●第131回 天皇賞(春)(G1)● 5月1日京都11R 芝3200m、牡牝、国際、定量、指定 4月29日更新 変更点 国際化、3連単発売
【 過去3年経歴 】
【 考察 】 今年の春のG1は全て3連単馬券を新しく発売する点が変更点となっている。 このレース本体に「国際化」という変更点があることと、トライアルレースの阪神大賞典、日経賞、大阪杯に前年からの設計変更はないので、それを踏まえて「G1変更あり、トライアル全戦変更なし」でサンプルを探したが、トライアルだけが変更、トライアルと本番両方で変更のどちらかで、トライアルのないレースでは50周年記念でのJC、JCダートのみ。 そこで、天皇賞史にサンプルを求めると、新しい馬券種類を増やした点で2年前の「馬単」発売時に戻ることになるであろう。 そのときの1着馬ヒシミラクルは、トライアル神戸新聞杯を6着としくじっても出走できた菊花賞1着。そしてトライアルを2つも凡走したのちに再度新馬券を発売した天皇賞を勝ってしまった。 さて、今回なのだが、同じような経歴の馬が1頭いる。 トライアル京都大賞典をしくじっても出走できた天皇賞で3着。その後、はじめての「3連単発売」エリザベス女王杯を勝ち、今年になってから天皇賞カク地優先権を付与する大阪杯を4着と再度しくじったにもかかわらず、ここに出てきた(出てこれた?)アドマイヤグルーヴである。 昨秋のG1を総ナメしたゼンノロブロイをはじめ、多くの馬がここを回避した結果、この馬以外には「3連単馬券」発売戦のG1を勝った馬どころか2着に来た馬すらいない。3着歴を持つ馬ですらシルクフェイマスだけ。 そのため、今回はその唯一の3連単発売G1を勝ったアドマイヤグルーヴに◎をつけ、52年ぶりの牝馬による天皇賞(春)勝ち、さらには母エアグルーヴとともに母子(母娘?)天皇賞制覇があるとみたい。 さらにアドマイヤと同枠に配置されたトウショウナイトも、今年からの国際化第3次計画に基づいて国際化された京都記念2着歴を持っている点にも好感が持てる。
相手馬にはやはり天皇賞の負担重量58K連対歴を経験してきた馬から、昨秋の記念競走G1群を歩きまわったあと大阪杯で58K2着のハーツクライを筆頭としたい。同枠に最後に出走枠入りしたブリットレーンという新馬券戦どころか重賞すら出走していない馬が来たことにも注目したい。 3番手にはトライアルレースで連対してきた馬が揃い踏みした7枠からここまで行われた唯一のハンデG3で国際化された中京記念勝ちを持つサンライズペガサス、4番手に年頭のブログで◎としたアイポッパー、その後に同じく国際化された京都記念で賞金加算歴のあるトウショウナイトと今年のシンボルかもしれない外国馬マカイビーディーヴァをあげたい。 同じく3連単戦加算歴を持つスズカマンボ、ビッグゴールド、マイソールサウンド、ユキノサンロイヤルの4頭であるが、スズカは55回朝日CC勝ち、ビッグは前走の記念競走大阪ハンブルクC勝ち、マイソールは祝日施行阪神大賞典勝ち、ユキノは同枠馬リンカーンの存在が気になり、すべて無印としたい。 なお、ブログで書いてきたこととは大嘘つきのごとく変わってしまった点は、個々の馬の戦歴とレース全体との比較検討の結果である旨、ご理解いただきたい。 【 買い目 】 枠連、馬連流し 10点から枠ゾロ目を引いた 計9点 【 結果 】 1着 -- 10 スズカマンボ 2着 -- 17 ビッグゴールド 3着 △ 13 アイポッパー ( ◎ 03 アドマイヤグルーヴ 11着、○ 16 ハーツクライ 5着 ) 【 再考 】 3連単戦加算歴を持たない人気馬3頭(リンカーン、シルクフェイマス、ヒシミラクル)の無印はあってたんだけど、肝心な印をつけた馬がさっぱりではどうしようもない。 結果的には、3連単発売戦加算歴を重視した点は正解であったが、問題はそこから。 本文中でケチつけて無印化した4頭中2頭での決着。 今回はサンプルなきレースでもあり、参考レースを2年前の天皇賞としたのだが、ちょっと無理があるかなとは思っていた。 結果的には55回朝日CC勝ち馬と記念競走大阪ハンブルクCの勝ち馬での決着。 最終的には、ゾロ目開催と記念競走歴を重視した結果だったが、ある意味でそちらの決着ならば納得はいく。 来年の133回ゾロ目開催の天皇賞に向けて、今回は勝ち馬をまともな形で出したくなかったんだろう。 そうでなければ、国際化される前の昨年の目黒記念を勝ったチャクラが1着連対枠に入ることなどはなかったはずだから。 |