●第23回 マイルチャンピオンシップ(国際G1)● 11月19日京都11R 芝1600m、国際、定量、指定 11月18日更新 変更点 賞金増額(9400→10000)
【 過去5年経歴 】
【 考察 】 今回は途中にかなり長い参考資料が入っていますので、本文を4項目に分けます。 1 今年の古馬G1の回顧 2 外国馬の出走 3 トライアルでの優先権 4 古馬条件歴 5 最終結論 1 今年の古馬G1。
上の表を見てお気づきであろう。 今年のG1では「G1初連対」という馬どうしで決まったことがないことを。 さらには、前年1着馬が出走したレースでは、その馬が必ず連対枠に入っていることに。 そうなると、今年も出走してくる前年1着馬ハットトリック、そしてその同枠に入ったG1馬ダンスインザムードの存在は大きくなってくる。 ----------------------------- 2 外国馬コートマスターピースの出走。 ハーツクライ、ユートピア、ダンスインザムード、デルタブルースにコスモバルク……海外で勝つ日本馬が増えてきました。 しかし、これに逆行するかのように、前述の安田記念、スプリンターズSのほかにも、中山グランドJ1着のカラジ(豪)、セントウルS2着のテイクオーバーターゲット(豪)と、日本で走る外国馬も増えています。 というよりも、今年は日本で外国馬が出走した重賞では外国馬に全部連対を許しており、日本馬どうしで決まったレースはありません。 そしてこの流れにあわせるように、今年のマイルCSには英国G1サセックスS(芝1600)を勝ったコートマスターピースがデットーリを連れて来日した。 この流れのままならば、枠連1−4の1点(馬連1−7、1−8の2点)で終わりの競馬となるだろう。 しかし、そうとも言い切れないことが1つある。 それは、マイルCSに出走する外国馬が「1頭だけ」ということ。 これまでのG1では安田記念に3頭、スプリンターズSには4頭の外国馬が出走していた。 セントウルSのテークオーバーターゲットは1頭だけだったが、このときは代替中京開催だったからこそ連対が許されたという受け取り方もできるだろう。 そうなると、今回のコートマスターピースは囮としての存在なのかもしれない。 3 ステップレース歴を見る さらにもう1つ。 今年の秋G1では、連対馬の片側は「指定」ステップレース連対歴を持っている。
今年の該当馬は、03プリサイスマシーン(スワンS1着)、13キネティクス(富士S1着)、16シンボリグラン(スワンS2着)が正規チケット。そして以前のG1成績上位馬向けに発行されたチケットをもつ馬が10ダイワメジャー(天皇賞秋1着)で、合計4頭。 いわゆる地方在籍馬が連対すればG1に出走できるステップレースのこと。 スプリンターズSは、キーンランドC2着馬=セントウルS1着馬となり、優先権切符の1枚は消滅。 天皇賞、エリザベス女王杯は記載の通り、発行されたチケットのうち最低1枚は使われなかった。 今回も富士S2着のエアシェイディが出走どころか登録すらしなかったため、「1枚は使われない」という点はこれまでと共通しているが、G1好走歴を持たない馬ばかりに発行した点がひっかかる。 4 古馬条件戦歴 今年の夏から「定量」戦の導入で、一気にリニューアルされた古馬条件戦。 しかし、この秋G1ではその条件戦を経験してきた馬は1頭も連対していない。 一方、それまでの「別定」条件戦勝ちでオープン入りを果たした馬も、秋のG1では連対していない。 こういう点から見ると、洛陽S1着で条件戦を卒業したアグネスラズベリは危険な人気馬になるのではないだろうか。 5 最終結論 絞込みは容易いようにみえるが、枠配置が予想外の形となった。(コートとハットが同枠とみていた) 本文中にも書いたとおり、外国馬コートマスターピースが1頭だけということもあって、囮の要素となっていることは否定できない。 そのため、この馬は▲までで上位には4枠両馬を推したい。 ◎には前年1着馬ハットトリックと同枠配置されたダンスインザムード。 相手にはハットトリック、その後にはコートマスターピースをあげる。 その後は、ダンスが相手なら今年3回目のコピー戦となるダイワメジャー、G2トライアル連対歴のあるプリサイスマシーン、年内G1馬を切る材料がみあたらなかったため、ロジックまで押さえる。 【 買い目 】 馬連 7-1.3.4.8.10、1-8 の6点 【 結果 】 1着 △ 10 ダイワメジャー 2着 ◎ 07 ダンスインザムード 3着 -- 16 シンボリグラン ( ○ 08 ハットトリック 8着、▲ 01 コートマスターピース 7着 ) ( 馬連 650円 )(参考:馬単 940円 ) 【 再考 】 馬連1番人気での結果でしたが、久々のG1的中。 おまけに、本文で書いたとおりの結果でしたね。 まず、英国馬コートマスターピース。 安田記念、スプリンターズSはそれぞれ、アジアマイルチャレンジ、グローバルスプリントの一環として組み込まれたレースであったが、マイルCSにそういったものはなく、単独レースであったこと。 それに、安田やスプリンターズSでは複数頭数の出走があったが、今回は1頭。 これがひっかかったこともあって、この馬の囮の可能性を説いた。 そして、勝ったダイワメジャー。 相手にはマイラーズC、毎日王冠についで3回目のダンスインザムードとの決着となった。 この馬が勝つには、こういった形で空洞化(同じ馬との組み合わせ)するしかなかったかもしれない。 一方、2着のダンスインザムード。 本文中に書いたとおり、前年1着馬ハットトリックとの同枠配置が大きかったのだろう。 |