●第25回 ジャパンカップ(国際招待)(国際G1)●
     11月27日東京10R 芝2400m、国際、定量、指定

     11月26日更新
     変更点 10R→11R
14 アルカセット 57 デットーリ 13 サンライズペガサス 57 後藤→蛯名
03 ウォーサン 57 スペンサー 08 ゼンノロブロイ 57 デザーモ
07 ベタートークナウ 57 ドミンゲス 10 ヘヴンリーロマンス 55 松永

【 過去4年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
21回 01年 5東8芝24、国、定、指   7R→8R→11R ジャングルポケット
22回 02年 4中822、国、定、指 馬単・3連複発売、代替中山芝22   ファルブラヴ
23回 03年 4東824、国、定、指 東京芝24戻り、FG16頭→18頭   タップダンスシチー
24回 04年 5東8芝24、国、定、指 3連単発売、10R→11R 枠連ゾロ目 ゼンノロブロイ
25回 05年 5東8芝24、国、定、指 11R→10R    

【 考察 】

 昨年は「JRA50周年記念」を記念する記念事業として、初のG1同日開催を行った関係上11R化したが、今回は再度10R施行に戻る。

 で、そんな最中、1つ気になることがある。

 それは何かというと、「来年のこのレースは10R施行なのか、それとも11R施行なのか」ということ。

 来年(平成18年)の春季番組表が発表されたが、それまで11R施行だったダービーデーが12R化された。
 そのため、残る非12R施行日は、このJC(11R制)と有馬記念(10R制)の2つのみ。

 このカラミが読めないだけ難しいが、「当年の3冠馬不出走」という事実に変わりはなく、ナリタブライアンが不出走だった年(11年前)を考えながら予想をしたい。

 その11年前の第16回JCは、3歳馬、牝馬ともに出走がなく、おまけにレース直前にマチカネタンホイザが鼻出血で競走除外となり、14頭立。
 勝ったのは、前走京都大賞典を勝ったセン馬マーベラスクラウン、2着に米国G1馬パラダイスクリークが入った。

 「3歳×、牝馬×、除外あり」の条件下で、G1未勝利だったマーベラスが勝ったということは、今回は「3歳馬も牝馬も出走する」ことから、それと同じことはおきないと見たい。

 そのときは1着が日本馬、2着が米国馬でそれぞれ枠が統一されていた。
 その逆という視点で見れば、今年のJCの1着枠(馬)は、他国の馬と構成されている枠で、すでにG1を勝っている馬ということになるのではないだろうか。

 同一国で組まれていない枠となると、2枠(英、日)、3枠(日、英)、4枠(米、日)、6枠(日、仏)、7枠(日、英、米)になる。 

 そして、この中にいるG1馬は、03ウォーサン、06ウィシャボード、07ベタートークナウ、08ゼンノロブロイ、12バゴ、14アルカセット、15キングスドラマとなる。
 
 この7頭から◎を選ぶことになるが、今回は英国馬アルカセットを◎とする。

 その理由は同枠配置された日本馬サンライズペガサスの存在。

 天皇賞を大敗して評価は下がっているが、この馬は今年のG2を2勝している。
 
 そこで、同一年内に「G2を2勝以上した馬」を過去のJCからピックアップしてみる。
 なお、旧制賞金では参考にならないため、JCが1着賞金2億5000万となった2000年以降とする。

該当馬名 成績 本年G2勝ち
00年  マチカネキンノホシ 着外 AJCC、AR共和国杯
テイエムオペラオー 1着 京都記念、阪神大賞典、京都大賞典
メイショウドトウ 2着 金鯱賞、オールカマー
01年 アメリカンボス 着外 AJCC、中山記念
ステイゴールド 着外 日経新春杯、ドバイシーマクラシック
02年 ナリタトップロード 着外 京都記念、阪神大賞典、京都大賞典
03年 タップダンスシチー 1着 金鯱賞、京都大賞典
04年 コスモバルク 2着 弥生賞、セントライト記念
05年 サンライズペガサス 1着同枠 大阪杯、毎日王冠

