●第132回 エンペラーズカップ100年記念 天皇賞(秋)(G1)● 10月30日東京10R 芝2000m、牡牝、国際、定量、指定 10月29日更新 変更点 行幸啓、国際化、記念競走、12R設計11R施行→11R設計10R施行、当日4R⇔5R、8R⇔11R
【 過去3年経歴 】
【 考察 】 ■ タテに見る 「エンペラーズカップ100年記念」の副題をつけ、10R施行で行われる。 そこで気になるのは3歳馬。 02年1着馬シンボリクリスエス、昨年の2着馬ダンスインザムードと3歳馬が連対しているが、02年が中山施行、昨年が「JRA創立50周年記念」のサブタイトル付与戦と、ともに変則開催でもあった。 今回もその形に該当する。 登録してきた3歳馬はキングストレイル、ストーミーカフェと2頭おり、ともに古馬未対戦だが、上位評価したいのは3歳馬齢重賞(セントライト記念)勝ちのあるキングストレイル。 とはいえ、02年や04年のように、来年、他の変更が待っているわけではなく、今年付与された「国際」の冠はそのまま継続される。 完全打ち止め戦ではないので、3歳馬の直接連対ではなく、同枠馬となるのではないだろうか。 この馬が何と枠を組むかに注目したい。 また、このレースは負担重量が秋競馬唯一の「3歳56K、4歳以上58K、牝2K減」。 過去の1着馬の負担重量での連対歴を下にまとめてみた。
全馬58Kで出走した(つまり、3歳馬や牝馬がいない)平成15年以外は、負担重量での賞金加算歴を求めている。 今年は3歳馬も牝馬も出走するので、負担重量での加算が必要とみたい。 出走予定馬の負担重量加算歴
■ ヨコに見る 天皇賞は今年から春秋ともに国際化されたが、春の天皇賞とは違い外国馬の出走がない。 その春の天皇賞は、カク地馬優先権を与える3レース(阪神大賞典、日経賞、大阪杯)の勝ち馬全てが出走したにもかかわらず、全馬に出番はなく、勝ったのは記念競走化した大阪−ハンブルクC3着が前走のスズカマンボ。 しかも同枠馬チャクラとともに、カク地TR出走歴どころか58K連対歴もない。 2着馬ビッグゴールドにもカク地出走歴がなく、同枠馬ハーツクライは大阪杯2着、もう1頭の同枠馬ブリットレーンは前走条件戦勝ちから挑んだ唯一の馬だった。 2頭しかいなかった前走トライアル以外の加算歴を持つ馬とカク地優先権を持つ馬の枠が2着枠を作ったということになる。 春の天皇賞で、外国馬を出走させて、トライアル勝ち馬を否定したのならば、秋の天皇賞は外国馬を出走させない以上、その逆を取りたい。
つまり、カク地トライアルレースとなっているG2の勝ち馬を上位評価するということだ。 ■ 結論 今回はオールカマー、京都大賞典、毎日王冠の1着馬から唯一の58K勝ち歴を有するサンライズペガサスを◎とした。 相手は3歳馬キングストレイルと同居したオールカマー1着馬ホオキパウェーブ。このホオキパの入った4枠は、2頭とも春競馬を経験していない馬で枠を構成していることが気にかかるので注目したい。 3番手にはゼンノロブロイ。昨年の「50周年」レースで勝ちあがった戦歴は今年の記念競走でこそ通用するものと受け取りたい。 あとは、トライアル出走馬が同居した2枠から京都大賞典勝ちのリンカーンと外国産馬が揃った3枠両馬をあげたい。 【 買い目 】 単勝と馬連流し 計6点 【 結果 】 1着 -- 01 ヘヴンリーロマンス 2着 ▲ 13 ゼンノロブロイ 3着 -- 12 ダンスインザムード ( ◎ 16 サンライズペガサス 12着、○ 07 ホオキパウェーブ 10着 ) 【 再考 】 人気となっていたハーツクライやスイープトウショウを無印にしたものの、完敗に終わった。 まず、勝ったヘヴンリーロマンス。 直近1年間連対時の戦歴を簡単にまとめると以下の通りとなる。
見るべき点は3つある。 1つには、この前に牝馬で天皇賞を勝ったエアグルーヴと同じ「札幌記念勝ち→直行」のローテーションが共通していたが、これだけでは判断できない。 もう1つは、勝ったレースは何らかの変更を起こしていること。 札幌記念当日に施行順の変更でもあったら狙っていたが、なかったので見送った。 あと1つあるならば、天皇賞当日に施行順変更を起こし、かつ「エンペラーズカップ100年記念」のサブタイトルが付与されていた1回限りのレース。 同じようなのが毎年12月にあるWSJS。毎年、その年が頭についている。 GホイップTと書いているが、正式には「2004ゴールデンホイップトロフィー」で、同じレースは2度と行われない。 これを定量56Kで制したのが効いているのではないだろうか。 2着のゼンノロブロイ。 春競馬を実質全休したことは、やはり昨年の「50周年記念」天皇賞と「11R施行」JCという、ともに1回限りのレースを勝ったことで証明されている。 サブタイトルが抜けた今年の宝塚記念の失速も然り。 何らかの変更がないとこの馬は不要なのだろう。 だから、わざわざ前走はイギリスへ出向いていったと受け取りたい。 同枠馬のスイープトウショウ、テレグノシスとともにG1馬で枠を固め、直近1年間に負担重量での連対歴を持っていたことも大きくものをいっただろう。 今回が記念競走だったので、ゼンノが2着だったのだが、そうでなければ、おそらくスイープトウショウが突っ込んで来ただろう。 --------------------------- ちなみに、◎サンライズペガサス、○ホオキパウェーブには出番なし。 記念競走化しているここで、賞金増額戦だけで毎日王冠58K勝ちを引っ張る必要はなかったのだろう。 トライアル勝ち馬が全馬出走してきたので、同じように出てきたにもかかわらず、全馬がまったくいいところなく負けた天皇賞春との違いを求めすぎたのかもしれない。 古馬初対戦となったキングストレイルと同居したことで、オールカマー1着馬ホオキパウェーブには期待した。 しかし、58K加算歴なしは大きく響いた。 |