●第42回 CBC賞(G3)●
     6月11日中京11R 芝1200m、国際、ハンデ

     6月10日更新
     変更点 12月3回6日G2→6月2回8日G3、賞金6400→4300、別定→ハンデ、特指→なし
16 シーイズトウショウ 57 池添 07 ゴールデンキャスト 58 石橋脩
14 アグネスラズベリ 54 本田 10 ギャラントアロー 57.5幸
× 15 カネツテンビー 53 津村 × 12 リミットレスビッド 58 武豊

【 過去5年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
37回 01年 3名7芝12、混、別、特     リキアイタイカン
38回 02年 3名6芝12、混、別、特 馬単・3連複発売、7日→6日 2着同着、枠連ゾロ目 サニングデール
39回 03年 3名6芝12、混、別、特     シーイズトウショウ
40回 04年 3名6芝12、国、別、特 3連単発売、国際化、別定規定変更   プレシャスカフェ
41回 05年 3名6芝12、国、別、特   積雪代替競馬
枠連ゾロ目、2頭取消
シンボリグラン
42回 06年 2名8芝12、国、H 12月→6月、G2→G3、別定→ハンデ、特指→なし
賞金減額(6400→4300)
   
 
【 考察 】

 今年から完全にリニューアルされたと受け取っていいくらいの変更が行われ、さらには3歳馬ウインレジェンドの出走によって、どこから手をつけようか迷うレースとなった。
 (今でもパッとしていない部分はある)

 こういったレースがほかにあるかどうか見てみると、G2からG3に降格された00年の鳴尾記念や、12月から4月に時期を移転した今年の阪神牝馬Sがあげられるだろう。

 その00年の鳴尾記念は、前走でマイルCS2着のダイタクリーヴァが勝ち、2着には菊花賞出走後に準OP古都Sを勝ったヤマニンリスペクトが入った。

 参考:2000年鳴尾記念(阪神) 6月国際別定G2→12月混合ハンデG3変更初年
着、馬名、重量 前走 直前加算 その他加算歴
1着 ダイタクリーヴァ56.5 マイルCS2着 マイルCS2着 スプリングS、皐月賞2着など
2着 ヤマニンリスペクト53 古都S準1着 古都S準1着 なし

 共通点を探せといわれると同距離G1皐月賞に出走した3歳馬、前走で賞金加算に成功した馬ということくらい。

 前者では今年はそういった馬がいないが、3歳のこの時期に1200mのG1がないため、1200mのG1に出走した4歳馬という形で考えれば、昨年のスプリンターズSに出走したテイエムチュラサン。

 他に、リニューアルされたレースという視点から見ると、新設戦ヴィクトリアマイル5着が前走のアグネスラズベリ、4月に移転した阪神牝馬S6着のシーイズトウショウ、新設G3オーシャンSに出走歴のあるギャラントアロー、ゴールデンキャスト、シーイズトウショウ、日曜に移転した根岸Sを勝ったリミットレスビッドといったところだろうか。

 ちなみに、後者では該当馬は6頭でオープン特別が3頭、1600万下が3頭になる。

 一方で、ただの「日程とほかに何かを変えたG3、国際、ハンデ戦」に変わっただけという扱いもできる。

 それならば、中山牝馬Sをサンプリングとすることもできるだろう。
 その中山牝馬Sを制したのはヤマニンシュクル。

 過去1年間はG1を含めてオープンで走り続け、そして負け続けた。
 2着のディアデラノビアもオープン在籍だが、賞金加算ができたのは3歳限定戦だけで、古馬相手には出番がなく、真逆となってしまう。

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 2つの観点を出してみたが、共通点はG1出走歴というところだろうか。

 最初にあげたダイタクリーヴァ、ヤマニンリスペクトには同距離G1皐月賞出走歴が、最後にあげたヤマニンシュクル、ディアデラノビアには牝馬限定G1という、それぞれのレースと何か共通した項目のG1に出走していることがあげられる。
 
 では、CBC賞と共通したことといえば何か。
 「中京1200」ということで、高松宮記念、そして1200mということでスプリンターズSということになるだろう。

 昨年のスプリンターズSに出走した馬は、02プレシャスカフェ、07ゴールデンキャスト、10ギャラントアロー、16シーイズトウショウ、17テイエムチュラサンの5頭。

 一方、今年の高松宮記念に出走した馬は、07ゴールデンキャスト、10ギャラントアロー(1着同枠)、12リミットレスビッド、15カネツテンビー、16シーイズトウショウ(2着同枠、3着)の5頭。

 枠を見ると、8枠に過去1年以内の同距離G1出走歴を持つ馬がまとめられている。

 その中から、今回は連対枠入りの実績を持つシーイズトウショウから入りたい。

 相手には両G1に出走しているゴールデンキャストをあげる。
 同枠に12R設計日にもかかわらず、ダービーデーということで10Rメイン化した名古屋城Sの1着馬ブルーフランカーが組み込まれている点にも注目したい。

 単穴的な3番手にはアグネスラズベリ。
 今年になってから一気に条件をかけあがってきたこの馬が勝つということも考えられる。
   
 その後は、1200mG1出走歴を持つギャラントアロー、カネツテンビー、リミットレスビッドを押さえる。

【 買い目 】 馬連流し 計5点
 

【 結果 】
1着 ◎ 16 シーイズトウショウ 2着 -- 06 ワイルドシャウト 3着 × 12 リミットレスビッド
( ○ 07 ゴールデンキャスト 11着、▲ 14 アグネスラズベリ 8着 )

【 再考 】
 ◎シーイズトウショウが事実上のトップハンデにもかかわらず制した。
 枠で見れば、1200mG1出走歴を持つ馬が揃った8枠と、完全な上がり馬が揃った3枠での決着。

 まず勝った◎シーイズトウショウだが、1200mG1出走馬で最先着(高松宮記念3着)していることが大きいだろう。

 上がり馬として▲アグネスラズベリを狙ったが、ヴィクトリアマイル出走に引っかかったというのが正しいだろう。

 とはいえ、この馬の今年の4戦には不安なところがあったのも事実。

 06年戦歴 アグネスラズベリ
日付 レース名、条件 備考
3/25 知立特別 1000万 芝12 1着 非地方交流日
4/9 千種川特別 1000万 芝12 1着 8R施行 非3連単の特別戦
4/29 洛陽S 1600万 芝14 1着 祝日施行
5/14 ヴィクトリアM G1 芝16 5着 新設戦

 例外的規定の施行日で勝ちクラを重ねてきたのが気になっていた。

 一方のワイルドシャウトでは、前走のテレビ愛知オープン勝ちがオープン歴としてあるのだが、これが当日の5Rと6Rを入れ替えて施行していることと、賞金別定規定が来年変更されることから見送ったのだが、8枠3頭を重視したのならば、アグネスラズベリよりかはワイルドシャウトを上位としてもよかったはず。

 今回は、正直なところ、買えない馬券ではなかったと思っている。
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