 連対した馬が8頭中4頭と連対率50%だが、2つのフィルターで100%にまで跳ね上がる。

 それは、「JCが東京2400施行」、「2つとも別定戦で、かつ違う時期の番組表で勝っていること」

 00年のマチカネキンノホシはAR共和国杯がハンデ戦、01年のアメリカンボスはともに春季番組、同じくステイゴールドは日本の競馬番組にないドバイのレースが1つある。

 02年のナリタトップロードはどうなるんだ?という話にもなるだろうが、この年は「中山代替開催」。
 そのため外れたと考えれば辻褄があう。

 正規TRを勝ったサンライズがその後のG1で日の目を見ないのは至極当然だった。
 天皇賞春は次年ゾロ目開催を迎える最終戦、秋はいうまでもなくエンペラーズカップ100年記念の天覧競馬だった。

 そのレースではなく、サンライズが働くのはこことみたい。
 とはいえ、G1未勝利での連対は荷が重いとみてあくまでも同枠馬扱いの2番手評価として、アルカセットを◎、サンライズを○としたい。

 3番手意向の評価だが、今年走り続ける「3歳限定、別定重賞1着歴」がやはり気になる。
 該当馬の出走がなかったスプリンターズSを除いてまとめてみた。
レース名 変更点等 該当3歳馬 該当重賞 当該重賞変更等
天皇賞秋 エンペラーズ100年記念競走 ストーミーカフェ 3着同枠 共同通信杯 1着  
エリザベス   ライラプス 2着同枠 クイーンC 1着 障害中止
マイルCS 22回、取消あり ビッグプラネット 1着同枠 アーリントンC 1着 枠連ゾロ目
JCダート   カネヒキリ 1着現物 ユニコーンS 1着 賞金減額
JC   アドマイヤジャパン 着外 京成杯 1着 取消あり
ストーミーカフェ 着外 共同通信杯 1着  
 
 連対枠に入ったのは、その年に何らかの変更があったG3を勝った馬の枠ということになる。
 これを見ると、ストーミーカフェよりもアドマイヤジャパンが上になるだろう。

 しかし、アドマイヤには古馬未対戦という致命的な欠点があるので、そのまま推すことはできず、同枠馬までとした。
 同枠配置されたウォーサンにもバーデン大賞(独G1)勝ちがあるので、この点はいいだろう。

 そして、4番手にはゼンノロブロイ。前年についていた「市」の冠を抜いたにもかかわらず天皇賞で連対できた。
 それを続けるのならば、ここと有馬を揃って2着という話はあっても驚きではない。

 あとは、ゼンノの同枠となった米国G1馬ベタートークナウ、前述した3歳馬ストーミーカフェと同居したヘヴンリーロマンスをあげ、この6頭としたい。

【 買い目 】 ◎の複勝と馬連流し 計6点


【 結果 】
1着 ◎ 14 アルカセット 2着 -- 16 ハーツクライ 3着 △ 08 ゼンノロブロイ
( ○ 13 サンライズペガサス 6着、▲ 03 ウォーサン 13着 )

【 再考 】
 同一年にG2を2勝したサンライズペガサスが入った7枠から、アルカセットが栄冠を勝ち取った。
 サンライズが同枠馬までだったというのは、やはり天皇賞負けが響いてのものだろう。

 一方の相手馬ハーツクライは無印。
 この馬が今年に入って機能したのは、大阪杯2着と宝塚記念2着。いずれも58Kを背負ってのものだった。

 ここで考えられることは、宝塚記念が前年に「50周年記念」で施行されたこと。

 昨年、「50周年記念」で施行されたレースは、スプリンターズS、菊花賞などをはじめ12Rあるが、「トライアルなしのG1」となると、宝塚記念、ジャパンCダートの2つしか存在しない。

 その宝塚記念1着馬のスイープトウショウは排除され、JCダートには宝塚記念出走組は不在(未出走)ため、唯一、賞金加算をした馬となったこの馬が代役を務めたと見たい。

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