●第55回 農林水産省賞典 安田記念(G1)●
     6月5日東京11R 芝1600m、国際、定量、指定

     6月4日更新
     変更点 3連単発売
16 ブリッシュラック 58 モッセ 17 テレグノシス 58 勝浦
05 ダンスインザムード 56 デザーモ 08 バランスオブゲーム 58 田中勝
14 ユートピア 58 安藤 18 ハットトリック 58 四位

【 過去3年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
52回 02年 4東6芝16、国、定、指   枠連ゾロ目 アドマイヤコジーン
53回 03年 2東6芝16、国、定、指 馬単・3連複発売   アグネスデジタル
54回 04年 3東6芝16、国、定、指     ツルマルボーイ
55回 05年 3東6芝16、国、定、指 3連単発売 8R⇔9R  

【 考察 】
 まずは、今年行われた古馬G1戦を振り返りたい。
レース名 変更点 馬名、年齢 加算歴 特徴
22回 フェブラリーS   1着 メイショウボーラー 牡4 根岸S、ガーネットS 古馬戦全戦3連単発売
35回 高松宮記念   1着 アドマイヤマックス 牡6 富士S  
131回 天皇賞春 国際化 1着 スズカマンボ 牡4 55回朝日CC 古馬戦全戦3連単発売

 さらに過去5年間の安田記念の戦歴を重ねてみる。
回数、変更点(カッコ内は最終) 上:1着馬 下:2着馬 備考 備考
50回 ワイド発売、6日目移行 フェアリーキングプローン
ディクタット
ワイド未経験
ワイド未経験
香港
UAE
51回  ブラックホーク
ブレイクタイム
スプリンターズS(12月施行最終)1着
 

 
52回 枠連ゾロ目(ワイド最終) アドマイヤコジーン
ダンツフレーム
 
 

 
53回 馬単発売 アグネスデジタル
アドマイヤマックス
馬単戦未経験
 

 
54回 (馬単最終) ツルマルボーイ
テレグノシス
44回宝塚記念(馬単最終)2着
NHKマイルC(ワイド最終)1着
 
 
55回 3連単発売

 なお、今回は下に参考資料として今年の出走馬18頭の重賞加算歴をあげてみました。

 ここ5年間の安田記念の勝ち馬を見てみると、言い方は失礼だが、過去の名馬であり、なおかつここで出番はおしまいという馬が勝っている。そして、この1年間で条件戦を一気に勝ちあがってきましたという馬は1頭も1着席には座っておらず、さらには条件戦を直前1年間に経験した馬は連対していない。

 さらには、ワイド、馬単・3連複と新馬券を導入した初年は、JRAの新馬券戦を経験していない馬が勝っている。
 今年の該当馬は外国馬3頭(ボウマンズクロッシング、サイレントウィットネス、ブリッシュラック)と1年以上の休養明けとなるサイドワインダーの計4頭。

 この4頭が勝つ可能性は十分にあるだろうが、やはり長期休養あけのサイドワインダーには厳しいかもしれない。

 そこで、今回だが、「いかにも」という枠構成となった8枠を軸としたい。

 香港馬に大昔の馬券制度下でのNHKマイルC優勝馬、さらには、43回京都金杯→55回東京新聞杯1着馬というある意味で変化の時代を意識付けさせるような馬が揃ったこの枠を勝たせることは十分に考えられる。
 
 なお、◎には3連単戦未経験のブリッシュラックをあげ、同枠のテレグノシスを前年(ゾロ目前年54回安田記念)2着歴と昨年の55回毎日王冠1着歴を評価して○とする。
 
 さらなる同枠馬ハットトリックは条件歴を嫌って評価をさげ△までにしたい。

 他馬の評価だが、昨年の50周年記念サブタイトルの入った天皇賞2着歴のあるダンスインザムードを▲、△には同じく50周年記念の札幌記念2着歴のあるバランスオブゲームと、サイドワインダーと同枠配置された7枠から地方競馬でしか加算歴が無いことが気になるユートピアをあげたい。

 人気の一角を背負いそうなサイレントウィットネスは3連単発売後は新生戦となった秋華賞を勝ったスイープトウショウと組んだため、またアドマイヤマックスは富士S、高松宮記念と3連単馬券戦で重賞を2勝しているが、それらはいずれも当日変更や開催回数での注意点などは見られなかったので、ゾロ目開催となる今回は無印としたい。

