●有馬記念(第51回グランプリ)(G1)●
     12月24日中山9R 芝2500m、混合、定量、指定

     12月23日更新
     変更点 なし(来年国際化)
04 ディープインパクト 57 武豊 03 ドリームパスポート 55 内田博
05 ダイワメジャー 57 安藤 × 02 デルタブルース 57 岩田
× 07 コスモバルク 57 五十嵐冬      

【 過去5年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
46回 01年 5中8芝25、混、定、指 馬齢→定量、奉祝競走 枠連万馬券 マンハッタンカフェ
47回 02年 5中8芝25、混、定、指 馬単・3連複発売 6R⇔7R シンボリクリスエス
48回 03年 6中8芝25、混、定、指     シンボリクリスエス
49回 04年 5中8芝25、混、定、指 3連単発売   ゼンノロブロイ
50回 05年 5中8芝25、混、定、指   5R⇔6R ハーツクライ
51回 06年 5中8芝25、混、定、指 (来年国際化)    
 
【 考察 】

 3冠馬ディープインパクトの引退レースとなったが、それと同時に「混合」有馬記念も最終戦。

 来年からの「パートT国」昇格、翌年の国際化がすでに決まっている。

 そういった番組表上の背景がある以上、「馬単・3連複馬券」時代をシンボリクリスエスが駆け抜け、「3連単時代」が来る前にさっさと競馬場から足を洗ったように、「パートU国」時代の最終時代を担った馬がディープインパクトだったということなのだろう。

 そのディープインパクトは「混合」有馬記念を走った約1時間後に引退式を迎える。
 
 「引退式」という目に見える出来事を1年の全レースが終わった後に行うことで、一時代を築いた「名馬の引退」が、「一つの時代の終わり」を意味することに直結するのではないだろうか。

 そして、平成19年。日本は「パートT国」に昇格し、新たなる時代が始まる。


 そのため、一時代の幕引きを担う意味合いを含む有馬記念で引退するディープインパクトを◎としたい。

 ちなみに、ブログにも一部分掲載した「馬別考察」を。
 馬別考察:ディープインパクト
 
 まず、ここがラストランとなるディープインパクト。
 
 おそらく勝つだろうとみています。

 来年から国際化されることで、「混合」の冠がつけられる有馬記念は最終年。

 しかも、ディープインパクトが昨年勝ったダービーは「1日11競走日」としては最終年。
  (今年のダービーデーは最終に目黒記念を組み込み12競走化)

 そして、JCのときにも書きましたが、この馬が古馬相手に走ったレースはいずれも当日に何かの変更があった。

 05.12.25 第50回有馬記念 2着  当日5R⇔6R
 06.03.19 第54回阪神大賞典 1着 当日9R⇔10R、別定規定変更
 06.04.30 第133回天皇賞(春)1着 当日9R⇔10R
 06.06.25 第47回宝塚記念 1着 「京都」施行
 06.11.26 第26回ジャパンC 1着 枠連ゾロ目
 06.12.24 第51回有馬記念 ?? 「混合」最終
 
 当日に何もなかったジャパンCは枠連ゾロ目決着。
 来年から有馬記念は国際化され、日本はパートT国に昇格するのだが、パートU国としての最終年となる今年の古馬社会を一手に纏め上げる存在としてこの馬が活躍すると見ている。

 そのため、「相手探し」のレースとなるだろう。

 その「相手探し」をしたい。

 一番手早いのが、ジャパンCのコピーとなるドリームパスポートとの組み合わせ。
 ドリームパスポートはクラシック勝ちがない3歳馬ということもあり、押さえたい。

 しかし、JCとは違い「トライアル勝ち→G1で2着」という同じ道を歩いたアドマイヤメイン(ダービー2着)がいるうえに、古馬混成戦のJCを経由した以上、有馬記念をこの1点で行くにはリスクが大きい。

 そのため、後続を探る。

 人気だがダイワメジャーが消せない。負担重量と同じ「57K」でのマイルCS勝ち、「慶祝競走」天皇賞勝ちを評価したい。

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 ここで一度個別の馬を見ることから離れて、レースのタテ、横の流れを考えたい。

 今年の有馬記念は最初にも書いたように、来年から国際化される。

 来年、変更されるG1はフェブラリーS(国際化)、宝塚記念(今年は代替京都施行)の2レース。

 フェブラリーSは、カネヒキリ→シーキングザダイヤのワンツーと、前年のJCダートと同じ形での決着を見せた。
 
 一方の宝塚記念。
 勝ったのはディープインパクト。2着には過去1年間にG1しか出走しておらず賞金加算歴のないナリタセンチュリー、同枠には過去1年間に海外でしか賞金加算歴を持たないコスモバルク。

