された年としては98年(10R設計から1レース増やして11R施行に変更)と03年(午前のレースに変更あり)がある。
ともに前述したようにトライアルで賞金を加算して優先権を獲得した馬が皐月賞馬となったのだが、同枠馬は同じレースで優先権獲得に失敗した馬が入っている。 そういった枠配置になっているところがあるかどうか調べてみると、唯一、7枠が該当する。 3頭枠なので若干の違いがあるが、弥生賞1着のアドマイヤムーンと5着のスーパーホーネット、さらにはトライアル後に毎日杯2着で唯一賞金を加算したインテレットが配置された。 98年の1着枠の構図と似ていることもあり、ここから狙いたい。 ◎は馬主、厩舎、騎手が同じ組み合わせで桜花賞を2着としくじった(?)リベンジに期待するというわけではないが、前述したように優先権獲得馬アドマイヤムーンとする。 なお、先週の桜花賞を制したフラワーC1着馬キストゥヘブンと同じ、TR終了後の賞金加算歴保有馬となったインテレットを組み込むことで新生化したイメージを与えることができるために3頭枠としたのではないだろうか。 もちろん、賞金は加算したもののレースを勝っていないということで、インテレットは同枠馬どまりと受け取りたい。 相手馬だが、施行順変更ということで、今年は2着続きだが取消戦朝日杯FS勝ちのフサイチリシャールを筆頭。 同枠に先週の桜花賞に見られる3着優先権馬、新生別定G3勝ち馬を持ってきたことも好都合であると受け取りたい。 参考 06年桜花賞結果
3番手にはトライアル1着馬が同居した3枠からメイショウサムソン。 この馬の持つ、小倉開催未勝利勝ちとトライアル1着歴を共有する経歴の扱いには注目。 ラジオたんぱ2歳Sの裏表の組み合わせとなるサクラメガワンダーに△。 同枠馬のステキシンスケクンが朝日杯、TRともに未経験であり、かつ3歳新規別定重賞を勝ちあがっていることで、再度注目したい。 あとは、直前加算が非枠連戦の2頭で揃えた若葉S組の1着馬であり、メイショウサムソンと同枠配置されたフサイチジャンクを押さえとしたい。 馬券はアドマイヤからの流しとするが、前述した98年と03年の皐月賞はトライアルの1着、2着の裏返しで決まっている。 弥生賞2着馬グロリアスウィークがパンクしたこともあって、弥生賞組のワンツーは無理なので、それに代わる形としてスプリングS組の裏表もあるとみてリシャールとメイショウの組み合わせだけはおさえたい。 なお、当日の施行順変更を受けて、桜花賞回顧のブログで書いた◎フサイチジャンクから大幅に変更しました。 あと、特定のテレビ局が絡んだ馬をG1馬にすることがあるのか?という疑問もあって今回は評価を下げた旨、ご理解ください。 【 買い目 】 ◎から馬連流しと○−▲の馬連 計5点 【 結果 】 1着 ▲ 05 メイショウサムソン 2着 -- 02 ドリームパスポート 3着 × 06 フサイチジャンク ( ◎ 15 アドマイヤムーン 4着、○ 01 フサイチリシャール 5着 ) 【 再考 】 デビュー22年目にして、いぶし銀という表現がピッタリ(?)の石橋守に春が来ました。 年頭のブログでメイショウサムソンをダービー馬に指名したのですが、皐月賞馬となったのは嬉しいようでちょっと複雑です。 そんな話はさておいて、再考を。 絶不調であることは認めますが、今回は解釈ミス。 本文中でもあげたように、「皐月賞を制する可能性のある馬は5頭」、その中の1頭が勝ったのですが、今回は 「はくぼ化小倉1着歴」と「トライアル1着優先権」を使い切ってのものでしょう。 1週前の同じ66回ゾロ目開催桜花賞では、「小倉1着歴+TR3着優先権」のエイシンアモーレと同枠配置された「TR1着馬」アドマイヤキッスが2着。 同じ66回皐月賞で同じ構図ならば、メイショウサムソンの同枠馬フサイチジャンクが勝ったんでしょうが、今回は当日のレースで8Rと9Rを入れ替え。 この事実で、同様の結果になるわけがなく、ジャンクの評価を下げたのは正解だったのですが、もう少し突っ込んでみるべきでした。 おまけに、直前になって弥生賞2着で優先権を持ったグロリアスウィークが故障リタイア。 グロリアスウイークに「はくぼ小倉減量騎手1着歴+3歳別定重賞連対歴+トライアル優先権」があったのですが、この馬が消えたことで、「はくぼ小倉1着歴+TR優先権」をもって皐月賞に参戦したのはメイショウサムソンただ1頭になった事実を深く考えることが必要だったのでしょう。 さらにもう1頭いた、はくぼ小倉1着歴を持つゴウゴウキリシマはTR負け組と同枠を組んだことで対象外となったのならば、メイショウの踏んだステップ(朝日杯パス、3歳別定重賞加算歴あり、TR1着歴)をもっと重視すべきだったんでしょう。 これらのことから、メイショウサムソンは同枠馬ではなく主役に躍り出て、今回の皐月賞制覇に至ったのではないでしょうか。 一方の2着馬ドリームパスポート。 初勝利が同距離戦ということで注目はしていましたが、TR3着で評価を下げたことは事実。 とはいえ、前述したように桜花賞のウラというのならば、TR3着歴を連対起用という考え方もできたでしょう。 3歳賞金加算歴がない弥生賞3着のディープエアーよりかは、きさらぎ賞勝ちを持つことで上位評価していましたが、ここまでは手が回りませんでした。 同枠の2歳王者フサイチリシャールの存在が評価されたかもしれません。 一方の◎アドマイヤムーンは4着。 当日の施行順変更がなければ無印を決めていたのだが、施行順変更で切ることができなくなり、おまけに同枠配置されたのがTR後の加算歴を持つインテレットに同じTR弥生賞を走ったスーパーホーネット。 過去の皐月賞の傾向にこだわりすぎたのかもしれない。 こればかりはどちらを上位にするかという解釈の問題ですので、一概には言えませんが、メイショウを狙うこともできただけに悔やまれます。 |