 参考資料 : 出走馬18頭の重賞加算歴。
馬番、馬名、性別、年齢(性別なし=牡) 重賞加算歴 着順なきものは1着 ( )は変更点等
01 アルビレオ 5歳 05年 京都金杯 2着(43回) 条件歴あり
02 フジサイレンス 5歳 重賞連対歴なし 条件歴あり
03 ダイワメジャー 4歳 04年 皐月賞
05年 ダービー卿CT(賞金減額)
04 オレハマッテルゼ 5歳 05年 京王杯SC 2着(6R→7R→9R→8R) 条件歴あり
05 ダンスインザムード 牝4歳 04年 フラワーC(祝日)
    桜花賞(外国産開放)
    アメリカンオークス(米G1) 2着
------ 3連単発売 ------
    天皇賞秋 2着(50周年記念、次年国際化)
    マイルCS 2着 (21回)
06 ローエングリン 6歳 03年 東京新聞杯 2着(別定規定変更)
    中山記念(別定規定変更)
    マイラーズC
    ムーランドロンシャン賞(仏G1) 2着
04年 マイラーズC 2着(国際化、別定規定変更)
------ 3連単発売 ------
    毎日王冠 2着(55回、8R→9R→10R)
05年 マイラーズC
07 アサクサデンエン 6歳 05年 京王杯SC(6R→7R→9R→8R) 条件歴あり
08 バランスオブゲーム 6歳 01年 新潟2歳S(21回、1400m施行)
02年 弥生賞(混合化、1年限りの定量施行年)
    セントライト記念(代替新潟、定量最終)
03年 中山記念 2着(別定規定変更)
    日経賞 2着
    毎日王冠(54回)
------ 3連単発売 ------
04年 札幌記念 2着(50周年記念)
05年 中山記念(国際化)
09 カンパニー 4歳 04年 ラジオたんぱ賞 2着(無冠最終)
------ 3連単発売 ------
    京阪杯 2着(混合最終)
05年 中山記念 2着(国際化)
10 ボウマンズクロッシング セン6歳 香港馬
11 スイープトウショウ 牝4歳 03年 ファンタジーS(定量→馬齢)
04年 チューリップ賞(11回、混合化、4R⇔6R)
    優駿牝馬 2着(65回)
------ 3連単発売 ------
    秋華賞
12 サイレントウィットネス セン6歳 香港馬
13 アドマイヤマックス 6歳 01年 東京スポ2歳S
02年 セントライト記念 2着(代替新潟、定量最終)
03年 安田記念 2着
------ 3連単発売 ------
04年 富士S
05年 高松宮記念
14 ユートピア 5歳 03年 毎日杯 2着
    ユニコーンS
    ジャパンダートダービー 2着
    ダービーGP 
04年 南部杯 
    東京大賞典 2着
15 サイドワインダー 7歳 03年 京都金杯(枠連ゾロ目)
    富士S 2着
04年 京都金杯 2着
    中山記念 2着(取消、混合最終、5R⇔6R)
16 ブリッシュラック セン6歳 香港馬
17 テレグノシス 6歳 02年 スプリングS 2着(混合化)
    NHKマイルC(4R→5R→6R)
03年 京王杯SC
04年 京王杯SC 2着(別定規定変更)
    安田記念 2着(54回)
------ 3連単発売 ------
    毎日王冠(55回、8R→9R→10R)
18 ハットトリック 4歳 05年 京都金杯(43回)
    東京新聞杯(55回) 条件歴あり

【 買い目 】 単勝 5.16.17の3点。
        (馬連では 16-5.8.14.17.18 と 17-5.8.14.18の9点)


【 結果 】
1着 -- 07 アサクサデンエン 2着 -- 11 スイープトウショウ 3着 -- 12 サイレントウィットネス
( ◎ 16 ブリッシュラック 4着、○ 17 テレグノシス 6着、▲ 05 ダンスインザムード 18着 )

【 再考 】
 完敗。
 条件歴があった時点で、施行順を変更した施行順変更戦京王杯SCの勝ち馬を、ゾロ目開催のレースでは捨てるなということなんでしょう。そして、同枠に変更戦の帝王と化しているバランスオブゲームが入ったことで買えないことはなかった。

 また、2着馬スイープトウショウ、3着馬サイレントウィットネスの入った6枠には過去1年間の条件戦歴がなかったのだが、スイープの昨年の秋華賞勝ちの意味するものが全く読めてない。
 スイープならば、別にアドマイヤマックスでもよかったのではないか?と疑ってしまうところはある。


 別の角度から、再度検証する必要のありそうな結果でもあった。
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