●阪神競馬場芝外回りコース新設記念 第58回 農林水産省賞典阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)● 12月3日阪神11R 芝1600m外、2歳、牝、混合、馬齢、指定 12月2日更新 変更点 なし
【 過去5年経歴 】
【 考察 】 外回りコースが新設され、その新設記念のサブタイトルが付与された競走となった。 その「記念競走」というものは1回限りであり、来年以降はこれと同一のレースになることはありえないので、1回限りの戦歴を刻んできた馬を狙ってみる価値はあるだろう。 しかし、来年は同じレースではないというのは、引込み線から発走していた阪神1600の最終戦となった昨年と同じ形ということも考慮する点になる。 まずは、過去の1着馬の経歴を洗ってみたい。 サンプルは馬齢表記が変更され、レース名が現在の「阪神JF」となった2001年からの5年間とする。
ピースオブワールド以外はすべて夏番組デビューで、いかにも2歳戦の総決算らしく、夏〜秋にかけての力関係を纏め上げるためにも夏番組歴を求めていると考えることが出来るだろう。 では、ピースオブワールドがなぜ勝てたかというと、やはり刻んだ3戦のキャリアが「新馬→500万→ファンタジーS」とステップ戦に向けて順序良くあがってきたからではないだろうか。 そういった順序良くあがってきた馬は秋番組デビューの馬には見当たらない。 また、重賞勝ち馬も断然の1番人気アストンマーチャンただ1頭。 小倉2歳S→ファンタジーSと連勝してここに臨む。 重賞連勝馬に任せてしまうということも考えられなくはない。 昨年似たような形で失速したアルーリングボイスという馬の再来かもしれないが、決定的な違いは途中の「ききょうS」に出たか出てないかということ。 行きがけの駄賃で増量56Kという2歳牝馬にとってはきつい重量をクリアしたアルーリングに対して、アストンはパスしてきた。 寄り道をしたのなら、昨年と同じなので切りたいところだが、増量される別定重量戦を嫌ったことは評価したい。 そこで、今回だが、交流G3エーデルワイス賞の勝ち馬が不在のため、重賞勝ち馬が1頭だけになったことからも、アストンマーチャンに任せてしまうのではないか?と考えることができるので、この馬を◎。 同枠に新馬戦1戦1勝馬で、かつ減量騎手が騎乗したため、馬齢重量で新馬戦をクリアしていないコスモルビーと同枠配置されたことも評価したい。 相手だが、筆頭はピンクカメオ。 マリーゴールド賞で本来なら出走してもいいはずの新潟2歳Sをパス。その後に勝ったくるみ賞は特別戦ながら最初から8R設計で3連単の発売はないうえに、8頭立となり枠連の発売もなくなった。 こういった馬こそ、ここにふさわしい経歴ではないか?と考えたい。 クローバー賞1着→札幌2歳S出走→ファンタジーS2着と、[地]なら妥当な出走ステップを踏んでいることが最近の連対馬に見られないイクスキューズを3番手。 その後は、新馬戦2着同着戦を勝ちあがったマイネルーチェ、2勝馬が同居した3枠からは代替開催デビューのルミナスハーバーを押さえたい。 【 買い目 】 馬連 9-3.5.7.16 と 5-16 の計5点 【 結果 】 1着 -- 02 ウオッカ 2着 ◎ 09 アストンマーチャン 3着 × 03 ルミナスハーバー ( ○ 05 ピンクカメオ 8着、▲ 16 イクスキューズ 5着 ) 【 再考 】 唯一、1勝馬どうしで組まれたうえに、3連単馬券発売戦を経験していない馬が同居した1枠のウオッカが勝ち、2着は唯一の3勝馬で、これまた唯一の1戦1勝馬コスモベルと同枠配置されたアストンマーチャンが入った。 アストンマーチャンに関しては、「唯一の3勝馬、唯一の重賞勝ち馬」ということで狙いをつけたが、その「唯一」という面ではウオッカも該当項目があった。 それは、前走の黄菊賞。 当初は9Rに設計されていたが、8頭立となったことで8R施行に変更された。 つまり、「3連単発売戦」から除外されたレースを走って「負けた」ということ。 この点が当初から8R設計だったくるみ賞を勝ったピンクカメオ、同じ9R設計8R施行となったカンナSを勝ったメジロアダーラとは違うところ。 そういったところは見えていたし、3連単発売戦未経験枠というのが気にはなったが、今回は狙えなかった。 |