●第22回 フェブラリーステークス(G1)● 2月20日東京11R ダート1600m、混合、定量、指定 2月19日更新 変更点 3連単発売
【 過去3年経歴 】
【 考察 】 (枠発表後に一部文面を変更しております。) 今年初めてのG1だが、世代交代は起きないと見ている。 戦歴として注目したいのは4歳馬2頭、メイショウボーラーとシーキングザダイヤである。 メイショウには3歳時には中央でのダート戦歴が、シーキングには中央でのダート歴そのものがない。 ガーネットS、根岸Sと連勝してここへ臨むメイショウだが、連勝してきた2戦はともに賞金減額戦。対するフェブラリーSの1着賞金は9400万で据え置かれている。今年からの新機軸として一部古馬重賞の賞金を切り下げたわけだが、それがなぜ一部のG3とG2でしかもダート戦と牝馬戦はG1以外は全部減額となっているのか? 走破能力からみれば上位にランク付けされるであろうメイショウは減額戦でこそ出番のある馬とみて、今回は無印とする。 一方のシーキングであるが、昨年の重賞連対歴が出走取消があったアーリントンC、今回と同じ「22回」のNZT勝ち。何らかの出来事が起きたレースでしか重賞では連対していない。その後の据置、変更なしのNHKマイルCに2番人気で出走したのだが、あっさりとカメハメハ大王に一蹴されてしまった。 そういう馬ってことがわかっているのかどうかわからないが、秋の完全据置マイル路線には一切見向きもせず、海外で惨敗したり、廃止されてしまう宇都宮のマロニエCで3着劇走したりという経路を歩んだんだろう。 上記のような形でこの2頭を考えたい。 とはいえ、あくまでもここの中心はそういった4歳馬ではなく、俗に言う「オッサン」の出番ではないだろうか。 アドマイヤドン、タイムパラドックスと松田博厩舎勢が能力上位で甲乙つけがたいが、今回は見事なまでの最終戦連対歴を持つタイムパラドックスを◎としたい。タイムパラドックスがJRAで勝った重賞が「11回」の平安S、「混合」最終のアンタレスS、唯一の「8日目施行」JCダートの3つであり、昨年の「3連単発売前年戦、翌年賞金減額戦」では全戦連対している点にも注目して今回は狙いたい。 相手筆頭には、印どおりならばJCダートと同じ結果となるアドマイヤドンをあげる。 前年のこのレースを勝った後、ドバイ遠征をはさみ、取消戦帝王賞1着→祝日南部杯2着→祝日JBCクラシック1着→日程変更のJCダート2着→据置有馬記念7着という1年であったが、連をはずしたドバイと有馬記念以外はすべて何らかの変更があったり、祝日施行となっている点に注目したい。 今回の22回という施行回数が何らかの影響を及ぼすのではないだろうか。そして、陣営が公表している次走産経大阪杯からの芝路線への転換は、このレースで連対してダート界から追放(?)されることを見越してのことなのかもしれないし、過去1年間にダート歴を持たないヘヴンリーロマンスと組んだ点が気になる。 ※ 参考:タイムパラドックス、アドマイヤドン 過去1年戦歴
▲はタイムパラドックスと同枠配置されているシーキングザダイヤとする。この馬に関しては冒頭で触れたので省略。 △にはタイムパラドックスとアンタレスSの連対を、ピットファイターと武蔵野Sの連対をそれぞれ分け合ったサイレンスボーイと同枠配置されたユートピアをあげる。 他馬も気にはなるが、これ以上の印をつけることはやめておきたい。 なお、前売り1番人気のメイショウボーラーに関してだが、冒頭で挙げたように、連勝した2戦は賞金減額戦であり、ここまでの3連勝はないとみていること、そして根岸S→フェブラリーSの連勝が達成されれば平成13年のノボトゥルー以来となるのだが、そのときの根岸Sは積雪による代替競馬、かつ取消戦。フェブラリーSは定量規定を変更して施行していた。つまり、両方ともの変更となり、今回はこの系統に該当しないとみて配当にも妙味がないこともあり、「来たら御免!」で無印としたい。 【 買い目 】 馬連4頭ボックス 計6点 【 結果 】 1着 -- 14メイショウボーラー 2着 ▲ 07シーキングザダイヤ 3着 -- 10ヒシアトラス ( ◎ 06タイムパラドックス 4着 ○ 03アドマイヤドン 5着 ) 【 再考 】 不良馬場を味方にメイショウボーラーが逃げ切ってしまい、2着、3着も先行流れ込み、○アドマイヤドンは出遅れてジ・エンド、△ユートピアに至ってはビリ負けというあまりにも面白くないレースだった。 その点では◎タイムパラドックスの4着には、追い込んできた馬の中では最上位でありそれなりに満足している。 前日、寝る前にメイショウボーラーはクロフネの再現かなぁ?と思ったのだが、馬券的な妙味はシーキングザダイヤの複勝1点勝負とみてたので、配当を見てびっくりした。1500円もつくとは思ってなかった。 ということは終わりにして、戦歴面から振り返りたい。 4歳馬2頭のワンツー、そしてそれぞれの同枠馬が昨年のJCダートの1着枠の2頭という結果だった。 JCダートの結果を必ず引用するという見解はあながち間違いではなく、当方もそれを踏まえてJCダートの連対馬に重い印をつけた訳だが、連対した4歳馬2頭はともに3歳時に中央ダートでの実績はない。(ともにダート戦不出走、シーキングは交流重賞のみ) 国際化第3次計画からは今のところ漏れているこのレースも近々国際化があるのだろう。 旧制度のキャリアを持った馬を直接連対させることなく、同枠馬として起用し、新しいキャリアを持った馬を連対させる形で幕開けをさせるように見せつつも、メイショウの55回牝馬出走不可朝日杯FS2着歴、シーキングの22回NZT勝ちを生かし、さらには1着同枠馬にユニコーンS枠連ゾロ目1着→JCダート1着同枠歴を持つトップオブワールド、2着同枠馬に「混合」最終アンタレスS1着→翌年減額東海S2着→「8日目施行」JCダート1着歴のタイムパラドックスを組み込んできた結果には唸るしかない。 メイショウは勝てないと思っていたが、22回というゾロ目開催だからこそ勝てたのかもしれない。 |