●第53回 神戸新聞杯(G2)(菊花賞TR)● ( 着まで菊花賞優先出走権 ) 9月25日阪神11R 芝2000m、3歳、牡牝、混合、馬齢、指定 9月24日更新 変更点 3着以内入線の外国産馬にも優先権付与
【 過去3年経歴 】
【 考察 】 まずは、2つのトライアルがそれぞれどんな遍歴を辿り、どんな馬を勝たせてきたかを簡潔にまとめてみたい。
よく見ると、似たようで違うことがある。 両レースの勝ち馬は、片側では皐月賞後の賞金加算歴を持ち、もう片方は持っていない。 そして、2000年から6日目に日程が変更されているが、それ以降の神戸新聞杯の勝ち馬は全て、皐月賞後の賞金加算歴を持っている。 さらに、セントライト記念の1着馬は、当日の変更がなかった03年以外はすべて、皐月賞後の賞金加算歴を持っていない。 先週も、該当するキングストレイルが勝った。 今年から神戸新聞杯は3着以内に入った外国産馬にも菊花賞の優先権を与えることになったが、これは内国産の馬には何ら影響はなく、しかも外国産馬が神戸新聞杯は出走しない。 あと、セントライト記念と神戸新聞杯との大きな違いは「セン馬」の出走有無。 神戸新聞杯は「牡牝」のため、セン馬は出走できない。 次代への「種の継続」 をうたうJRAだからこそ、セン馬の排除を目論むと考えるならば、「神戸新聞杯>セントライト記念」の図式がなりたつはずである。 それを基にして考えれば、無敗の2冠馬ディープインパクトがここから出走するのは至極当然ということになるであろう。 ------------------ ■ タテに見る 2003年から、このレースは馬齢化した。 それ以降の勝ち馬は全て、「ダービー連対→休養」の馬たち。 ダービー連対馬とその後
これで見ると、ダービー2着馬インティライミがいない以上、ダービー馬ディープインパクトが勝つというシナリオになるであろう。 インティライミがいないことが、若干気にはなるが。 ------------------ ■ ヨコに見る このレースを検討するうえで、どうしても気にしてしまうのが、先週行われた、同じ「菊花賞トライアル」セントライト記念。 「それぞれ、別の道を歩む2頭が出会うのがG1で、そこへ向けて別路線組を用意してくるのがトライアル」というのが持論。 つまり、菊花賞トライアルのG2はそれぞれのレースで連対馬の個性をを分けて用意していることで、違う路線の組の馬を用意するということ。 言い換えれば、逆の戦歴を辿った馬を用意するということに繋がる。 下に、馬齢戦化したあとのセントライト記念、神戸新聞杯、両レースの連対馬の戦歴を簡単にまとめてみた。 馬齢戦後のセントライト記念、神戸新聞杯連対馬の戦歴
見ていただければお分かりでしょうが、全くといっていいほど逆の経歴の馬を用意している。 先週のセントライト記念の連対馬に3歳G1はおろか、3歳オープンの加算歴すらない2頭が連対した。 今週は当然その逆で、3歳オープン歴を持つ馬、そしてTRでの優先権を持ってダービーに出走した馬を狙いたい。 該当馬は4頭いるが、これは全てダービー後休養しており、実質は同じとなってしまう。 別路線からダービー出走という手を使ってきているので、1頭だけ浮いたエイシンニーザンというところになるだろうか。 ■ 結論 無敗のダービー馬ディープインパクトが出走する。 タテ、ヨコそれぞれの考察から見ても今回の連対馬となる要素を満たしており、勝負になるとみたい。 とはいえ、勝ちきれるかどうかまでは疑問もあるし、馬単といっても配当はさほど変わらないので、馬連を買いたい。 相手には、ディープと同じTR優先権→ダービー出走のシックスセンスが筆頭。 後は、3歳G1未出走の重賞連対馬ストーミーカフェと、ダービー後の3歳限定戦での加算歴を評価してマチカネキララ、前述したエイシンニーザンとしたい。 ちなみに、ディープインパクトが勝ったときの2着馬はディープとの対戦歴を持っていない馬。 カフェ、キララは対戦歴がないこともあって上位評価とした。 【 買い目 】 馬連流し 4点。(想定オッズ4倍以下が2組あり、ケンが妥当か) 【 結果 】 1着 ◎ 09 ディープインパクト 2着 ○ 13 シックスセンス 3着 -- 05 ローゼンクロイツ ( ▲ 10 マチカネキララ 4着、騎手 北村宏→池添 ) ( 配当:馬連500円、馬単520円 ) 【 再考 】 非枠連戦若駒S勝ちからオープンでのキャリアをスタートさせたディープインパクト。 外回って余裕を持ってといったレース振りだったが、以前ブログにも書いたように「無敗の3冠馬」となるとみていたので、何も驚かない。 初対戦の馬を相手にするとみていたが、そうではなく、皐月賞と同じくシックスセンスを2着に従えての決着。 |