●第58回 朝日杯フューチュリティステークス(G1)●
     12月10日中山11R 芝1600m、2歳、牡牝、混合、馬齢、指定

     12月9日更新
     変更点 なし
12 マイネルシーガル 55 後藤 02 ゴールドアグリ 55 安藤
03 ドリームジャーニー 55 蛯名 07 フライングアップル 55 北村宏
× 11 オースミダイドウ 55 ペリエ × 09 ローレルゲレイロ 55 本田

【 過去5年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
53回 01年 5中4芝16、2歳、牡セン、混、馬、指 馬齢→定量、名称変更   アドマイヤドン
54回 02年 5中4芝16、2歳、牡セン、混、馬、指 馬単・3連複発売 取消 エイシンチャンプ
55回 03年 5中4芝16、2歳、牡セン、混、馬、指 定量→馬齢   コスモサンビーム
56回 04年 5中4芝16、2歳、牡牝、混、馬、指 3連単発売、牡セン→牡牝 枠連ゾロ目 マイネルレコルト
57回 05年 5中4芝16、2歳、牡牝、混、馬、指   2頭取消 フサイチリシャール
58回 06年 5中4芝16、2歳、牡牝、混、馬、指      
 
【 考察 】

 過去11年間で枠連ゾロ目決着が4回、さらには細かいマイナーチェンジも数多くされているが、現在の「朝日杯FS」という名称になってからの1着席はオープン(重賞)勝ち歴を持つ馬しか座っていない。
年、1着馬 オープン、重賞賞金加算 2着馬 オープン、重賞賞金加算
01年 アドマイヤドンA 京都2歳 ヤマノブリザードB 札幌2歳、クローバー賞
02年 エイシンチャンプA 京都2歳 サクラプレジデントA 札幌2歳
03年 コスモサンビームB 京王杯、ききょうS、小倉2歳2着 メイショウボーラーC デイリー、小倉2歳、フェニ賞
04年 マイネルレコルトB 新潟2歳、ダリア賞 ストーミーカフェA 札幌2歳
05年 フサイチリシャールB 東京スポ2歳S、萩S スーパーホーネットA  
 (馬名のあとの数字は勝利数)

 しかも勝ち馬にはすべて「別定」戦の勝ちクラがある。

 ちなみに、今年の出走馬では、下表の5頭。
馬番、馬名 オープン、重賞賞金加算
03 ドリームジャーニー 芙蓉S
04 マイネルレーニア 京王杯2歳S、ダリア賞
05 マイネルサニベル ききょうS
11 オースミダイドウ デイリー杯、野路菊S
12 マイネルシーガル いちょうS

 この中では唯一秋番組デビューを果たしたマイネルシーガル、そして「重賞勝ち、別定戦未経験」のゴールドアグリの存在が気になる。

 しかし、昨年までは新馬券を売り出したり、取消が発生したりと何らかの変更があったことも事実。

 現時点では、取消等の変更や来年の設計変更は発表されていない。

 そうなると、何らかの違いが発生するのではないだろうか。

 そこで考えたくなるのは、先週の阪神JF(記念競走)との違い。

 先週の阪神JFは1勝馬の枠が勝ち、2着には唯一の重賞勝ち馬が入った。
着、馬名 新馬 未勝利 500万 OP 重賞 勝ち数
1着 ウオッカ 1着 2着 未経験 未経験 1勝
同枠 テンザンコノハナ   1着 未経験 未経験 未経験 1勝
2着 アストンマーチャン 2着 1着 未経験 未経験 小倉2歳、ファンタジー 3勝
同枠 コスモルビー 1着 未経験 未経験 未経験 1勝

 据え置きで変更がない朝日杯FSでは、その逆がおきてもおかしくないだろう。

 考えられることは、ウオッカの逆→「500万下勝ち」
 アストンマーチャンの逆→「2つ目の優先権獲得に失敗」

 前者は、01ジャングルテクノ、07フライングアップル、08アドマイヤホクト、10エーシンビーエルの4頭になる。
 後者は説明が必要かもしれない。

 地方在籍馬向けの規定だが、夏季番組の2歳S(函館、小倉、新潟、札幌)の1着馬は阪神JF、朝日杯FSに優先出走できる。
 同様に、秋番組では重賞の連対馬に与えられる。

 阪神JFに出走したアストンマーチャンは小倉2歳S、ファンタジーSを勝ち、2枚の優先権を独り占めした。

 一方、ここに出走するゴールドアグリ。
 新潟2歳Sを勝ったが、京王杯2歳Sで2枚目のチケット獲得に失敗した。
 
 同距離戦歴のなかったアストンに対し、同距離デビューのゴールド。
 このコントラストは評価できる。

 結論としては、これまでの変更を重ねた年との違いはあるだろう。

 本命は唯一の秋番組デビューでオープン勝ちのあるマイネルシーガル。
 同枠馬コアレスレーサーが唯一の「500万出走→勝ちなし」という点も評価したい。

 唯一の重賞勝ち、別定歴なしで出走するゴールドアグリを相手筆頭。

 1着馬不出走の東スポ組の2着、3着馬をその後にあげたい。

 3連勝のオースミダイドウ。
 デイリー杯組で纏め上げること以外は狙いづらいので評価をさげたい。

【 買い目 】 馬連上位4頭ボックス 6点
 

【 結果 】
1着 ▲ 03 ドリームジャーニー 2着 × 09 ローレルゲレイロ 3着 × 11 オースミダイドウ
( ◎ 12 マイネルシーガル 6着、○ 02 ゴールドアグリ 8着 )
( 参考:馬連 3750円、馬単 6730円、3連複 2020円、3連単 18250円 )

【 再考 】
 やはり500万に出走可能な1勝馬と同枠配置されたことで◎マイネルシーガルには厳しかったのだろう。

 今回の朝日杯FSは記念競走化した阪神JFを裏返しにした部分をみせた。

 阪神JFを勝ったウオッカは「秋番組、同距離無冠新馬戦」デビューの1勝馬でオープン未経験に対し、▲ドリームジャーニーは「夏番組、異距離混合新馬戦」デビューの2勝馬で500万未経験、オープン勝ちあり。

 同枠の○ゴールドアグリも2勝馬で500万をパスして重賞を勝った。
 
 一方の2着枠は想定外。
 ローレルゲレイロは来るならオースミダイドウとのコピー戦以外は考えづらかった。
 オープン在籍とはいえど、1勝馬という点を軽視したものであり、かつ、同枠配置のアドマイヤホクトが2戦2勝だが、いずれも枠連ゾロ目の1着。

 阪神JF2着のアストンマーチャンに重賞2着歴がないことの裏返しということなのだろうか?
 しかし、それならフライングアップルでOKでもよかったのではないだろうか。

 まだ、これは理解できないですね……。
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