●第53回 北海道新聞杯クイーンステークス(G3)●
     8月14日札幌09R 芝1800m、牝、混合、別定、特指

     8月13日更新
     変更点 賞金減額(4200→3900)
14 ディアチャンス 55 本田 12 エルノヴァ 55 北村宏
10 コアレスパティオ 55 勝浦 11 アンブロワーズ 52 四位

【 過去3年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
50回 02年 1札2芝18、牝、混、別、特 4日→2日、冠名入り、馬単・3連複発売 9R⇔10R ミツワトップレディ
51回 03年 1札2芝18、牝、混、別、特     オースミハルカ
52回 04年 1札2芝18、牝、混、別、特 11R設計→9R設計、3連単発売   オースミハルカ
53回 05年 1札2芝18、牝、混、別、特 賞金減額(4200→3900)    

【 考察 】
 このレースから、「3連単2年目」が始まる。
 となると、再度サンプルなきレースとなってしまうわけだが、まずはこのレース史を見て気になることがある。

 毎年使えるように上の表を作っているわけだが、もう少し補足したい。
 クイーンSが中山から北海道へ移転してから6年目になるが、3歳馬が連対したのは、01年2着のダイヤモンドビコーと03年の1着馬オースミハルカのわずか2回。

 この2頭以外の3歳馬は連対枠にすら入っていない。

 実はその01年と03年のクイーンSはレースが前年から何の変更もなく施行されていた年で、今年は賞金減額戦という変更がほどこされている以上、3歳馬の連対は難しいのではないだろうか。

 そのため、今年は3歳馬を1頭を除いて全馬無印にすることからスタートしたい。
 
 また、これまでに古馬重賞の世界で賞金を積み重ねてきた馬たちは、ほとんどが3連単1年目のレースでの加算となったが、それらのレースは当日の施行順を入れ替えていたり、1回限りのサブタイトルが付いたレースだったりした。

 もうひとつ。
 ここと同じ「牝馬、特指、3000万ごと1K増」の別定重賞としてマーメイドSがあったが、マーメイドSは国際化され、クイーンSは現状維持となったことで、この2レースが別路線となったことを意味していると受け取っていいだろう。

 しかし、その国際化されたマーメイドSは出走取消で1年、新しい時代の到来を先送りしたが、オークス馬ダイワエルシエーロが勝った。3連単1年目ということが影響しているのかもしれない。
 
 そこで、今回は新しい時代を担う馬の出現を目的にすると考えて、マーメイドSの真逆をとってみたい。

 それならば、うってつけの馬がいる。
 夏季北海道降級後2連勝してここに乗り込む14ディアチャンス。同枠のホウザングラマーという3連単発売戦しか知らないマル地馬と組んだことでここを担う資格は満たされたと見ていいだろう。

 今回はこの馬を◎としたい。

 気になるのは似たような経歴を福島で積んできたコアレスパティオ。同枠が3歳馬ということで評価を下げたい。

 一方の相手馬。
 3連単発売1年目の賞金減額戦ではことごとく前年連対馬を否定してきているが、ここからは2年目となり、話は変わるとみて前年2着馬エルノヴァをあげる。

 押さえにその同枠馬で3歳時賞金加算歴のないアンブロワーズをあげて合計4頭で終わりたい。
 
 なお、人気馬が入った2枠、5枠で決まったら、今回は解釈逆方向とみてあきらめる。
 (もっとも嫌なのが枠連の5−5決着だが、それならば、ダンスが勝つでしょう)

【 買い目 】  複勝14 1点。


【 結果 】
1着 -- 04 レクレドール 2着 -- 05 ヘヴンリーロマンス 3着 -- 03 チアフルスマイル
( ◎ 14 ディアチャンス 7着、○ 12 エルノヴァ 5着 )

【 再考 】
 あっていた部分と間違っていた部分がありましたので、その点を踏まえて反省を。
 まずは、あっていた部分から。

 最も明確なものとしては、クイーンSのレース史から見えた「3歳馬の否定」。
 エルノヴァをあげるためにアンブロワーズを無理して出したのだが、この馬も非3連単発売戦の函館2歳Sを勝っていた以上、ここでは不要だったか。

 で、これで枠を切ると、人気馬の入った5.6.7枠が消えて残るのが1.2.3.4.8枠。
 
 ここからは間違っていた部分を。

 こういう場合は2通りが考えられる。
 最終戦歴を持つ馬どうしでまとめることで1年間勝ち馬を棚上げするか、それとも新設戦を重視するか。

 今回、私が選択したのは後者。しかし、結果は前者だった。
 過去1年間のJRAでの賞金加算歴を持たないホウザングラマーと組んだのは◎ディアチャンスにとっては好影響ではなく、最悪の事態で今回は切る手だったのだろう。

 あとは条件戦負けで挑むフィヨルドクルーズ、牝馬戦で加算歴を持たないマイネヌーヴェルも出番はなく、これで切ると、残る枠は「3と4」だけ。

 これで終わりだった。3枠、4枠に配置された4頭はすべて、牝馬限定戦の重賞でしか加算歴を持っていない。
 昨年のオースミハルカからこれは引き継いでいた。
 
 また、サンプルの1つとしてあげたマーメイドSは「今年の重賞勝ち馬」を勝たせ、「今年になってからの条件戦加算歴」を持つ馬が2着だったが、今回はその2つを満たす馬を連対馬に使っていない。

 とはいえ、前述したようにマーメイドSは国際化されて出走取消まで出現させたうえで行われた。減額のみの今回、全く逆をとると考えるのならば、「今年になってから全戦オープンで加算歴がなく、昨年も牝馬限定戦でしかオープンで加算していない馬」をピックアップするのがベストだったのかもしれない。

  そうすると、レクレドール、ヘヴンリーロマンス、エルノヴァとなり、これだけで十分的中させることができたわけだ。
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