● 優駿牝馬(第66回 オークス)(G1) ●
     5月22日東京11R 芝2400m、3歳、牝、定量、指定

     5月21日更新
     変更点 3連単発売
09 ディアデラノビア 55 デザーモ 14 ジョウノビクトリア 55 横山典
05 エアメサイア 55 武豊 18 ジェダイト 55 藤田
04 シーザリオ 55 福永 11 エイシンテンダー 55 武幸

【 過去4年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
62回 01年 3東2芝24、3歳、牝、定、指 TR4歳牝馬特別→フローラS   レディパステル
63回 02年 4東2芝24、3歳、牝、定、指     スマイルトゥモロー
64回 03年 2東2芝24、3歳、牝、定、指 馬単・3連複発売、外国産馬一部開放
トライアル馬齢戦化
取消 スティルインラブ
65回 04年 3東2芝24、3歳、牝、定、指     ダイワエルシエーロ
66回 05年 3東2芝24、3歳、牝、定、指 3連単発売、TRフローラSに外国産優先権    

【 考察 】
 桜花賞のときにも、同様のことを書いたのだが、新馬券発売初年のオークスを振り返りたい。
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 平成12年 第61回オークス   (トライアル優先権獲得馬 全馬出走)

 1着 シルクプリマドンナ 前走 桜花賞3着(桜花賞優先権あり)
 2着 チアズグレイス 前走 桜花賞1着(桜花賞優先権なし)

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 平成15年 第64回オークス (トライアル優先権獲得馬 全馬出走 出走取消あり)

 1着 スティルインラブ  前走 桜花賞1着(桜花賞優先権あり)
 2着 チューニー 前走 桜花賞12着(桜花賞優先権なし)

   変更点 トライアル全戦 定量→馬齢

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 トライアルで優先権を得た馬が全馬出走し、桜花賞で発行された優先権を行使してオークス馬の栄冠に輝いたことがわかる。
 しかし、今年は桜花賞1着馬、3着馬が出走しない。

 トライアルで得た優先権を持った馬がオークスに全馬出走することで生かされてきたと受け取るのならば、全馬出走しないここではただの紙切れに終わるのではないかと考えることもできるだろうし、両レースとも優先権ありで挑む馬が1頭しかいないというのならば、その馬が目印馬になるという考えかたもできるだろう。

 そのため、優先権を持って桜花賞に出走し、さらに優先権を得てここに挑む唯一の馬 エアメサイアの判断には迷うが、今回は▲まで。

 ◎は週初めのブログ評価と同じでディアデラノビアとする。

 今年の牝馬クラシック第一弾桜花賞は、外国産馬にも3着以内なら優先権が付与されたフィリーズレビューを勝ったラインクラフトが制した。

 また、1着枠に阪神JFを枠連のゾロ目で制したショウナンパントルが入り、モンローブロンドと揃って3頭枠となったのだが、この3頭には揃って阪神JF出走歴があることも興味深い結果である。

 参考 桜花賞1着枠
馬番、馬名 2歳重賞 阪神JF 桜花賞TR
16 モンローブロンド ファンタジーS 2着 阪神JF 13着 フィリーズ 6着
17 ラインクラフト 1着 ファンタジーS 1着 阪神JF 3着 フィリーズ 1着
18 ショウナンパントル 新潟2歳S 2着、デイリー 5着 阪神JF 1着 (クイーンC 12着)

 これは、見方次第だが、1つ前のG1に出走した馬が揃って入った枠ということが可能だろう。

 オークスの枠を見ると、桜花賞組が同居したのは3枠のみ。この2頭(エアメサイア、アドマイヤメガミ)は500万下を勝つことなく、オープンで賞金を積み重ねたことと、優先権を取得して桜花賞に出走したことが共通しているものの、2歳重賞で賞金を積み重ねました、といったような共通点には乏しい。

 さらには桜花賞1着馬のラインクラフトはNHKマイルCへ回り、ここは登録すらしなかった。
 それ以外のトライアル、フローラSとスイートピーSを勝った2頭が今回、5枠に同居している点が興味深い。

 先の桜花賞で新生トライアル(外国産優先権付与)のフィリーズレビューを勝って優先権を得たラインクラフトが制したのならば、今回も同じく、新生トライアル化したフローラSを制したディアデラノビアがオークスを制することがあっても何らおかしくはないこと、さらには同枠になったライラプスのオープンでの賞金加算歴がいかにも今回のゾロ目開催に相応しい経歴を持っていることに注目して、今回は5枠2頭が主役を張るのではないかと考えたためである。

 参考 ライラプス オープン連対歴
レース名 着順
デイリー杯2歳S 2着 出走取消あり
クイーンC 1着 当日障害中止日
スイートピーS 1着 当日施行順変更あり

 とはいえ、ライラプスは当日に何かが起きた日しか連対できていない。今回は前日の時点では何も無いため、同枠馬までと扱いたい。
 
 一方の相手馬であるが、前述した2回のオークスでは、前走で500万下を何とか勝ってここに出走できましたという馬が同枠に入っている。そのため、前走で500万下を勝ったランタナ、ビッグフラワーの入った外枠2つから選びたい。

 ○には平場で500万下を勝ったランタナが入った7枠から、オープン在籍のジョウノビクトリア。

 ▲は前述したエアメサイア、△は阪神JF、桜花賞とG1で連対枠入りを続けるショウナンパントルと同枠に入り、その対極を歩んだジェダイト、さらには桜花賞最先着馬という看板を掲げて出走するシーザリオに、唯一馬齢重量での賞金加算歴を持たないピューマカフェ(初勝利が減量騎手の1勝馬)と同枠に入ったエイシンテンダーをあげて、今回はこの6頭としたい。

【 買い目 】 馬連流し 計5点


【 結果 】
1着 △ 04 シーザリオ 2着 ▲ 05 エアメサイア 3着 ◎ 09 ディアデラノビア
( ○ 14 ジョウノビクトリア 13着 )

【 再考 】
 勝った△シーザリオは能力どおりの競馬をしたということだが、あの乗り方を見て福永の成長を見た。
 蛯名よりもうまくなっている。

 2着の▲エアメサイア。母親(エアデジャヴー)と結果は同じ。直線で外へよれたとはいえ、やはり大きいところには一歩足りない。

 3着の◎ディアデラノビア。パドックで終わっていたわりにはよく走ったのではないか?
 ただ、この馬からの馬券を持っていたので、何とかしてほしかったのだが、3着まで持ってきたのは騎手の腕か?

 ここまではレースを見ての考察。本題の戦歴で振り返ると、やはりフローラS組では無理だったということか。

 フィリーズレビュー → 桜花賞 と同様のことが起きると思っていたが、66回のゾロ目開催ということもあり、その流れとは違っていた。

 桜花賞1着馬ラインクラフトの不在が「トライアル1着馬の排除」を意味し、そのときは2着馬が代用することが、65回の最終戦桜花賞と施行順を入れ替えたスイートピーS2着馬が同居した今回の1着枠の意味するものなのかもしれない。

 そうでなければ、トライアル1着馬が同枠配置された5枠が賞金を加算できない3着枠で終わるということはちょっと考え辛いんだけどね。

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