●第31回 エリザベス女王杯(G1)● 11月12日京都11R 芝2200m、牝、国際、定量、指定 11月11日更新 変更点 賞金減額(10000→9000)、当日8R⇔9R
【 過去5年経歴 】
【 考察 】 まずは過去(1着賞金1億円時代)の女王杯1着馬を振り返りたい。
ワイド馬券が発売されてからの6年間の1着馬のG1連対歴を取り上げたが、全馬連対歴を持っている。 今年の出走予定馬の中でG1連対歴を有する馬は、以下の7頭。 01 アサヒライジング アメリカンオークス2着、秋華賞2着 02 ヤマニンシュクル 秋華賞2着 03 アドマイヤキッス 桜花賞2着 08 スイープトウショウ 宝塚記念、女王杯、秋華賞、安田記念2着、オークス2着 10 キストゥヘヴン 桜花賞 15 フサイチパンドラ オークス2着 16 カワカミプリンセス オークス、秋華賞 この7頭から勝ち馬が出ると考えられるが、それぞれの年の出馬構成を振り返ってみる。
過去2年出走がなかった、その年の桜花賞馬キストゥヘヴンとオークス馬カワカミプリンセスが出走することに着目したい。 -------------------------- 一方で、春の牝馬G1ヴィクトリアマイルの創設にあわせたこともあるのだろう、このレースの1着賞金は1億円から9000万円と10%のカットを受けることになった。 そういった形で今年、賞金額が変更されたG1は来週のマイルCSを含めて5レース。 新設戦のヴィクトリアマイルとあわせて振り返ってみる。
これを見ると、ヴィクトリアマイルを勝ったダンスインザムードだけが前走でステップ戦を叩いていない。 (ヴィクトリアマイルの公営馬ステップレースは阪神牝馬Sと福島牝馬S、安田記念の外国馬向けステップレースにはチャンピオンズマイル(香港)がある) そして、今回の出走馬16頭の前走を見ると、15頭が秋華賞か府中牝馬S。 ただ1頭だけ前年と同じ、「前走天皇賞秋5着」から出走するスイープトウショウが異様にも見える。 そのスイープが初めて連対したG1は馬単最終年となった第65回オークス2着。 ダンスインザムードと似た一面を持っていることは考慮すべき点であろう。 ------------------------------ 一方でこのレースの負担重量は「3歳54K、4歳上56K」と先々週の天皇賞と同じ規定となっている。 古馬になるとなかなか経験できないこの重量が気になるが、過去の連対馬の負担重量歴経験を探ってみた。 02年 1着 ファインモーション ローズS 2着 ダイヤモンドビコー クイーンS2着 03年 1着 アドマイヤグルーヴ ローズS、若葉S 2着 スティルインラヴ 紅梅S、チューリップ賞2着 04年 1着 アドマイヤグルーヴ (なし 前年歴あり) 2着 オースミハルカ (なし 前年歴あり) 05年 1着 スイープトウショウ 宝塚記念、安田記念2着 2着 オースミハルカ 女王杯2着 (馬名赤字は3歳馬) これを見る限り、3歳馬には重賞で54Kのクリア、古馬には過去の女王杯出走歴か56K連対歴を求めており、人気を背負う8枠2頭の3歳馬にはちょっと厳しいかもしれない。 さて、結論だが、 「オークス、秋華賞のコピーを再度見せるのか?」、 「スイープトウショウの連覇か?」 どちらか迷うが、後者がおきると見たい。 当日に何もなければ、新生された賞金9000万G1をもって行くのは3歳馬と考えることができた。 しかし、今年は当日の8Rと9Rの施行順を入れ替えて施行する。 そうすると、最後の「1着1億円」女王杯を勝ったスイープが拾うには最適なレースとなりうることもあって、スイープから入りたい。 同枠に「定量化、賞金額変更、取消戦」の札幌記念で2着に入ったレクレドールがいることも好材料となるだろう。 相手には、チューリップ賞、ローズSで54Kトライアルを勝ってクリアしてきたアドマイヤキッスを再度狙う。 代替中京でのローズSを勝ち、正規戦京都開催の秋華賞で沈んだ経歴もプラスに働くのではないだろうか。 その後には、取消戦府中牝馬S2着のサンレイジャスパーをあげる。 スイープの同枠レクレドールとサンレイの同枠ヤマニンメルベイユの3頭だけが、今年の「サマー2000シリーズ」 に出走していることで、「サマー2000シリーズ」出走歴をもつ馬の枠でまとめてしまうことも考えられるだろう。 あとは、54回クイーンS2着馬のヤマニンシュクル、アドマイヤキッスとトライアルで相手となったシェルズレイをあげたい。 無敗のオークス馬として古馬初対戦となるカワカミプリンセス。 同枠が3歳馬フサイチパンドラということもあって、アサヒライジング、フサイチパンドラを起用してオークスや秋華賞のコピー以外は狙いづらいので今回は評価をさげたい。 馬券は◎から×までの馬連流し、もう1つ考えられる「注」の3頭ボックスで(配当次第だが)。 【 買い目 】 馬連 08-02.03.06.13と01.15.16 ボックス 計7点 【 結果 】 1着 注 15 フサイチパンドラ 2着 ◎ 08 スイープトウショウ 3着 -- 11 ディアデラノビア ( ○ 03 アドマイヤキッス 5着、▲ 13 サンレイジャスパー 7着 ) ( -- 14 ヤマニンメルベイユ 出走取消、注 16 カワカミプリンセス 1着降着(12着) ) ( 参考:馬連4180円、馬単16200円 ) 【 再考 】 ヤマニンメルベイユの発売後取消、カワカミプリンセスの降着などいろいろあったが、フサイチパンドラの初G1制覇となった。 まずは、勝ったフサイチパンドラ。 新生化したフラワーC2着でオープンでの経歴を正式にスタートさせた後は、桜花賞、オークス……と王道路線を歩んだ。 しかし、オークス2着以外は出番なし。 代替中京開催のローズS(2000m最終)で3着となって優先権を取った後、新生といわれる前走の第11回秋華賞で3着という賞金加算はされていないが馬券対象になった馬となってここへたどり着いた。 この馬を持ってきた理由としては、別定戦で54Kをクリアしていることと、3冠牝馬路線にすべて出走していること。 古馬対戦歴のない3歳馬で枠を作ったことが考えられるだろう。 一方の2着馬スイープトウショウ。 賞金減額をしてきた時点でこの馬の起用は考えられた。 本文中に述べたことと重複していしまうので詳細は割愛するが、同枠に新設されたサマー2000シリーズでの賞金加算歴を持つレクレドールが配備されたことも功を奏したということなのだろう。 |