 「国内で賞金加算歴がない馬」という見方ができる。

 国内で過去1年間に賞金を上積みできなかった馬はデルタブルースとウインジェネラーレ。

 特指戦に出走しているウインジェネラーレよりかは、海外で賞金を加算したデルタブルースを押さえるのが妥当だろう。

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 再度馬別に戻りたい。

 今回は、海外でG1連対を果たした3頭が出走する。
 その中から、前述したデルタブルースのほかに、勝ったシンガポール国際Cと同斤量での出走となるコスモバルク。

 ただ、気になるのは同枠メイショウサムソンの存在。
 
 (ブログではメイショウサムソンについて、以下のように記載しました)
 馬別考察:メイショウサムソン

 今年のダービー馬メイショウサムソン。
 ダービーを勝つまではよかったのだが、その後の秋3戦ですっかり評価を落としてしまった。

 このままでは世代最強馬もドリームパスポートに奪われそうな勢い。

 ここで復活(?)すれば、世代最強馬としての名も取り戻せるのだろうが、これを書いている時点では残念ながらその可能性が見えない。

 彼が日の目を見るのは来年ではないだろうか。

 というのは、彼の3歳春に走った2つのレース。「きさらぎ賞」と「東京優駿」が引っかかる。

 3歳戦のキャリアをスタートさせたのはきさらぎ賞。

 今年から別定規定を変更し、最高でも57Kまでの重量規定となったレースで2着加算を行った。

 東京優駿はディープインパクトの項でも触れたように、今年から「1日12競走施行日」に変更された。

 その初年のレースを勝った。

 そういった新しい規定のもとで3歳戦を走ったメイショウが、「混合」最終戦の有馬を走ることは許されるのだろうか?

 もし、それが許されるのなら中京施行の神戸新聞杯2着加算歴ということだろう。

 サムソンと同枠になったことで、連対枠入りするのは厳しいような気もするが押さえたい。

【 買い目 】 馬単流し 4点
 

【 結果 】
1着 ◎ 04 ディープインパクト 2着 -- 01 ポップロック 3着 △ 05 ダイワメジャー
( ○ 03 ドリームパスポート 4着 )

【 再考 】
 「衝撃の伝説」といわれたディープインパクトが引退レースを飾り、北海道へ第二の人(馬?)生を求めて旅立った。

 本文でも記載したとおり、有馬記念が来年から国際化されるため「混合」最終戦となったここでは、1日11競走施行日のダービー馬にとってたやすく得ることができたレースだっただろう。

 2着はポップロック。
 今回、公開する前に予想を一度書き換えた。

 当初の予定では印は6頭。
 しかし、ディープインパクトが頭で6頭に印は多いと思い、最後に2頭を切り、1頭を足した。

 切ったのがアドマイヤメインとポップロック、足したのがコスモバルク。

 切った2頭のうちの1頭に走られてはどうにもならない。

 まだまだ未熟ということなのだろう。

 まず、ポップロックを当初入れた理由なのだが、1000万下2勝歴、しかも1勝は別定58Kでのものであり、おまけに目黒記念は枠連ゾロ目1着。

 制度的には十分来ることも考えられた。

 しかし、前走のメルボルンCがハンデ戦といえど53Kでのもの。

 これと、そのメルボルンCを負けたことで、ただのハンデG2勝ち馬という扱いになることを嫌って切った。

 デルタブルースとどちらか1頭が回避することで芽が出てくると思っていたが、両方出てきたことで評価を最後に下げたことが裏目に出た格好となった。

 アドマイヤメインを切ったのは、アドマイヤムーンとの対比をしてくると思っていたから。
 しかし、香港ヴァーズに出走したことで、「菊花賞直行」というローテが崩れたことを嫌ったものだった。

 本文中にも記載したが、アドマイヤムーンには「TR勝ち→G1で2着」といったドリームパスポートとの共通点もあり、この馬はドリームパスポートとの再度の枠連ゾロ目決着を排除させるために出走してきたのだろう。

 一方で足したコスモバルク。
 宝塚記念で2着同枠歴を有し、シンガポール国際Cでの57K勝ちを評価したが、やはり同枠馬メイショウサムソンの存在が邪魔だったということだろう。

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 本年1年間、当HPをご愛顧いただき、ありがとうございました。
 今年は解釈の点が1つずれたことで、全くあさっての方向へ向いた予想となったレースも数多く、未熟さを実感した1年でもありました。

 来年から、日本はパートT国に昇格し、国際化のファイナルプログラムが完了します。

 新しい制度の下、きちんとシナリオを読みきることが目下の課題といえるでしょう。

 来るべき新年もよろしくお願いいたします。

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