●第10回 NHKマイルカップ(G1)● 5月8日東京11R 芝1600m、3歳、混合、馬齢、指定 5月7日更新 変更点 3連単発売
【 過去3年経歴 】
【 考察 】 まずは、昨年のこのレースでも出した傾向を。 このレースは、毎年、NZTの勝ち馬か1800m以上の重賞連対馬が連対していることが特徴である。
実は今年はわずか2頭しかいない。G1桜花賞に敬意を表してラインクラフトを入れたとしても3頭しかおらず、この中から連対馬は出てくるのではないだろうか? ちなみに今年の3歳G1の結果は以下の通りで、当日に施行順等の変更のないレースは、当日変更のないトライアルを勝った馬が持っていった。
フィリーズレビュー、弥生賞は当日の施行順変更がなかったのに対し、NZTが当日の施行順序を変更しているので、いくらトライアルを勝った馬がすんなりと持っていくからということだけで、すんなりとマイネルハーティーを押せない事情がある。当日に変更があればまだしも、今回は当日の施行順変更がない。その点をどう考えるかがカギになるだろう。 またワイド馬券発売以降では、02年を除いて特指重賞を勝っていることが大きな材料となっている。今回、トライアル勝ちのマイネルはシンザン記念2着歴しか持っていないので、これはマイナス材料となるのではなかろうか。
桜花賞馬ラインクラフトにも特指重賞加算歴どころか出走歴すらない。それならば、取消戦のデイリー杯2歳Sを勝ち、東スポ杯を2着と取りこぼしたあと2歳G1に挑み、今年になってからマイル重賞・特指重賞兼任のシンザン記念を勝ったことで、1800m以上の重賞連対と特指重賞連対の2点を持ち、さらには昨年の連対馬2頭が持っていた馬齢55Kでの連続賞金加算実績までも持っているペールギュントが追い込みを決める可能性が高いと見て、今回はこの馬を◎とする。 同枠に皐月賞の1着同枠馬エイシンヴァイデンが配置されたことも好材料とみたい。 一方の相手馬だが、実は桜花賞、皐月賞ともに最後に賞金を加算してきた枠が2着枠に入っている。
今回の出走馬18頭で最後に賞金を加算したのは、バブルエスティームとシルクトゥルーパーの2頭でともに4月24日に賞金を上積みしている。シルクはオープン特別橘S、バブルは500万下平場戦ということから見れば、桜花賞、皐月賞ともにオープンクラスでの加算だったこともあり、2頭で比較するならばシルクを優先したい。 皐月賞が同枠馬だったため、一応、枠でも比較するが、桜花賞、皐月賞の2着馬はともに直前加算が「特指」戦(皐月賞2着シックスセンス直前加算 京成杯2着)。ディープサマーの直前加算がクリスタルC(指定戦)なので、今回はシルクを上位とし、この馬を相手筆頭とする。 あとは、下の表にあるように、同斤量での連続賞金加算実績を求めている。
今回は、◎のいる1枠のほかに、6枠に連続加算歴のある2頭が同居した。トライアル勝ちのマイネルハーティーには3歳春の56K、同枠ラインクラフトには2歳秋の54Kでの加算実績があるが、今回はトライアル勝ちを上位とみてマイネルに▲、ラインクラフトは特指戦歴がないことも割り引いて△としたい。 また、昨年の連対馬2頭は3種類の重量で賞金を加算した実績も持っていた。今回該当するのはペールギュント、2枠の2頭、マイネルハーティーの3頭。(シルクトゥルーパーも勝ったレースの重量は3種類だが、500万下は平場戦△騎手のため元に戻せば55Kのため2種類となり除外) 枠で同居した2枠からは同距離加算歴のあるセイウンニムカウをあげ、最後の1頭は迷ったが、トライアル2着馬はここまでG1で連対していないため、イヤダイヤダよりは特指マイルG3アーリントンC勝ちのあるビッグプラネットを上とみてこの2頭を△としたい。 【 買い目 】 馬連流し 計5点 【 結果 】 1着 △ 12 ラインクラフト 2着 -- 13 デアリングハート 3着 -- 04 アイルラヴァゲイン ( ◎ 02 ペールギュント 4着、○ 10 シルクトゥルーパー 17着 ) 【 再考 】 レースは半マイル59秒台と、平均からやや遅い流れとなり、中〜後ろの馬群にいた馬には用なしで、味気ないレースだった。 こうなってしまうと、桜花賞と最後に内外の違いはあったといえ、ほぼ同じ競馬をした△ラインクラフトやデアリングハートでも通用するし、後ろから行く◎ペールギュント、○シルクトゥルーパー、▲マイネルハーティーの出番は半永久的に来ない。 騎乗でいうならば、いきなりハナを切っていった武幸と逃げられず、逃げてナンボのビッグプラネットに3番手で競馬を進めさせた蛯名以外は誰も変な手を打たなかったということになろう。 そういった展開面、騎乗論の話は皆様方にお任せして、ここからは、戦歴面からの考察となる。 終わってからこんなこと書くのもおかしいのだが、予想と全く逆のこの結果ならば納得はいく。 今年は、新馬券発売ということから嫌ってこの手を使わなかったのだが、このレースは3年ごとに指定戦加算馬を起用しており、今回もその通りとなった。そのため、考察はすべてあさっての方向であったが、中途半端にセイウンニムカウ−シルクトゥルーパーとかで決まるタテ目を食らうよりは、まだすんなりとあきらめがつく。 ちなみに、3年前のテレグノシス、6年前のシンボリインディ、それぞれが勝ったときはともに指定戦を直近加算としていた。 その2回がともに新馬券発売を次の年に控えていたから、逆に新馬券を発売する今回は買わなかったのだが、今回は来年にゾロ目開催を控える第10回開催であったことと、ブログでも記載したとおり、9R若鮎賞に記念競走(日・沙国交樹立50周年記念)のサブタイトルを付けたことが影響を与えたのではないかと考えるしかない。
そうでなければ、特指戦加算歴を持つ馬が3着以内にも入れないということはないだろうし、直前加算が指定戦加算歴となる2頭が同居した6枠が勝つことはなかっただろう。 また、同一斤量連続連対実績は下記の通り。
連対した2頭がともに牝馬なので、連続加算実績は表記の通り通用するが、牝馬ということもあって牡馬換算で考えていた。 そうなると、ラインクラフトは「55、55、56、定57」、デアリングハートは「55、56」となるので、ラインはあり、デアリングは消えると判断していたのだが、牝馬はそのままでよかったみたいだ。 とりあえず、今日は逆解釈により完敗。それ以上はなし。 |