●第23回 フェブラリーステークス(G1)● 
    2月19日東京11R ダート1600m、混合、定量、指定

    2月18日更新
    変更点 なし
09 シーキングザダイヤ 57 ペリエ 07 アジュディミツオー 57 内田博
14 カネヒキリ 57 武豊 01 リミットレスビッド 57 バルジュ
× 10 メイショウボーラー 57 福永 × 13 タイムパラドックス 57 安藤光

【 過去4年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
19回 02年 2東8ダ16、混、定、指     アグネスデジタル
20回 03年 2中8ダ18、混、定、指 代替中山ダ1800、馬単・3連複発売、定量規定変更   ゴールドアリュール
21回 04年 1東8ダ16、混、定、指 代替戻り、定量規定変更   アドマイヤドン
22回 05年 1東8ダ16、混、定、指 3連単発売   メイショウボーラー
23回 06年 1東8ダ16、混、定、指      

【 考察 】

 ■ タテに見る

 このレースの過去4年間の勝ち馬(すべて1番人気)を見ると、全馬が「過去1年以内に古馬条件戦未経験、前走で1着枠入りのうえ、自身が連対」となっている。

 一方の2着馬は、「過去1年以内にダート重賞連対歴あり、ダートG1出走歴あり」を求めているようだ。
回数 1着馬名 前走 2着馬名 ダート重賞連対歴 ダートG1出走歴
19回 アグネスデジタル 香港C 1着 トーシンブリザード JDD 1着 JDD、東京大賞典
20回 ゴールドアリュール 東京大賞典 1着 ビワシンセイキ 東京大賞典 2着 東京大賞典
21回 アドマイヤドン JCD 2着 サイレントディール 武蔵野S 1着 JCダート、東京大賞典
22回 メイショウボーラー 根岸S 1着 シーキングザダイヤ 兵庫GT 1着など 川崎記念

 そうなると、出走を予定している馬では、1着馬候補としては、アジュディミツオー、カネヒキリ、リミットレスビッドの3頭。

 2着馬候補はほぼ全馬となり、数も多いため割愛するが、この条件を満たせない馬が、ヴァーミリアン、タイキエニグマ、タガノゲルニカ、トウショウギアと4頭おり、彼らは1着候補にも入っていないので選からは外したい。

 ■ ヨコに見る

 サンプリングレースとして考えられるのは、「指定」で「公営馬向けトライアルのないG1」。
 該当するのは、フェブラリーS、宝塚記念、JCダートにJC、有馬記念の5レースとなる。

レース名   1着馬名 直前連対 2着馬名 直前連対
フェブラリーS 22回 メイショウボーラー 根岸S 1着 シーキングザダイヤ 川崎記念 2着
宝塚記念   スイープトウショウ 安田記念 2着 ハーツクライ 大阪杯 2着
JCダート 8日→7日 カネヒキリ 武蔵野S 2着 シーキングザダイヤ 南部杯 2着
JC 11R→10R アルカセット(英) フォワ賞 2着 ハーツクライ 宝塚記念 2着
有馬記念 5R⇔6R ハーツクライ JC 2着 ディープインパクト 菊花賞 1着
 注:直前連対 赤字は前走、青地は2前走 グレー地は「国際」戦

 サンプルレースの連対馬はすべて前2走以内の重賞連対が条件となっているが、フェブラリーSと有馬記念は他の3つとは違って「混合」戦となっている。
 その視点から見れば、「前走1着馬 vs 前走G1の2着馬」という構図が成立するだろう。

 そうなると、今回の出走馬では「前走1着馬」がアジュディミツオー、カネヒキリ、タガノゲルニカ、リミットレスビッドの4頭、一方の「前走G1で2着馬」はシーキングザダイヤただ1頭となる。

 そのため、今回は1頭しかいない「前走G1の2着馬」として出走するシーキングザダイヤを軸として◎にしたい。
 
 とはいうものの、昨年のフェブラリーSは「22回」のゾロ目開催。有馬記念当日は当初の予定から5Rと6Rを入れ替えて施行している。今回は施行順変更が一切ないので、同一視するのは危険ではないか、との声が上がってもおかしくはない。

 しかし、えてしてそういう手を打ってくることがある。

 なぜ?

 答えは簡単。

 来年「国際化」してしまえば、全ておしまいなんです。
 東京大賞典の連対馬2頭をそのままトレースする形で「55回、取消戦」の川崎記念をまとめました。
 同じことがここでおきても(つまり3回目の組み合わせとなっても)不自然ではない。

 ちなみに、相手候補ですが、タテ、ヨコともに該当する3頭は外せないだろう。
 順位付けとしては、東京大賞典、川崎記念の表裏となったアジュディミツオーが筆頭、JCダートの表裏となるカネヒキリが番手。

 3頭しかいない地方競馬場での出走歴を持たない馬のうち、2頭が1枠に同居した。昨年のメイショウボーラーと流れは同じで気にはなるが、この枠からは、レース名は同じだが中身が違う2レースを連勝してきたリミットレスビッドとしたい。
05年 メイショウボーラー ガーネットS 1着 混合最終 根岸S 1着 1日目最終 フェブラリーS 1着 22回
06年 リミットレスビッド ガーネットS 1着 国際化 根岸S 2着 2日目変更 フェブラリーS ??  

 最後に、候補には挙がらなかったが、前年の1,2着馬が同枠配置される枠順となったことで、枠のゾロ目がありうるとみて、前年の1着馬メイショウボーラー、「8日目施行のJCダート、名古屋のJBCクラシック」など1回限りのレースでやたら走るタイムパラドックスを押さえたい。

 なお、今回は無印としたヴァーミリアン。
 今年から国際化されたというのならば、新時代の到来とみて即座に狙いたいが、混合戦ということで今回は見送りたい。
 この馬が来て、新時代の到来というシナリオも考えられる。
 その場合は、相手はタイキエニグマかタガノゲルニカ、それにサンライズバッカスではないだろうか。

【 買い目 】 馬連流し 計5点
 

【 結果 】
1着 ▲ 14 カネヒキリ 2着 ◎ 09 シーキングザダイヤ 3着 -- 03 ユートピア
( ○ 07 アジュディミツオー 7着 )
( 馬連:660円。 参考 馬単:1090円 )

【 再考 】
 配当は660円と安いが、3、4番人気の馬を無印にしてのものなので、これでいいと受け取りたい。

 サンプルであげたように、「前走1着馬 vs 前走G1の2着馬」という組み合わせになった。

 4歳馬のカネヒキリと昨年の2着同枠馬が組んだ枠と昨年の1着、2着馬が組んだ枠とでの結末であり、馬としては昨年のJCDと同じ結果。
 
 馬名だけ見れば、JCダートと同じ結果。

 同じ組み合わせを多用することで、他馬の可能性を排除する。
 一昔前のテイエムオペラオー&メイショウドトウと同じ形を見せた。
 
 フェブラリーSという名前のJCダートを見せられたわけだが、ここでこの手を使わざるを得なかったということは、このレースも国際化に向けて動き出したということだろう。

 馬券、印に関して言えば問題はなかったが、名古屋のJBCスプリントを勝ったブルーコンコルドを無印にするならば、×タイムパラドックスを無印にしても良かったと思うと、ちょっと悔いが残る。
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